「防衛問題は国の専管事項」ではありません 市民の意志が政治を変える 海外派兵はもうやめよう(2009年7月22日/有事法制反対ピースアクション) |
今、日本の自衛隊は、アフガニスタン・パキスタンへの「テロとの戦い」を支援するため、インド洋(アラビア海)で海上自衛隊の艦船による給油活動と、ソマリア沖での「海賊対策」を名目とした、海上自衛隊・陸上自衛隊・航空自衛隊の派兵が行われています。
オバマ政権は、アフガニスタンを対テロ戦争の主戦場として位置づけ、作戦を強化しています。そのために、多くの民間人が犠牲になっています。これを支援するためのインド洋での海上自衛艦2隻に加え、P3C対潜哨戒機が会場での哨戒を行うことで、アメリカの対テロ戦争をした差さえします。ソマリア沖での「海賊対策」は、アメリカの「対テロ戦争」を支援することになります。
第1次湾岸戦争で掃海艇が派兵されて以来、自衛隊は常に海外での活動を継続してきました。そして、ついにイラクでは「戦闘地域」へ重武装をして派兵され、アメリカ軍の後方支援を行うというところまできてしまいました。昨年4月、名古屋高裁は、航空自衛隊のイラクでの活動は憲法9条1項に違反すると断罪しましたが、その後も、ソマリア沖やアラビア海への派兵は続いています。
憲法を変え、自衛隊が「自衛軍」として、アメリカと共に戦争ができるようにしようという動きがあります。北の脅威を煽り立てて軍備を増強しようとする動きもあります。
私たちは、「武力で平和は創れない」と、訴えます。イラクでもアフガニスタンでもそのことを証明しています。憲法を活かし、平和外交に徹することです。そのことを実現するためには、平和を希求する一人ひとりが意思表示をすることです。
小牧基地でのブルーインパルスをやめるよう、周辺の住民が基地に申し入れました。そういう声を伝えること、平和問題を訴える候補者を選ぶこと、一人ひとりにできることはたくさんあります。防衛問題=平和の問題は国の専管事項ではありません。
私たちは、「海賊対策」を名目の海外派兵を認めず、以下を訴えます。
○ソマリア沖海域から海上自衛隊を即時帰還させること
○ジブチへのP3C哨戒機と海自隊員の派遣、駐機場警備を名目とする陸自部隊の派遣、関連輸送活動を口実とする空 自C130輸送機の派遣をすべて中止すること
○アフガニスタン侵略を続ける米軍を支援するためのインド洋・アラビア海での海自の給油活動を停止し、補給艦を帰還 させること
○「海外派兵恒久法(一般法)」を制定しないこと
有事法制反対ピースアクション