市民のための裁判を求めて//「愉快な裁判官」がやって来る!!

記念講演:寺西和史さん(仙台地方裁判所判事補)

「裁判官の独立と市民的自由」

11月3日(祝)午後1:30〜4:00

名古屋市博物館講堂(参加費500円)

主催:愛知憲法会議


 愛知憲法会議は11月3日、「市民のための裁判を求めて」というテーマで、憲法公布54周年記念行事を開催しました。前半は、仙台地裁判事補の寺西和史さんによる記念講演「裁判官の独立と市民的自由」。寺西さんは、「盗聴法案」に反対する市民集会に参加・発言したことにより、「積極的に政治運動をした」として戒告処分を受けたという経歴の持ち主で、自らの体験をもとに、戒告処分を是認した最高裁決定が強調する、裁判官は外見上も中立・公正でなければならないという「公正らしさ」論が筋の通らない理屈であることを明快に指摘した上で、裁判官の市民的自由が極端に制限されており、そのこと自体を自覚している裁判官がほとんどいないことを、具体例を挙げて問題にしました。
 会場では、大学生から年金生活者まで約200名の市民が熱心に講演を聞き、後半の質疑・討論の部では、裁判官の任用制度の問題点や「少年法改正」についての考え方、「司法改革」にも関連して陪審制度の意義などについて、活発な議論が交わされました。参加者からは、「頭がすっきり整理されて勇気が湧いてくる」、「一見取っつきにくい問題をわかりやすく聞くことができてよかった」、「時間が足りない」といった声が寄せられました。
 最後に、愛知憲法会議常任委員の倉持孝司・名古屋経済大学教授が、市民のための司法改革をめざすと同時に、その大元にある憲法をまもり育てる運動を広げようとあいさつしました。


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