自衛隊はイラクからすぐに撤退を! 小牧基地の滑走路はイラクにつながっている(2007年6月27日) |
参議院本会議でイラクへの自衛隊派兵を2年間延長する「改正」案が可決されました。私たちは、イラクの実態や自衛隊の任務を全く意識せず、ただひたすら「日米同盟」を優先して派兵を続ける政府に、自衛隊はイラクからすぐに撤退するよう求めています。
2003年3月のイラク攻撃開始から4年、米英を中心とするイラクへの攻撃と占領が間違っていたことは誰の目にも明らかです。イラク攻撃を開始した理由は嘘であり、その後の占領政策の失敗が今のイラクの混迷を招いています。ブッシュ大統領は、国内の哲平の声をムシして、3万人あまりの増派を行い「治安回復」の名目で、武装勢力の「掃討作戦」を、バグダッドを中心に展開しています。そのために、5月の米兵の支社破壊戦後、3番目に多い127人、開戦以来3500人を上回っています。そして、これをはるかに上回る報道されないイラクの人々の「死」があります。
小牧の航空自衛隊の活動は、米軍の後方支援
イラク特措法の2年間の延長により、小牧基地から派兵されている航空自衛隊は引き続き、クウェートからバグダッドを初め、イラク国内に米軍の兵員や物資輸送を行っています。この活動は、前線の戦闘のための物資輸送であり、明らかに戦争加担・支援です。このような後方支援=兵站任務は、憲法が禁じる「武力行使と一体」にあたります。また、航空自衛隊が活動をするバグダッドは、アメリカ軍により「掃討作戦」が引き続き行われており、イラク特捜法による自衛隊派兵の要件でもある「非戦闘地域」にも反しています。
このような、意見・違法なイラクへの派兵を続けるための特措法延長は、決して容認できるものではありません。
間違った、ブッシュの戦争のための派兵をするな
政府は、公式には自衛隊の活動状況を公表していません。しかし、自衛隊は、先に見たように、米軍の作戦に協力する活動、言葉を変えれば、イラクの人たちを攻撃し、殺すための「作戦」に協力しています。ブッシュ大統領の支持率は、30%以下に下がり、盟友のブレア首相も退陣が決まっています。安倍政権のみが「日米同盟の重要性」と「石油の確保=日本の国益」を理由に、自衛隊の派兵を持って加担し続けています。
自衛隊「保全隊」による、市民監視に抗議します
イラク派兵反対の意思表示をした市民・政党・ジャーナリスト・個人などを陸上自衛隊保全隊が調査をしていた事実が明るみに出ました。「戦争反対」「殺すな」というまっとうな主張をするこれらの人を「監視」する権限は自衛隊にはありません:憲法保障された、表現の自由・集会結社の自由など、基本的人権を侵すものです。このようなことを「当然」とする今の政府の姿勢に自由を脅かされる危機感を感じます。それは、自衛隊の派兵という事態から生じたことです。政府の違憲・違法な行為を監視・是正させるのは市民の責任です。
私たちは、引き続き自衛隊のイラクからの即時撤退を求めます。
有事法制反対ピースアクション