【不戦ネット会報46号/2007年4月26日発行】 参院選愛知選挙区に社民党で立候補予定 ひらやま りょうへい |
3月31日に、60歳を1年残して退職しました。同期のものより4年遅れた名古屋市での中学校勤務で、それでも長かった33年間の教員生活を終えました。 今は町内会の副会長が回ってきて人生の後半戦が始まります。町内の床屋さんと会話し、久しく行ったことのなかった「床屋」というところで散髪をしました。4月5日、県庁記者室で参議院愛知選挙区の社民党候補として記者発表するその朝でした。「午後5時の記者会見だから15分前にロビーで待ち合わせ」との連絡を受け、その予定通りに記者会見場に行きます。テレビカメラの砲列で顔が強ばりました。笑顔をと努めましたが表情筋は緩みません。タバコ裁判等の提訴や判決での「記者会見」という場は何度か踏んでいましたが、今回は違っていました。テレビカメラが入るとは予想だにしていませんでした。社民党員は十数年やっていましたが、国政選挙の記者会見についての大まかな知らせもないこの不親切さも社民党の一つかもしれません。「お前の判断でやれ」個人の主体と判断が問われるこの世界にいきなり放り込まれた瞬間でした。その場で「軍事費を削って社会的弱者の立場にある人々に税金を使うべき」ことを中心に語りました。その後が長かった。新聞社・放送局が一社ずつ私の顔写真を撮っていきました。「経歴調査票」なるものが入った封筒を渡され、各社の様式はまちまちですが、候補者は裸にされるのかと頭をよぎりました。
「平山良平の目指す政治」は
1. 軍事費を削って社会的弱者への予算措置を講ずる
2. 憲法9条を守り、イラク・インド洋から自衛隊を帰還させる。
3. 米軍基地の縮小・撤去、「思いやり予算」を野宿労働者の生活保護に充てる
4. 国内外の戦争被害者への誠実な謝罪と補償
5. 労働と生活の質の向上を図る 使い勝手のよい雇用法制を撤廃する
6. 教育予算を増やし、学ぶ楽しさと教える喜びを補償する
7. 食料自給率を上げ、豊かな食を確保するため農業・漁業を支援する
8. 日本の工業生産と産業技術を支える中小企業の財政支援をする
9. 水俣病など公害被害者への生活支援をする
これらは日本の政治によって引き起こされた言わば政治被害で、この政治被害からの権利の回復、正義の回復、名誉の回復であり、多くの人々のまっとうな生活への要求です。
西尾市の「矢作川流域下水道反対市民の会」の長い運動は、全国の反公害運動のひとつとして、例えば有害な工業廃水の工場内処理へと導き、あるいは矢作川河口堰の建設中止へと実を結んだ。私が参加してからでも25年の月日が掛かり、学校敷地内全面禁煙は「職員室を禁煙に、喫煙室の設置」を要求してから20年掛かりました。
個々人はそのまっとうな要求の実現に向かって今何をなすべきかと思案し、試行錯誤しています。この人間の行為は人類が続く限り、いつもどこかで行われています。平山良平は人生の後半を社民党を足がかりにそんな運動を続けます。
ノーモア南京名古屋の会 事務局
社民党愛知県連副代表 平山良平
※不戦ネットは特定の政党を支持するわけではありませんが・・・平山さんとはこれまで一緒にいろいろな平和運動、行動を行ってきました。今回、会報発行に当たって不戦ネットより原稿を依頼しました。