有事法制反対ピースアクション 不戦へのネットワーク

沖縄での米兵によるあらゆる事件事故に抗議する3.23沖縄県民大会に連帯する名古屋アピール
(2008年3月23日)

 私たちは今日、沖縄で開催されている「米兵によるあらゆる事件事故に抗議する3・23県民大会」に連帯をして集まりました。2月10日には、沖縄北谷町で、米兵による女子中学生への性的暴行事件、21日にはフィリピン女性に対する暴行事件がおき、それ以外にも海兵隊員が飲酒運転や住居侵入容疑で相次いで逮捕されなど、米兵による沖縄の人々、とりわけ女性の人権を踏みにじる到底許すことのできない事件・事故が頻発しています。

 今回のような事件・事故が起きるたびにアメリカ政府やアメリカ軍は、「再発防止」「綱紀粛正」という掛け声だけはあげますが、事件・事故は一向に減っていません。沖縄だけでなく、在日米軍が駐留する横須賀・岩国などでも同様な事件が起こっています。米兵による一連の事件や事故がなくならないことは、小手先の対策ではなんら効果が上がらないことを証明しています。海兵隊は有事の際にただちに対応する部隊として日常的に臨戦態勢下にあります。とりわけアフガニスタン、イラク戦争開始後は現地と一体となったきわめて高い緊張のなかにあります。戦争を続けながら、兵士にだけにモラルを求めても矛盾は温存され抜本的な解決の方向性はみいだすことができません。必要なのは掛け声だけの「綱紀粛正」や外出手続きなどの技術的対処ではありません。直ちに戦争をやめることです。

 沖縄に基地負担を強い、抜本的な対策を講じない日本政府の対応にも問題があります。今回のような事件が繰り返される本当の原因は基地が存在し続けるということです。
1995年9月、沖縄では同じようにアメリカ兵による少女暴行事件が起き、地位協定の見直しと基地の整理縮小・撤去に向け、沖縄県にはもちろん日本本土でも大きな運動が盛り上がりました。
それ以後「沖縄の負担軽減」を理由に、基地の整理・縮小・撤去が課題になりましたが、それはいつの間にか県民の声を無視した名護・辺野古への新基地建設の推進に向けられ、嘉手納基地の機能強化や在日米軍の演習や自衛隊との共同訓練も強化されています。強く要求された「地位協定の見直し」も運用の改善のみで、抜本的な解決はされていません。

 更には、沖縄を、アメリカの先行きの見えないアフガニスタンやイラクへの「テロとの戦い」という違法な戦争の出撃基地として容認し続け、「戦争に加担したくない」という沖縄の心ある人たちの良心を踏みにじっています。

 沖縄に基地の負担を強いている限り、このような事件・事故の再発は防げないと考えます。私たちは、アメリカ兵による事件・事故が繰り返されないように以下のことを日本政府とアメリカ政府に要請します。

1.「日米地位協定」の抜本的な見直しを行うこと。
2.被害者に対して謝罪と補償・法的な措置を行うこと
3.米軍基地の整理・縮小・撤去を行うこと。名護市辺野古などへの新基地建設を白紙撤回すること

 沖縄での米兵によるあらゆる事件事故に抗議する3.23沖縄県民大会に連帯する名古屋行動参加者一同


有事法制反対ピースアクション 不戦へのネットワーク