有事法制反対ピースアクション 不戦へのネットワーク

政府はイラク派兵の過ちを認めよ(2008年9月24日配布)

 政府は、クウェートに派遣され、イラク国内への輸送活動を行っている航空自衛隊を今年末に撤退させることを表明しました。派兵の根拠となる国連安保理決議が12月で終了することが確定的になった上に、地位協定交渉も見通しがたたないため、としています。
 そもそも、米英のイラク攻撃の理由とされた大量破壊兵器の存在もアルカイダとの関係もなかったことをアメリカ・イギリス始め国際社会は認めていますが、日本政府はイラク戦争への加担を国連安保理決議の要請であったとしてその誤りを一度たりとも認めていません。

違憲判決・市民の勝利
 4月17日、名古屋高裁において自衛隊のイラク派兵は憲法9条1項・イラク特措法にも違反するという判決が出ました。憲法を無視し、アメリカの戦争に協力する日本政府の誤りを厳しく指摘しました。イラクの人々を殺す側に立ちたくないと主張し、イラク攻撃、自衛隊の派兵に異議を唱え続けてきた私たちのまっとうな主張が認められました。政府は法に従い違憲の派兵をただちに中止するべきです。

戦争よりも平和のために
 2007年までに自衛隊の派兵のために使われたお金は898,8億円にも上ります。(インド洋での給油活動には619億円、総計1517,8億円)総選挙が間近に迫り、市民の関心は景気の回復に向いていますが、破壊と殺戮のためにこんなにも私たちの税金が使われていることにも目を向ける必要があるでしょう。

インド洋(アラビア海)での給油活動の中止を
 与党はアフガニスタン攻撃に加担するための海上自衛隊の給油活動の継続を公言しています。ペシャワール会の伊藤和也さんの殺害に見られるように現地の治安は悪化の一途をたどっています。アメリカの「テロとの戦い」に日本が加担するのをやめさせましょう。

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