(文責/編集部小川典子)
一九九九年五月二一日(金)十八時から「早稲田奉仕園セミナーハウス小ホール」で自治労中央本部報道出版局・青年部・女性部が主催して第十三回自治労コンサートが開催されました。
メインゲストの、「Happy brothers band」は新宿区職労の中村浩さんの所属するバンドです。ドラム、ベースギター、ギター、サックスで編成されています。皆さんプロまたは以前プロで活躍されていたメンバーです。中村さんは、サックスを担当。
サブゲストには新潟市職労の清掃作業員のロックンローラーBaby★Babaこと山田芳裕さんがオリジナルを披露しました。
新しい歌の発表やサークルの成果発表の場として、また全国の音楽仲間の交流の場として毎年培われてきたこの自治労コンサートには、全国から自治労の仲間が出演しました。
中山朗さん(埼玉秩父市職労)の司会進行で進められたコンサートは、始めに竹花恭二報道出版局長の挨拶の後、第一部は全国の仲間の演奏から始まりました。「ブービーバンド」札幌市職の三人組コンビは例年どおり、社会風刺ソングでガイドライン問題をアピールしました。そして、今回初参加の宮本雄一郎(大阪市職労)さんは「バンドのメンバーは仕事を休めないので、今回は一人で演奏します。」ということで、昨年の佳作曲「急いでベイビーズ」保育園に子どもを送り迎えしている親とその子どものためのロックと、「ピエロにはならないで」国際障害者年に作られた「ちがうことこそばんざい」というアルバムのために書いた曲を披露。リットのきいた張りのあるボーカルと熟練したギターで聴衆を魅了しました。
器楽演奏では、はるばる鹿児島からやってきたオーケストラの達人、東屋敷勝(鹿児島県本部指宿市職労)さんがチェロを独奏。おなじみの「愛の賛歌」を演奏。また常連の山本英二(新潟県本部県職労)さんは、オリジナル「なりたくないの」娘のすみれちゃんの言葉からできた曲、「泣いて笑って」はそれに対する返し歌、の二曲を素敵なテナーボイスでじっくり歌い込みました。
久しぶりの登場の市川信義(茨城県日立市職労)さんは、アコーディオンを初めてはや二〇年?それでもアコを弾き続けていたら、仲間が集まってきて「ハッピーローズ」というバンドもできました。今回はアコーディオンのソロ演奏で「青春メロディー」を熱演。昨年に引き続き、桃井雅和(茨城県本部茨城町職労)さんは、同じく「ハッピーローズ」で活動していますが、以前は浜省ばっかりやっていましたが、昨年初めて作ったオリジナル「そら」を発表。
群馬のバイオリニスト、田中路男(群馬県笠懸町職労)さんは桐生交響楽団第一バイオリン奏者。「専門はクラッシックですが、日音協や自治労の運動にも関わっていろいろ弾かせていただいております。」ということで「リューリのガボット」「バッハのブーレ」「フィオッコのアレグロ」を熱演。
最後のトリにM&Mバンド(沖縄県本部那覇市職労)那覇市職労水道局に所属するメンバー三人組が演奏。バンド名は作者のイニシャルから今回特別に名付けました。演奏曲は「おれであるために」詩=平良昌史、曲=嘉数正光を、山城文雄さんのベースと嘉数さんのギターで演奏しました。
第二部はメインゲスト「Happy brothers band」が登場。今回のメンバーは、alto saxはHirosi Nakamura(中村 浩)元、チューブ、浜田省吾、他タレントのサポート・ミュージシャン、現在新宿区、教育委員会西戸山小で、給食主事。bass
は Motoyuki Kasiwakura、昨年まで、ライブ・ミュージシャン、バンド・マスターとして数々のステージをこなしてきました。現在もストリートなどで活動中。現在たくさんのミュージシャン仲間が集まるBAR
「さち」のオーナー。guiterは Kasahara、とにかく素晴らしい活躍中のギタリスト、アメリカバークレイ卒業後帰国。dramsは
Hidenobu Hirasima、数多くのセッション・バンド、サポートミュージシャンとして幅広い活動を現在も続けている楽しい迷ドラマー。というメンバーでした。
進行は中村浩さんのウィットに富んだお話で進められ「チキン」「朝日のようにさわやかに」「マスカレード」「シー・シー・ストラット」「ビリーズ・バウンス」「サマータイム」等を演奏。音楽で会話しているという聴衆の感想もあるように、四人の楽しい演奏風景は会場の仲間を音楽で包み込み幸福感で満たしました。
また、サブゲストのBaby★Baba(山田芳裕/新潟市西清掃センター)さんはいつものロックヘアーで固めた髪と赤のスーツを身にまとい、「Woo-Woo-Woo-新潟からやってきたロックンローラーBaby★Babaでーす。」のあいさつから一挙にBaby★Babaのテーマ、健康SONG、Happy
birthday、清掃作業員の唄、Zooなどを力を込めたメッセージとともに三〇分でうたいきりました。
そして、エンディングに昨年の自治労仲間の歌入選曲のオリジナル「プレゼント」を参加者全員で歌い、コンサートを盛り上がるなかで終了しました。全国から四〇人が参加しましたが、お客さんには、自治労東京の組合員や新宿区職労の仲間たちも聴きに来てくれました。
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