要請書
アメリカ大統領ジョージ・W・ブッシュ様


 私たちは、愛知県を中心に活動する「有事法制反対ピースアクション」という平和団体です。貴国とイギリスが行おうとしているイラク攻撃を中止するように要請します。

 昨年帰国に対する「動じた発テロ」以降、貴国はテロとの戦いと称してアフガニスタンへの攻撃を開始し、今なお攻撃を続け、同時多発テロを上回る多くのアフガニスタン民衆を殺しています。対テロ戦争と称し、一刻の政権をつぶし、多くの民衆の命を殺す権利は貴国にはありません。アフガニスタンでは、政権が交代したにもかかわらず、治安は悪化し、人々の生活は厳冬の冬期を迎えてさらに厳しいものになっています。軍事力の行使は民生の安定に繋がらないことは明らかです。もともと貴国にはアフガニスタンに住む人への関心はないのですから。

 更に、「大量破壊兵器」を口実に、イラクをはじめ朝鮮民主主義人民共和国・イランを「悪の枢軸」と呼び、イラクへの攻撃をなんとしても始めようとしています。

 イラクでは、湾岸戦争以降、経済封鎖で生活物資や医療物資が不足し、その上、貴国の使用した劣化ウラン弾での死者や病人が多発しています。更に、飛行禁止区域で断続的に続けられる空爆によってこれまでにも多くの人たちが亡くなっています。すでに戦争は始まっていると言えます。今イラクを攻撃すれば更に多くの人々の死を迎えなければなりません。

 イラクへの武力攻撃は、決して「テロ」の根絶にはなりません。そのことは、アフガニスタンでもパレスチナでも実証されています。世界の圧倒的なと宮資源のアンバランス、そこで引き起こされている人権侵害、生存権も含めた多くの権利を奪われた人々がいる限り「テロ」はなくなりません。自国の富と権利のみを追求する貴国の姿勢は世界中の多くの人々に指示されていません。貴国の中にも心ある多くの人たちはこのことに気がついています。

 暴力の連鎖は断ち切らなければなりません。貴国が賢明な選択をされる溶接に願い、以下を要請します。

1、イラクへの武力攻撃を行わないこと

2002年11月16日 「有事法制」反対ピースアクション


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