| 心配して下さった皆様へ |
※（名前はホームページ担当者の判断でイニシャルにしてあります。）
９月２５日午前９時５５分の名護署による不当逮捕によって身柄を拘束されていたＴです。長い拘留を覚悟していたのですが、全国・全世界の皆様からの激しい抗議が功を奏したのでしょう。昨日（２７日）午後１時に釈放されました。二日半の拘留でした。車に衝突した時に多少の傷は負いましたが、擦り傷・打ち身の程度ですでに回復しつつあります。疲労と断食で体重は３キロほど減りましたが良いダイエットになったと思っています。私は非常に元気です。検察は、処分保留という判断をしました。私に足かせをつけたつもりなのだと思います。しかし、私を含めた仲間たちは、このことで弱っていません。今後は、さらに激しい弾圧が待っていると思います。それでも負けるわけにはいかないのです。私たちが負けるということは、基地が建設され、そこから発進する軍隊によって多くの人々が殺されるということなのです。
私たちは、人殺しに繋がる基地建設は絶対に止めなければならないと決意しております。
今回問題になっているキャンプ・シュワブ内の文化財遺跡調査は、防衛庁主導のもので最終的には文化財を破壊し埋め立てることを前提とした調査です。私たちは、このような調査を認めず、文化庁主導の文化財を保護するための調査を求めているのです。
基地建設に繋がるすべてのことは、止めなければなりません。海の上で止めてきたように、陸の上でも止めなければならないのです。名護署の警察官には、「あなた達が県民を守る覚悟をしない限り、今後、名護署は良心囚でいっぱいになるでしょう」と伝えてきました。
今回の逮捕によって、私を非難する人もいます。しかし、その数をはるかに上回る人々が支持と連帯の挨拶を届けて下さいました。辺野古の闘いが、本当に多くの方々に支えられていることを改めて体感することができました。
皆様の敏速な動きに、深く感謝申し上げます。檻の中での生活をわずかでも経験すると、ともすると卑屈になって、皆様に謝罪しなければならないという気持ちも湧いてきてしまうのですが謝罪はいたしません。謝罪すべきは名護署であり、基地建設を強行しようとする勢力だと信じるからです。
しかし、動いて下さった皆様には、深く頭を垂れて感謝をしたいと思います。ありがとうございました。今後とも、連帯をよろしくお願いいたします。
２００６年９月２８日 Ｔ
※不当逮捕されたＴさんは９月２７日（２００６年）に釈放されました。２度とこのような不当逮捕がないことを強く望みます。
９月２５日（２００６年）、沖縄県名護市において米軍による新たな基地の建設に反対しているTさんが不当逮捕されました。
Tさんは基地建設を前提としたキャンプシュワブ内（沖縄県名護市にある米軍基地）の遺跡調査を止めようと、キャンプシュワブ前で基地建設に反対している人たちといっしょに基地建設阻止の行動を行っていました。そこへ、名護市教育委員会の車がキャンプシュワブのゲートに入っていこうとしたので、Tさんが、右手を出して止めようとしました。
その右手をはねて、教育委員会の車はそのまま通過し、Tさんは倒れました。Tさんは立ち上がって、警察に抗議をしたところ、
公務執行妨害で逮捕されました。（キャンプシュワブ内には貴重な文化遺跡があることがわかっています。基地建設をいそぐ防衛施設局は教育委員会とともに「文化財調査」を強行しました。これまで、基地建設に反対する人たちは防衛施設局や教育委員会に文化財調査のやりかたについて話し合いをもとめ、強行しないよう要請していました。）
Tさんの行動は「安心して安全に暮らす」という享受すべき生存権を奪われている沖縄県民の一人として、正当な行為です。辺野古に新基地を作らせないための行為は、県民の生活を危険から守るための当然の権利です。幸い９月２７日Ｔさんは釈放されましたが、私たちは今回の不当逮捕に強く抗議するとともに、２度とこのような不当逮捕がされることがないよう強く要求します。また私たち自身も沖縄県・辺野古での「新たな基地を作らせない」闘い、行動に心を寄せ、この地で行動していきたいと思います。（文責Ｈ）
Ｔさんの不当逮捕に抗議し名古屋周辺の多くのグループ、団体、個人が抗議を行いました。９月２５日当日には名護警察署、名護教育委員会宛てに抗議・要請文を１１団体の連名で送りました。（１１団体＝有事法制反対ピースアクション、不戦へのネットワーク、自衛隊イラク派兵差止訴訟の会、ＮＯ ＢＡＳＥ辺野古☆名古屋、東海民衆センター、恋民の会、エコアクション・なごや、日本聖公会中部教区教務局沖縄プロジェクト、〈ノーモア南京〉名古屋の会、アジアボランティア・ネットワーク東海・沖縄クラブ、沖縄を語る会）。また翌々の９月２７日、夕方には名古屋・栄において抗議の街頭アピールを行いました。すでに午後にＴさんの釈放の報が届いていましたが、多くの人が集まり不当逮捕に抗議しました。