沖縄・辺野古への掃海母艦派遣の抗議・要請書(2007年5月12日) |
久間防衛省長官 様
本日(2007年5月12日)、海上自衛隊横須賀基地から掃海母艦ぶんごが、来週にも行われようとしている沖縄・キャンプシュワブ周辺海域での事前調査の為の機材設置作業を支援するために出港しました。平和的で非暴力を貫き、新たな人殺しのための基地は要らないと闘う市民に対し、自衛隊を持って対抗しようとする前代未聞のこの暴挙に強く抗議をすると共に、違法・違憲な自衛隊の出動を直ちに中止するよう強く要請します。
そもそも、那覇防衛施設局が行っている現況調査自体が環境影響評価法に違反します。「日米軍事再編」の一環として、普天間基地の移設=沖縄の負担軽減を理由に、新たな基地建設を強行しようとしていることは明らかです。96年のSACO合意において、何度も墜落事故を起こしている欠陥機MV22オスプレイ配備の合意があったことからも、決して負担軽減ではなく、日米両政府の意向に沿った新基地建設ということです。しかも、この合意を隠し、事実が明らかになると配備を正当化するなど沖縄県民を愚弄する言語道断な態度は許すことができません。嘉手納基地へのPAC3配備や自衛隊との共同使用等、政府の言う負担軽減は全くのまやかしです。
沖縄戦で皇軍は多くの沖縄住民に銃口を向けました。その事実を教科書から抹殺しようとするばかりか、今また、自衛隊が沖縄の人たちに対し、敵対しようとしています。自衛隊が発足して以来、民衆の抵抗運動に自衛隊が出たことはありません。自衛隊が重武装をして海外に派兵され、9条改憲が具体的になりつつある今、ついに自衛隊は自国の民衆に銃を向けるという「普通の国の普通の軍隊」に成り下がってしまったのでしょうか。
今、国会で論議されている「米軍再編推進特別措置法」は、基地の受け入れを札束で更に負担を強要する卑劣な法案です。お金の力と自衛隊という権力をカサにきた露骨な基地建設強要を私たちは絶対認めるわけにはいきません。
沖縄・辺野古海域への掃海母艦派遣を直ちに中止すること。
違法なアセス調査を行わないこと。
新基地建設を行わないこと。
以上、強く要請します。
有事法制反対ピースアクション
不戦へのネットワーク