|
4面 NO30号/98.11.15発行 |
電脳楽々世界(連載第4回)UNCLE 仲間を大切にしよう… ここのところ、このコーナーと全く逆のアナログな音楽活動を続けていましてデジタル的にはちょっと頭がぼけています。栃木でのチャリティコンサートと日音協関東・東京ブロック合宿、老人ホーム慰問コンサート、全逓の文化学校等ですが、こういうものってのは準備に時間をかけられても、現場では一括処理することが多く人間の能力の限界を感じてしまいます。そんなとき仲間が協力してくれるのがありがたいですね。アナログもまた良し、みなさんもここで知識を得たといっても全てをデジタルで処理しようとは思わないでしようが。仲間を大切にしましょうね! デジタルアレンジをはじめよう! さて、いよいよなにか1曲つくってみましょうかね。 題材は自治労通信ですから「大地のメロディ」あたりでいきましょうか。 楽器編成や構成は好き好きですが、ここはオーソドックスに3リズム+管楽器ぐらいでいきましょう。もちろん、編成や構成はあとからいくらでも変更がききます。 ●まずはリズムを決めましょう シーケンスソフトで新規作成を選んで題名テンポ、キーを書き込みますが、通常これらのデータは1チャンネル書き込みます、また1チャンネルにはその他にエクスクルシブメッセージ等も書き込みますが音は書き込みません、これは前号でもお話ししたように簡単な編成では問題ありませんが、楽器が増えてくるとデータ転送の際に取りこぼす可能性があるからです。チャンネルの数字はだてについているわけではなくデータフローになると数字の多いチャンネルから取りこぼされます。 同様にして音の打ち込みも2小節から開始したほうが無難です。テンポは無難なところで120 、キーはC。もちろん拍子は4/4ですね。 ●最初はドラムから 通常ドラムは10チャンネルに打ち込みます、他のチャンネルにすることもできますが、冒頭にエクスクルシブメッセージを打ち込まなければならないのでここでは割愛します。 ◆まずは、バスドラムを打ち込む ドラムといっても色々と種類がありますがここはジャズドラムということでプログラムチェンジでジャズドラムを選びます。ベロシティはとりあえず100ぐらいでいいでしょう。パンはドラムの場合いれなくてもセンターにおかれます。このリズムはシャッフルかスイングですので、まず頭にバスドラムを打ち込みましょう。 前号でお話ししたようにクオンタイズを3連譜の8分にしておくとリズムが正確に打ち込めます。ドラムは減衰楽器なので打ち込むときの音の長さは気にすることはありませんがピアノロールが見にくくなりますので8分音符程度でいいでしょう。 頭の次は「ドンドド」といきたいので2拍目ジャストから3連4分遅れたところにもうひとつ打ち込みます。3連譜の8分のクオンタイズならだいたいそのあたりに打ち込めばちゃんと3連のノリになってくれます。最後は3拍目にもうひとつ、これでバスドラの打ち込みは終わりです。 ◆次はハイハット 次はリズムを刻むハイハットですね。「チッチチッチ」でも「チーチッチ」でもいいですが簡単にするために「チーチッチ」にしましょう、最初の「チー」は1拍目、2番目の「チ」は2拍目、3番目は2拍目から3連4分遅れたところです、これで半小節分できたわけですがもう1回やるのも面倒ですから今打ち込んだものをシフトキーを押しながらひとつづつクリックして反転させてやり編集メニューからコピーを選び、3拍目にペーストしてやりましょう。 このときは編集メニューのマージペーストを選んでください、普通のペーストだとさっき打ち込んだバスドラが消えてしまいます。 ◆スネアで入れて一小節できあがり これは簡単です。2拍目と4拍目にそれぞれ打ち込みます。 これで1小節分のドラムパターンができました、曲の最初はやっぱりクラッシュをいれないとという方もいるでしょう、まあちょっとまってください、これはいわゆるパターンですのでこれを色々と使い回すわけです、これぞデジタルというところですね。できたら聞いて見ましょう。 どうですか平板でいかにも機械という感じでしょう、これはベロシティが一定なのとあまりにも正確なリズムのせいでしょうね。 ◆ここで問題なのがベロシティです ここで人間が叩いているような感じをだすためにまずはバスドラですが1拍目はいいとして2拍目から3連4分遅れた音のベロシティを70ぐらいにしてやりましょう。 なにを隠そうもともと私はドラマーなのですが、この音を実際に叩く時すぐ次の音が待っているのでストロークを大きくとっている暇がなくどうしても1拍目の音より小さくなります、それを表現するわけですね。