廣瀬精一陸上自衛隊第10師団長様
2005年1月16日
私たちは「ピースリンク広島・呉・岩国」という市民団体です。核兵器廃絶と恒久平和を目ざすヒロシマが、戦争の準備をし、戦争に関わることを止めようと、広島、岩国、呉でささやかな行動をしてきています。被爆60周年とNPT再検討会議が開催され、核兵器廃絶への声を飛躍させるべき2005年の1月末から4月にかけて、広島市内にある海田基地から自衛隊がイラクに派兵されることは、何としても止めていただきたいという思いで、ヒロシマ(海田13旅団)からのイラク派兵の中止を求めています。昨年11月27日、守山からのイラク派兵を止めていただきたいという思いをお伝えしたく愛知の皆さんに託して申し入れをさせていただきましたが、本日は、直接私たち自身の手で、守山を中心とした第五次イラク派兵の中止を求める申入書を出させていただくものです。
2003年3月にブッシュ大統領の一方的な先制攻撃で始まったイラク戦争は、その後の占領時期も合わせると、10万人もの市民を殺戮したとの調査もあり、おびただしい数の市民の血が流され、とても正義の戦争などと言えるものではありません。むしろ国連憲章や国際法を無視した犯罪行為であったと言うべきです。
そして「人道復興支援」というオブラートをいくらかぶせても、自衛隊が多国籍軍の一員である限り、犯罪行為を犯した米軍の仲間として、占領の一部を担っていることは客観的事実です。その限りにおいて、正当性はひとかけらもありません。従って、米軍の仲間として攻撃目標にされることは必至です。このままいけば、自衛隊員が死傷したり、自衛隊がイラクの人びとを殺害することが、いつ起きてもおかしくありません。
自衛隊員の皆さんは、入隊するとき、「憲法九条を持つ日本国憲法に基づいて、海外での作戦行動はしない」ことを宣誓したはずです。今、皆さんがイラクに行き、多国籍軍の一部として活動することが、本当に「イラクの人々や世界平和につながるという確信はあるのでしょうか?」。むしろ、アメリカの力づくの政治に加担し、地球社会の矛盾を増大し、更に日本人の危険性を高めるだけではないのかという疑問をお持ちではないですか?2004年2月、呉から揚陸艦「おおすみ」がイラクに輸送作戦を行ったとき、私たちの自衛官ー市民ホットラインに自衛官から電話があり、「国民を守ることが自分たちの任務だと思っているが、今、イラクに行くことが国民を守ることにつながらないのではないかという強い疑問がある」と率直に述べてくれました。自衛隊員の皆さん自身の危険性も重ねて考えると、本当に胸を張って、命をかけてまでやるべき仕事とは思えないまま、派兵されることを強く懸念します。皆さん自身の安全のため、またご家族や周囲の人々のためにも、派兵を思いとどまっていただきたいのです。
そこで、廣瀬精一第10師団長より小泉首相、大野防衛庁長官にたいして、以下の点を意見具申していただくよう求めます。
1.守山基地を中心とし、広島県の海田13旅団からの部隊を含んだ第五次イラク派兵を 絶対に行わないこと。
2.多国籍軍の一員としての自衛隊を一刻も早くイラクから撤退させること。
3.日本政府としてアメリカ政府に対し、イラクから撤退するよう要請すること。
入れるな核艦船!飛ばすな核攻撃機!ピースリンク広島・呉・岩国 28団体
トマホークの配備を許すな!呉市民の会 岩国市平和研究所 アジアに学ぶ会
岩国市職労平和研究所 カソリック正義と平和広島協議会 共育・共生を進める広島連絡会 呉教育労働者研究会
呉YWCA79女たちから 8.5広島集会世話人会 芸南火電阻止連絡協議会 原発はごめんだ!ヒロシマ市民の会
公害をなくす三原市民連絡会 在日韓国青年同盟広島県本部 更紗の会 市民運動交流センター福山
従軍慰安婦問題を考える会・広島 ストップ・ザ・戦争への道!ひろしま講座
差別は許さん!私たちは行動する会 全国水平運動研究会 電磁波問題を考える会
トマホークの配備を許すな!呉市民の会 東チモール問題を考える会 広島キリスト者平和の会
広島地区連帯労働組合 広島平和と生活を結ぶ会
日本キリスト教団西分区牧師会 ピースサイクル広島ネットワーク 除虫菊の会
広島YWCA 第九条の会ヒロシマ