自治労音協通信

   2面 NO34号/99.7.15発行

サウンドも心地よく乗りに乗った!!

第13回自治労コンサート

(文責/編集部小川典子)

一九九九年五月二一日(金)十八時から「早稲田奉仕園セミナーハウス小ホール」で自治労中央本部報道出版局・青年部・女性部が主催して第十三回自治労コンサートが開催されました。
メインゲストの、「Happy brothers band」は新宿区職労の中村浩さんの所属するバンドです。ドラム、ベースギター、ギター、サックスで編成されています。皆さんプロまたは以前プロで活躍されていたメンバーです。中村さんは、サックスを担当。
サブゲストには新潟市職労の清掃作業員のロックンローラーBaby★Babaこと山田芳裕さんがオリジナルを披露しました。
新しい歌の発表やサークルの成果発表の場として、また全国の音楽仲間の交流の場として毎年培われてきたこの自治労コンサートには、全国から自治労の仲間が出演しました。
中山朗さん(埼玉秩父市職労)の司会進行で進められたコンサートは、始めに竹花恭二報道出版局長の挨拶の後、第一部は全国の仲間の演奏から始まりました。「ブービーバンド」札幌市職の三人組コンビは例年どおり、社会風刺ソングでガイドライン問題をアピールしました。そして、今回初参加の宮本雄一郎(大阪市職労)さんは「バンドのメンバーは仕事を休めないので、今回は一人で演奏します。」ということで、昨年の佳作曲「急いでベイビーズ」保育園に子どもを送り迎えしている親とその子どものためのロックと、「ピエロにはならないで」国際障害者年に作られた「ちがうことこそばんざい」というアルバムのために書いた曲を披露。リットのきいた張りのあるボーカルと熟練したギターで聴衆を魅了しました。
器楽演奏では、はるばる鹿児島からやってきたオーケストラの達人、東屋敷勝(鹿児島県本部指宿市職労)さんがチェロを独奏。おなじみの「愛の賛歌」を演奏。また常連の山本英二(新潟県本部県職労)さんは、オリジナル「なりたくないの」娘のすみれちゃんの言葉からできた曲、「泣いて笑って」はそれに対する返し歌、の二曲を素敵なテナーボイスでじっくり歌い込みました。
久しぶりの登場の市川信義(茨城県日立市職労)さんは、アコーディオンを初めてはや二〇年?それでもアコを弾き続けていたら、仲間が集まってきて「ハッピーローズ」というバンドもできました。今回はアコーディオンのソロ演奏で「青春メロディー」を熱演。昨年に引き続き、桃井雅和(茨城県本部茨城町職労)さんは、同じく「ハッピーローズ」で活動していますが、以前は浜省ばっかりやっていましたが、昨年初めて作ったオリジナル「そら」を発表。
群馬のバイオリニスト、田中路男(群馬県笠懸町職労)さんは桐生交響楽団第一バイオリン奏者。「専門はクラッシックですが、日音協や自治労の運動にも関わっていろいろ弾かせていただいております。」ということで「リューリのガボット」「バッハのブーレ」「フィオッコのアレグロ」を熱演。
最後のトリにM&Mバンド(沖縄県本部那覇市職労)那覇市職労水道局に所属するメンバー三人組が演奏。バンド名は作者のイニシャルから今回特別に名付けました。演奏曲は「おれであるために」詩=平良昌史、曲=嘉数正光を、山城文雄さんのベースと嘉数さんのギターで演奏しました。
第二部はメインゲスト「Happy brothers band」が登場。今回のメンバーは、alto saxはHirosi Nakamura(中村 浩)元、チューブ、浜田省吾、他タレントのサポート・ミュージシャン、現在新宿区、教育委員会西戸山小で、給食主事。bass は Motoyuki Kasiwakura、昨年まで、ライブ・ミュージシャン、バンド・マスターとして数々のステージをこなしてきました。現在もストリートなどで活動中。現在たくさんのミュージシャン仲間が集まるBAR 「さち」のオーナー。guiterは Kasahara、とにかく素晴らしい活躍中のギタリスト、アメリカバークレイ卒業後帰国。dramsは Hidenobu Hirasima、数多くのセッション・バンド、サポートミュージシャンとして幅広い活動を現在も続けている楽しい迷ドラマー。というメンバーでした。
進行は中村浩さんのウィットに富んだお話で進められ「チキン」「朝日のようにさわやかに」「マスカレード」「シー・シー・ストラット」「ビリーズ・バウンス」「サマータイム」等を演奏。音楽で会話しているという聴衆の感想もあるように、四人の楽しい演奏風景は会場の仲間を音楽で包み込み幸福感で満たしました。
また、サブゲストのBaby★Baba(山田芳裕/新潟市西清掃センター)さんはいつものロックヘアーで固めた髪と赤のスーツを身にまとい、「Woo-Woo-Woo-新潟からやってきたロックンローラーBaby★Babaでーす。」のあいさつから一挙にBaby★Babaのテーマ、健康SONG、Happy birthday、清掃作業員の唄、Zooなどを力を込めたメッセージとともに三〇分でうたいきりました。
そして、エンディングに昨年の自治労仲間の歌入選曲のオリジナル「プレゼント」を参加者全員で歌い、コンサートを盛り上がるなかで終了しました。全国から四〇人が参加しましたが、お客さんには、自治労東京の組合員や新宿区職労の仲間たちも聴きに来てくれました。