同様にしてハイハットも1・3拍目は大きく3連4分遅れた音のベロシティは70ぐらいに下げましょう。 どうですか?ちょっとはましになったでしょう。まずはこのデータを別名で保存しましょう名称は「シャフル」か「スイング」とでもしておきましょうか。このデータは他の曲でも使えますので大事に保存しておきましょう。 ◆コピー&ペーストで小節を書く さてもとの「大地のメロディ」に戻って1小節ではしょうがないのでピアノロールをマウスでなぞってドラムの打ち込み全てを反転させてコピーします。それを必要な小節だけペーストしていきますが、だいたいでいいです。あとでいくらでも増減できますし、ずーっと同じパターンではどうもというかたもあとでいくらでも上書きでフィルでもブレイクでもいれられます。 また小節の頭に正確にペーストできないというかたはクオンタイズを1小節(全音符)にすれば正確に打ち込めますが、このときも前の小節の音が長いと上書きで消えてしまいますのでマージペーストにします。 ここでもっとエディットしてもいいのですが他の楽器との関係でまた違ってきますのでドラムはひとまずここで打ち切りましょう。 ●次にベースに移ります ベースのチャンネルは人各々ですが、順番からいくと2チャンネルがいいでしょう。ドラムと同じようにプログラムチェンジで楽器を選びますが、ベースは結構種類があります。あとで変えることもできますのでとりあえずフィンガーベースにしておきましょう。 パンはセンターです。パンに限らずパラメーターは0〜127で表わします。0は一番左、127は一番右ですね、センターは64となります。ベロシティもあとで修正するとして100で結構ですが、ベースの場合減衰楽器といっても減衰するまでの時間が長いので音長はとりあえず4分音符にしておきましょう。 ◆パターンを選ぶ さてパターンですがジャズ風にランニングベースにすると音を選ぶのが大変ですので一番簡単なパターンにしましょう。 バスドラと全く同じ位置にC2を打ち込みます、C2というのはと音記号の下の「ド」がC4ですので2オクターブ下ですね。これまた3連8分のクオンタイズを使えば簡単ですし、10チャンネルのバスドラパターンをそのままコピーして2チャンネルにペーストしてもいいです。 ◆音長をドラッグでつける さてここで音長ですが、1拍目の音長は次の音が出る直前までのばしてください、ソフトによって違いますがマウスでドラッグすればできるはずです。ベースが弾ける人はわかるでしょうが、通常ベースは和音を弾きませんので音が重なることはなく次の音がでる前に前の音は消えていなければ不自然です。 ◆ベロシティを変え保存する ドラムと同じようにベロシティも変えて見ましょう、今度はちょっと凝って1拍目は110、3連4分は64、3拍目は90ぐらいしてみましょう。 ここまでできたらベースパターンだけを別データにして保存しておきましょう。 ◆聴いてみてメロディを連想できるか? 聞いて見て不自然でなかったらまたコピー&ペーストで小節を増やしていきましょう。コードが変わって音が違うところはペースト直後の反転している時にマウスでドラッグすれば違う音になります。 この曲でいえばとりあえずメジャー7と7を無視して4小節目はF2までドラッグします。小節内でコードが変わるところはいったんペーストしたあと3・4拍目だけを選んでドラッグします。そしてとりあえず1コーラスエディットして聞いて見ましょう。メロディがうかんでくるようになったらOKです。長年打ち込みはやっていますが、自分でやるとすんなりできるものも、これから体験しようと思っている人達に言葉で表現するのは結構難しいです。 あっちこっち抜けているところや間違い等結構あると思います。質問や指摘をよろしくお願いします。 次回はその他の楽器の打ち込みや色々なパラメーターについて書いて見たいと思います。
|
|
御出産おめでとう! 渡辺裕美さん(北海道) 「この広い地球のなかで」の渡辺裕美さんに赤ちゃんが誕生。九月十九日に生まれました。元気な男子で名前は康輝(こうき)君です。 御結婚おめでとう! 三好康夫さん(香川県) 第十回歌入り劇で足の怪我を克服して、医者の役でがんばった香川県職労の三好康夫さんが十月二十四日、職場の同僚の由花さんと御結婚されました。実家がうどんやさんなので得意の「手作りうどん」を由花さんにも作ってあげてね! 宮木 茂さん(プロダンサー・講師) 歌入り劇で講師をされた宮木 茂さんが九月に一絵さんと御結婚されました。宮木さんは野菜嫌いなのでお料理が大変そうです! 左の写真/宮木さんと一絵さんの指輪交換風景 いつまでもお幸せに! |
ヤ目次ページに戻る ヤタイトルページに戻る ヤ5ページに進む