本日(2002年12月16日)、神奈川県横須賀基地から、テロ対策特別措置法に基づいて、アメリカ・イギリス軍への補給活動のためイージス艦「きりしま」がインド洋に向けて出航しました。
イージス艦の派遣は、憲法が禁じている集団的自衛権行使に違反するものであり、世論はもちろん、自民党や他の与党の中でさえ反対・慎重にと言う意見があります。アメリカがあくまでイラクのフセイン政権打倒をめざして攻撃を断念していない今、高い防空の雨量区を持つイージス艦を派遣することは間接的にアメリカ・イギリス軍のイラク攻撃を支援することを目的にした派遣であると言わざるを得ません。
11が18日、インド洋への派遣が半年間延長されましたが、派遣された自衛官が実際に何を、どの様に行っているかは明らかにされないまま事態は進んでいます。アメリカ・イギリス軍によるアフガニスタン攻撃では、9・11を上回る多くの人たちが殺されています。自国の利益のために先制攻撃や核使用も辞さない姿勢を示している。アメリカの軍事優先主義に加担し、湾岸戦争時の劣化ウラン弾の影響や経済制裁・爆撃で殺され傷つけられているイラクの人たちを再び殺すことに断固反対します。
日本政府は、アメリカの戦争政策に追随するのではなく、今こそ憲法9条の精神に乗っ取り、平和的な外交努力を進めるべきです。自衛隊はインド洋から撤退し、イージス艦の派遣に強く抗議します。
不戦へのネットワーク