●13th JCHIROコンサート
MD2枚組み/テープ制作予定 領布価格各1,500円
<収録曲part1>
・Happy brothers band(中村浩他)
「チキン」、「朝日のようにさわやかに」、「マスカレード」、「シー・シー・ストラット」、「ビリーズ・バウンス」、「サマータイム」
<収録曲part2>
1.Baby★Baba(山田芳裕)新潟市西清掃センター
Baby★Babaのテーマ、健康SONG、Happy birthday、清掃作業員の唄、Zoo
2.」ブービーバンド(札幌市職労) 
「?」作=ブービーバンド
3.宮本雄一郎(大阪市職労旭区役所)
「急いでベイビーズ」詩・曲=宮本雄一郎
「ピエロにはならないで」詩=阿倍美知子、曲=宮本雄一郎
4.◇山本英二(新潟県本部県職労)
「なりたくないの」詩・曲=山本英二
「泣いて笑って」詩・曲=山本英二
5.桃井雅和(茨木県本部茨木町職労)
「そら」詩・曲=桃井雅和
6.櫪&Mバンド (沖縄県本部那覇市職労)
「おれであるために」詩=平良昌史、曲=嘉数正光

Yei wo! で始まる新潟のロックンローラーBaby★Babaさん

コンサートで熱演の中村浩さん(サックス)

 

第20回自治労青年女性音楽活動家養成講座
夏期交流集会での実践が待ちどおしい?

第二〇回自治労青年女性音楽活動家養成講座が六月十一日から十三日に、静岡県東伊豆町の「リゾート伊豆」で開催され、全国から三〇名が参加しました。
この講座の基本コンセプトは、音楽活動およびサークル活動の担い手づくりと音楽表現・技術の習得、および地連別青年女性夏期交流集会に向けて文化班を養成する(実践の場での発表)ことを基本的な目標としています。内容は分散講座を基本に、全体合唱、コンサート、シングアウト、仲間の歌を覚える講座、創作者の方法論講座、全体交流、レクレーション(海辺でのすいか割と露天風呂)でした。創作者の方法論講座では、山口真さんの日頃の作曲の秘話を証ながらの熱の入ったお話と演奏に、多くの仲間が創作の楽しさを伝えられました。全体合唱は、音楽祭発表曲を取り組みました。今回は、女性の参加が多くてパートに無理がない合唱ができました。
分散講座は(1)初心者コース(講師・細川剛、藤原真栄)では日音協歌集や、自治労仲間の歌から多くの歌を覚える。また歌の作風に学び、自分でも歌唱指導をやってみる。また、曲を作っている人からその手法を話していただき、作品の持つ意味や歌い方についても仲間から学ぶ。(2)演奏法コース(講師・松本敏之、藤原真栄)は、自分の得意な楽器を持ちよりコードアレンジの基本を学ぶ。課題曲は、自治労仲間の歌のなかから選曲し、実際に仲間に歌ってもらう場合の編曲作業をミーティングをしながら、また自分の楽器で音を出してお互いに協力しながらアレンジをしていく。(3)構成劇創作法コース(講師・小川典子、山口真)では、職場の現実を歌入り劇に構成する。仲間の置かれた現状や、職場実態をいろんな手法で表現し解りやすい内容を構成する、という内容でした。
成果発表では、初心者の参加者は全員ソロで発表。堂々とした歌唱に意気込みがうかがわれました。演奏法では、新潟の高野直美さん(クラリネットで参加)がピアノアレンジを披露しました。
構成詩創作法では、三つの歌入り構成劇が制作され、給食職場の民営化反対闘争を描いた「子どもたちの健やかな成長を願って」が調理場風景や、ユニホームを生かした動作や踊りを取り入れての熱演になりました。また、構成劇「セクシャルハラスメント」ではセクハラの実態をコントふうにまとめ、創作曲を新たに作って場面を強調しました。
これらの作品は各地連での夏期交流集会で発表されます。また、初心者コースの仲間たちは歌唱指導の実践で、また演奏法の参加者は伴奏で講座での成果を試されることでしょう。

レクレーションの海辺のすいか割でのスナップ

●初心者コース受講の感想

 東屋敷 勝(指宿市職労)

コンサートでチェロを弾く東屋敷さん

まず全体をとおしての感想。歌は音楽の基本中の基本だけれども、基本であるが故に難しい。
私は初心者コースということで、香川県本部の細川師の講義を受けました。夏期交において文化班としての役割を担うべく参加した講座ですが、最初、講座の内容をみると単に面白そうとばかり思っていたのですが、三日間歌いっぱなしというのはかなりの労力を使うのですね。自分の認識がとても甘かったです。
講義で取り上げられた歌はほとんど初めて聴くものでしたが、山中湖の九八夏期交で歌ったり聴いたりした歌もいくつか出てきたので、とても楽しかったです。
ただ、細川師が「一人一人成果発表をしてもらいます」との言葉があってから大焦り。なんとか発表曲を選定して発表直前に師の個別指導を受けましたがここで新たな問題が!自分では腹式呼吸は理解していたつもりだったのですが、「お腹で支える」という部分を勘違いして覚えていたのでした。
師の指摘があったからよかったものの、そのまま歌い続けていれば声が出なくなっていたかもしれません。成果発表は緊張のあまり、楽譜にかじりついてばかりで「成果」というものは出せなかったようです。
七月には出身の九地連の夏期交が開催されます。今回の養成講座には九地連から四名も参加しました。いきなり夏期交へむけて団結を固めたようです。本講座で得たことを夏期交ではうまく発揮できるよう頑張りたいです。そして来年の講座も山中湖へむけて是非参加したいです。

コンサートで「泥鰌掬い」を踊る

東京国分寺市職労の工藤てい子さん

浜辺でのスナップ

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