イラク攻撃から もう5年!STOP THE WAR 3・20国際行動 In なごや イラク・アフガンに平和を! 集会アピール(2008年3月20日) |
私たちは、米英によるイラク攻撃からまる5年となる今日、「STOP THE WAR 3・20国際行動 In なごや」を開催し、殺戮と破壊が続いているイラク・アフガニスタンへの日本政府の戦争加担をやめさせ、一刻も早い戦火の終焉を訴えました。
イラク攻撃から5年が過ぎようとしている今、イラクはよりいっそうの破壊と混乱が続いています。一方的に「テロとの戦い」として始められたアフガニスタン攻撃は、隣国パキスタンを巻き込んでよりいっそう厳しい状態になっています。そして、日本政府はこのアメリカ政府の「テロとの戦い」を支援するためにイラクに航空自衛隊を、インド洋に海上自衛隊を派遣し続けています。
イラク攻撃から5年に当たる今日、改めてアメリカにそして世界に向かって、戦争ストップをアピールしましょう。
イラク・アフガニスタンに平和を!
世界保健機構は、2003年のイラク攻撃開始から2006年6月までのイラク人死者数を、15万1千人、最大では22万3千人が死亡した可能性があると発表しました。その多くが民間人の犠牲者です。更に、戦火を逃れるために200万人以上のイラク人が国内で非難し、220万人が近隣諸国に逃れ、今も増え続けているとしています。(UNHCR 2007年6月記事)。アフガニスタンでも昨年は民間人死者数が1000人にものぼり、米兵死者数も100人を超えています。治安の悪化は市民生活にも甚大な影響を与え、その影響は力のない子どもたちにも及び、5歳未満で4人に一人が亡くなっているという深刻な状況になっています。
国連も国際法も無視したアメリカ政府の「テロとの戦い」がもたらしたものが、決して「平和」ではなく、生活の破壊、殺戮と混乱であったことが明らかになっています。
そして、この攻撃に日本政府は「日米同盟」を最優先し、インド洋でのアメリカ軍をはじめとする他国籍軍への給油活動の再開とイラク国内への航空自衛隊による米軍の物資や兵員の輸送という戦争加担を続けています。もうこれ以上の戦争協力をストップさせましょう!
派兵恒久法に反対します
2001年の9.11事件以降、小泉・安倍政権は、戦争加担と「改憲」のための法律を制定しました。それを引き継いだ福田政権も、民意を無視して「新テロ特措法」の成立を強行し、給油活動を再開しました。そして、秋の臨時国会には武器使用の緩和などを盛り込んだ「派兵恒久法」案の提出を明言し、プロジェクトチームの発足を呼びかけています。実質的な「改憲」となる派兵恒久法制定の動きをストップさせましょう!
日米軍事再編にも反対します
「テロとの戦い」を名目に、世界的な軍事再編を行うアメリカ政府の軍事戦略の一環として「日米軍事再編」が進んでいます。沖縄・名護辺野古への新基地建設、入間・習志野・武山(神奈川)などへのミサイル配備によるミサイル防衛の推進、神奈川・座間への米第一軍団司令部の移転と自衛隊中央即応集団の新設、岩国への空母艦載機の移駐などです。それに対して、各地で粘り強い反対運動が取り組まれています。日本を「テロとの戦い」の司令部・出撃基地として機能させようとする「日米軍事再編をストップさせましょう!
戦争をストップさせ、私たちの手で平和を創っていきましょう
イラクでもアフガニスタンでも「強大な軍事力でも他国を支配できないし、武力で平和はつくれない」ことが明らかになっています。「国権の発動たる戦争と、武力による威嚇または武力の行使は、国際紛争を解決する手段として永久にこれを放棄する」という日本国憲法9条の正しさが明らかになっています。今日この集会に参加した総意として、戦争をストップさせ、私たちの手で平和を創っていきましょう。
「STOP THE WAR 3・20国際行動 In なごや」参加者一同