自治労音協通信 |
5面 NO30号/98.11.15発行 |
私とボサノバ(パート5)『ボサノバと癒し』 新潟県職労 山本 英二 なぜあなたは音楽を聞くのだろうか。 なぜあなたはあなたの好きな音楽を聞くのだろうか。 休日の晴れた朝にかけるのはどんな音楽? 落ち込んで誰とも会いたくないような時に聞くのはどんな音楽? これから大きな仕事が待っているっていう時に、あなたなら何を聞く? こう考えていくと、どうも音楽は心の動きとつながっているらしい。 「浜田省吾の曲を聞きながら、青年部の常任委員会に新潟まで通ったもんだ」なんて言う奴が、僕の周りには少なくとも四人いる(僕を含めて)。確かに青年部常任委員会と浜省はよく似合っていた。職場でぶつかっていた僕たちに元気を与えてくれたし、「やっぱりこの国は間違っている」と思いを新たにしてくれた。 今僕と同じ支部で、基本組織の活動を一緒に担っている書記長も、その内の一人。先日彼と「ワープロがなかった頃は文章みんな手書きだったんだよなぁ。それがたった十二〜三年前のことだなんて」という話になった。とうとう僕たちも昔話をするような年になってしまったのか、と思わず苦笑した。 年を経る毎に、食べ物の好みが変わってくるように、僕の中では音楽が少しずつ変わってきたように思う。そしていつの間にか、それがボサノバへと移ってきた。でもボサノバにいつまでも留まっているかどうかは分からない。僕は移り気な性格なのだ。 さて、不思議な音楽の力について、ボサノバの創始者の一人であるアントニオ・カルロス・ジョビンは、一九八六年に初来日した時、次のように言っている。 「どのような力があるかはわからないけれど、でも音楽は救済の道です・・・。 ボサ・ノヴァとは何かときかれたら、それは人類の救済であると答えたい。ボサ・ノヴァは健康に関係していると思うし、女性の美しさや鳥などの野生動物にも関係しています。人類には休息が必要になると思います・・・。ボサ・ノヴァは優しくてソフトです」(「TERRA BRASILIS」WPCPー4370上田力氏の日本語解説より) 彼の言葉は抽象的で、宗教じみていると思われるかもしれないが、ボサノバを聞けばきっと何となく分かってくると思う。 僕がボサノバを聞く理由は、やすらぎだ。日中あまりにも目まぐるしく、色んなことがあり過ぎて、オーバーヒート気味の頭と、目に見えない細かな心の傷を癒すための。 (つづく) |
●三十四回日本音楽協議会総会にむけて |
日音協の紹介 「日本音楽協議会」と言っても御存じない方も多いと思いますが、旧総評参加の単産が理事団体で、分担金を負担しその経費で音楽運動をつくってきました。 歴史的には、音楽運動全盛時代、日本共産党支持団体の音楽運動の結集軸でもある、日本のうたごえとの分裂により、旧社会党系参加の労働団体のバックアップをうけ『つくり、うたい、ひろめ、つなげる』活動を展開してきています。 現在十二支部が北海道、青森、秋田、岩手、新潟(未活動)、富山、長野、群馬、東京、千葉、沖縄に組織されています。ほとんどの県に組織がないため、自治労音楽協議会のみなさんには、音楽祭とか歌集でしかかかかわりのない方が多いと思います。 主な活動としては、音楽祭の他に、『音楽運動』という機関誌が毎月発行されています。また最近CDを製作販売したりしています。 日音協を取り巻く情勢 総評解散後、一九八九年十月二十一日、連合が結成されはや九年になりますが、これまでの共闘関係は整理され、平和センターが原水禁など反戦反核の運動を継承するために、地区労解散のあと各道府県に設立されました。 こういった状況の中で、日本音楽協議会の存在も幅広い民間単産との連合の中で、見直しが進んでいるのです。連合中央には教育文化協会が財団で設立されています。今後連合傘下の組合への働きかけが強まることでしょう。 とはいえ、これまで労働者が中心となって構築してきた文化(音楽)活動の拠点であった組織がなくなっては、これまで守ってきた「音楽をつくり出し、『つくり、うたい、ひろめ、つなげる』活動をとおして、仲間を組織することで自らも変革していこう!」