不戦へのネットワーク


伊勢志摩サミットに関わる「警備」と称して、海上自衛隊の艦船が名古屋港に入港、接岸することに反対し、入港を認めないよう要請します。(2016年5月24日)

名古屋港管理組合管理者 大村秀章様

 名古屋港を商業港として発展させ、市民の憩いの場所として整備、維持していくためのお仕事ごくろうさまです。

 さて、世界にむけて平和のメッセージを発する場所であるはずの伊勢志摩G7サミットですが、今、「テロ」を口実にして、空前の「警備」がなされており、平和な市民の日常は大きく制限され、まるで「戒厳令」ように、警察や自衛隊の活動が市民の前に展開されています。

 サミット警備を名目に、この名古屋港にも、海上自衛艦が23日から25日まで金城ふ頭に接岸されるとのことです。護衛艦「いづも」をはじめ、「ふゆづき」、「いかづき」、「はやぶさ」、「はつしま」などが各基地より集結するとのことです。これだけの艦船の集結は、「警備」の範囲をはるかにこえています。もはや、海外に向けて、あるいは市民にむけての軍事力の誇示としかいいようがありません。もとより、名古屋港は軍港ではありません。戦後、港湾を平和利用することを目的として、港湾法ができ、管理も自治体管理となりました。名古屋港も平和利用をめざしての努力がなされていることと私たちは確信しています。

 自衛隊の艦船は平和な港をめざす名古屋港にふさわしくありません。私たちは入港を拒否するよう要請します。「安保関連法」で自衛隊の海外での「武力行使」が可能となりました。また、愛知県は多くの「軍需企業」をかかえています。今後、名古屋港が海外への出撃基地となり、武器修理や輸出のための積み出し港となる可能性を私たちは危惧します。そうならないためにも、名古屋港管理組合は確固とした判断を示してください。サミット警備を名目とした、自衛隊艦船の入港を許すことはできません。

名古屋港の平和利用をめざし、自衛隊あるいは米軍の艦船の名古屋港利用を拒否すること、以上要請します。

2016年5月24日 不戦へのネットワーク


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