2008.09.21(2019.9.13分離)
日経の9月21日(日曜日)7面(特集欄)にページの大半を占める超巨大記事、「世界を読む」、転機の米「イスラエル・ロビー」が掲載された。
アメリカの大統領選挙を控え、非常に興味深い状況なので、急ぎ、全文を紹介したいが、とりあえず、概略を論評する。
ほかの見出しは、「柔軟路線」求める声、タカ派色に不安、米政権交代も注視、である。記事の冒頭は、以下のようである。
米政治に幅広い影響力を持つ「イスラエル・ロビー」が転機に立っている。ブッシュ政権下のイラク戦争、イランの核開発などで米・イスラエル同盟関係が微妙に変化、さらに最近のグルジア情勢も影を落とし、「イスラエルの国益」を守る方法が見えにくくなってきた。
[後略]
以下、関連する拙訳の一部を紹介する。
http://www.jca.apc.org/~altmedka/nise-25.html
『偽イスラエル政治神話』
第3章:神話の政治的利用
第1節:アメリカのイスラエル=シオニスト・ロビー-1/2
[中略]
アメリカには、六百万人[総人口の四%弱]のユダヤ人が住んでいる。"ユダヤ票"は、決定的な影響力を持っている。なぜなら、棄権は増大する一方であり、二大政党の政策に大した違いがないから、選挙で過半数の票を確保するためには、小さな問題もおろそかにできないし、勝敗は、ほんのわずかの票差で決まるからである。
[中略]
アメリカの議会で公式に認められているロビーの中で最も強力なのは、AIPAC(“アメリカ=イスラエル公事委員会”)である。
[中略]
《アメリカのパレスチナ政策は、ユダヤ票と、いくつかの大きなユダヤ人企業の献金によって、具体化された》(クレメント・アトリー『首相の回想』61)
[中略]
一九四八年以来、アメリカはイスラエルに、二八〇億ドルの経済および軍事援助を供給してきた(『タイム・マガジン』94・6)。
[後略]
(2019.9.13野次馬追記)
この「超巨大記事」は、随時日誌2008.10.14に丸投げされている。
解説は9月21日に済んでいる、とばかりに一言の追加もない。