不戦へのネットワーク 有事法制反対ピースアクション

小牧基地航空祭でのブルーインパルス飛行をやめさせましょう(2009年7月22日/有事法制反対ピースアクション)

 ★7月6日、春日井飛行場周辺対策市民協議会総会で、ブルーインパルス展示飛行への反対の意志が確認された、と報道されました。また、小牧基地へ中止を求める要請も行いました。私たちは、この春日井対策市民協議会の意見を支持します。ブルーインパルス展示飛行はジェット機による編隊曲技飛行です。その騒音はすさまじく、過去に死傷者を出す事故も起こしています。万が一、住宅が密集する地域で事故が起これば、大惨事になります。

 愛知県は周辺住民・自治体の意向を尊重すると行っています。騒音・事故の危険など、生活に密着する周辺住民の方々の意思は尊重されなければならないと私たちも考えています。基地の存在を誇示し、海外展開する自衛隊を認知させるための宣伝でもある、ブルーインパルスは必要ありません。

★空の海外派兵の拠点としても小牧基地
 私たちは、小牧基地のこれ以上の基地強化にも反対しています。小牧基地は、イラクをはじめ、航空自衛隊の空の派兵拠点として機能しています。イラクではアメリカの物資や兵員の輸送を行い、その活動は、昨年4月、名古屋高裁で憲法9条1項に違反すると断罪されています。その後もソマリア沖での海賊対策を名目に、隣国のジブチに物資輸送をするなど海外での活動は続いています。

 すでに空中給油機輸送機3機が配備され、新たな部隊も新設されました。一昨年の機動衛生隊の設置など、基地機能はますます拡大をしています。

 5月31日の中日新聞記事には、空自幹部の発言として「KC(空中給油機)導入で戦闘機を核とした国防のありようは、自衛隊発足以来第2ステージに進んだ」「自衛隊は米軍から今まで以上に後方支援業務を求められる。空自で後方支援といえばC130輸送機とKC。いずれも有する小牧基地にしか将来の日米同盟を担えない」と発言しています。この発言は、今も将来も、アメリカが行う戦争に小牧基地の存在が欠かすことのできない前線基地として機能させようという意志を示しています。

★防衛問題は「国の専管事項」ではありません
 地域住民・自治体の声こそ大事です。住民の皆さんが、長年騒音や事故の危険にさらされてきたことから、今年2月には春日井市・豊山町・小牧市が連名で防衛省に対し、相次ぐ事故への原因究明と再発防止の徹底、小牧基地の業務を現在の教育と輸送以上に拡大しないこと、騒音の軽減措置を取ること、所属自衛隊機以外の米軍機などの飛来をしないことなどを盛り込んだ要望書を送っています。

 私たちは、「武力で平和は創れない」を信条として活動をしています。基地や軍隊は住民を守るどころか、ひとたび戦争が起これば犠牲になるのは市民であることを示す事例は枚挙にいとまがありません。私たちの生活や未来に直結する、戦争や戦争につながるものを未然に防ぐために、日頃から私たち市民が声を上げることはとても大事なことです。

 ブルーインパルス展示飛行の断念と、これ以上の機知強化をさせないために声を上げていきましょう。

有事法制反対ピースアクション


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