空中給油機の導入中止とイラクからの撤兵を求める要請書(人権平和浜松、NO!AWACSの会:2007年2月17日) |
防衛相様 小牧基地司令様
自衛隊員の皆様 2007年2月17日
人権平和浜松、NO!AWACSの会
空中給油機の導入中止とイラクからの撤兵を求める要請書
今年2月末、空中給油機が小牧基地に配備されようとしています。以前空中給油機が浜松基地に配備されるという報道があり、わたしたちはAWACS とともに空中給油機の配備にも反対してきました。それはわたしたちが住む場所を派兵の拠点としてはならず、空中からの管制指揮機能と空中給油機能による攻撃で、アジアの人々が殺戮されること想像し、そのようなことは許されないと考えたからです。
米軍は宇宙空間を支配し、AWACSの管制指揮や空中給油によるグローバル戦争を今も繰り広げています。アメリカはその戦争に日本を組み込もうとしています。空中給油機の配備はその一環です。わたしたちは小牧への空中給油機の導入配備に反対しその中止を求めます。
最近、久間防衛相は『アメリカのイラク戦争はまちがいだった』と発言しています。そのとおりです。そのような発言の背景には、自衛隊幹部のイラク派兵反対の要求があるのであり、久間防衛相はそれを代弁しているのでしょう。今一歩、発言をすすめ、航空自衛隊のイラク派兵の中止についても発言してください。
陸自撤退以後の空自のイラクでの輸送は米軍への兵站支援そのものです。ブッシュ政権のイラク戦争政策は破綻しましたが、その破綻を覆い隠すように3万人余を投入してバグダッド掃討作戦を始め、さらにイランをも攻撃する態勢をとり始めました。しかしこのような侵略行為は成功しないでしょう。その先を見越し、今すぐ兵站支援をやめ、イラクからの撤兵をすすめてください。
アメリカの「ファンド」に代表される多国籍資本はサッポロビールの株式買付事件に象徴されるように、「自由」と「友好」を語りながら、為替や株式を操作して暴利をむさぼっています。アメリカがすすめるグローバル戦争は、そのような資本の利権を守るためのものです。このようなアメリカの戦争に追随し自衛隊員を派兵する必要はありません。今すぐ撤兵をすべきです。
自衛隊員のみなさんもぜひ派兵に反対の声をあげてください。アメリカでは現役の兵士たちによる帰還要求署名運動が始まりました。不法な戦争に動員されることを批判し、そこからの帰還を要求することは、人間としての基本的な権利です。それを侵すことはできません。皆さんの声が戦争をとめる大きな力になります。わたしたちもともに平和への声をあげます。
防衛相、基地司令、そして隊員のみなさん!今こそ撤兵の声を!