有事法制反対ピースアクション

有事法制反対ピースアクションの通常ページはこちらから

陸上自衛隊の第五次派遣命令を撤回し、一日も早いイラクからの撤退を求めます

陸上自衛隊第10師団師団長様

 私たちは、北海道各地で平和・反戦運動を続けている市民のネットワークです。
 北海道からは2004年2月に北部方面隊がイラクに派兵され、「任務」を終えて戻ってきました。しかし、イラクに行った自衛隊がどんな「人道支援」をしたのか、イラクで何を見たのか、私たちはいまだによくわかりません。話すのは、限られた自衛隊幹部だけです。そんな「支援」があるでしょうか。
 米国では心的外傷後ストレス障害(PTSD)や不安神経症、うつ病など心の病に苦しんでいるイラクからの帰還兵が多いと言われています。1月9日には,「イラクに戻りたくない」と話していた帰還兵が警官との打ち合いで死亡するという事件が起きています。
 多くの若者を苦しめる原因を作ったのは、「大量破壊兵器がある」という嘘を口実に、米国が行なったイラクへの侵略戦争です。そして日本もイラクに自衛隊を送っています。日本政府がいくら「多国籍軍とは一線を画す」と強弁しても、重武装でサマーワに駐屯する自衛隊は、多国籍軍の一員です。サマーワにも非常事
態宣言が適用されており、2004年10月以来、ロケット弾が何度も駐屯地内に撃ち込まれています。そこはどうみても戦地です。1月30日の選挙を目前にイラク全土に戦闘が広がり、サマーワでも「非戦闘地域」であるとの政府の説明を信じている人はいません。東京にいる小泉首相や閣僚だけが、無責任に「非戦闘地域だ」と言っているだけです。こうした嘘で塗り固められたイラク派兵は一日も早く中止すべきだと、私たちは強く思います。侵略戦争を反省し世界に向かって「平和」宣言をした日本が、これ以上、米英と一緒になってイラクでの戦争犯罪を行なう必要はありません。
 このままでは、自衛隊がイラクの人びとを殺したり、自衛隊員が死傷したりすることが、いつ起きるかもしれません。「人を殺すために」自衛隊員になった人はいないはずです。もし、そういう事態になったら、その責任はイラク派兵を命令した権力者にあります。そうならないために、以下を要請します。

1.多国籍軍の一員としての自衛隊を一刻も早く撤退させること。
2.第五次イラク派兵をしないこと。

ほっかいどうピースネット