という主旨(これまでになんどもこの主旨をうたった基調が形骸化され変化してきたが?)で活動をつなげる場がなくなることは目に見えているのです。 特徴的な方針 ー方針2組織活動・3財政活動 さて、その団体の総会が十一月一四日に開催されますが、そのなかでこれまで県支部レベルにしか制度としてなかった個人会員制が、運動方針に盛り込まれています。 背景には、労働団体の分担金の削減(1年間は据え置き)や音楽祭の助成の停止など今後財政が困窮することが予想されます。このようななかで、支部分担金四万円が昨年から制度化されました。今回新たに個人会員制度を新設し、来年九月までに各支部二十人を目標に募ります。そして日音協中央への上納金八万円が上納できない支部(+活動の実態がなく)は廃止するというものです。 (検討事項) 個人会費 二千四百円(機関紙代)+&二千六百円=五千円以上か? では、個人会員へのサービスの提供はあるのか? (ア)県支部会員の場合・音楽的な学習や演奏の援助、スコアー作成等、支部負かせでなく、まして中央への上納が増大する以上、中央とてのネットワークづくりと、援助体制が必要。(当然各サークル会費、活動経費はこれまでにも各自負担がある上での会費限度額を考慮) (イ)中央直接加入の場合・距離的な問題は、インターネットなどの利用で解消できるが、ではその体制があるのか? ー方針5事業活動(CD制作) 九七年度「ありがとう私のうた」を制作、二千枚販売。九八年度も継続する。 (検討事項) ●「誰が」「何を」演奏するのか? 問題も残る。前回作者でないサークルに演奏依頼したケース(例=ブービーバンドに長野の大沢さんの『戦争を知らぬふりする子供たちに』*当初の企画で作者ではない者が演奏するのがよいという意見があったようだ)、これでは該当サークルの自主性が反映されず、該当サークルおよび作者本人の歌声がリスナーに届けられない。企画の段階で演奏者、演奏曲を音楽運動に(案)?として掲載されたため、一部混乱が生じている。 結果としては(例=全逓が演奏依頼された、自治労仲間のうた入選曲「大地のメロディー」作=桑野功(ブービーバンド)は演奏されず(*当初演奏団体がみつけられないもの?は吉田さんにデジタルアレンジが依頼されたらしい)、全逓は自主性を重んじて全逓の天羽さんのうた、「俺はうたうのさ」「夜の伝説」を提出したようだ。 九八年度の制作スタンスは、前回のような、CD制作委員会の要請による依頼方式からオムニバス方式になったのかならないのかよく経過が判らないやり方ではなく、支部やサークルそして作者の自主性を大切にしたプロデュースが求められる。 前向きな意気込みが、演奏ひいては内容に反映するのではないでしょうか! 「うた」の広島県音楽サークル協議会、「海のある町へ」の北海道支部(ノーサイド)、「白鳥が帰る日」の日音協秋田など、聞かせる演奏(歌声)がそれをものがたっているようだ。 *総会の内容は次回一月号に掲載いたします。 |
ニセコスキーツアー情報☆ |
本年度もニセコのペンション「あいらんど」でのスキーツアーを取り組みます。 担当は広島県世羅町の大霜孝治さんです。kouji_o@sky-net.or.jp 日時は一九九八年十二月二十日〜二十一日(大霜さんは、十九日の晩から行きます) オプショナルで二十二日は小樽泊の予定です。小樽での宿泊は各自で予約して下さい。 小樽グリーンホテル/電話0134-33-0333/一泊四千円位 *スキーツアーに参加されたい方は、あいらんどに直接申し込みして下さいね! 一泊九千円くらい 電話・ファックス 0136-23-4322 携帯 030-395-1213 北海道蛭田郡倶知安町字山田163-27 石川美行、加鶴子 (イベント内容) @スキー滑り放題 A温泉露天風呂ツアー B吉村安見子さんの歌唱法のレッスンが受講できる。 レッスン料/時価 *レッスン受講希望者は、事務局小川まで課題曲を事前に提出して下さい。 C吉村安見子さんのコンサート/二〇日夜 会費 ドリンク付き二千円(未定) |