秘書の小部屋
2005.10

  ニタニタする鶏 別名秘書ドリ  

うれしはずかし秘書ドリ

2005年10月31日(月)寒曇り

また今月も終わりになります。今月の末はハロウィン、いわゆる「西洋お盆」万聖節の前夜祭でして、それがどうした秘書はとりあえず仏教徒だ洋物お化けなんか関係ないぞ怖くないぞ、けどカボチャの生首なんぞ道っ端に転がすな気色悪いじゃないかっ・・・・

毎年この時期になると、家の周りをハロウィンもので飾り立てるお宅がございまして、今年のそれは赤いビニール袋に目鼻をつけたおよそ可愛げのないバカデカ生首が玄関先で道行く人を睨んでおります。2階の窓には潰れカエルスタイルの魔女が貼り付いてて・・・ 嫌だよお。

遠回りするのも癪なので、蹴飛ばしたろ、と思いつつ近づいて行くのですが、どういうわけかいつも通行人がいて、上げた足のやりばに困って片足ケンケンしながらふんふんふんとごまかしたりして、ああ腹が立つ。

秘書んちの冷蔵庫にもカボチャが入っています。飾り立てて遊ぶんじゃなくて、出汁と醤油と砂糖で煮含めて晩ご飯のおかずにするんです。ほくほくして美味、秘書の好物です。くり抜いてろうそくなんぞを突っ込んで冒涜するヤカラは、お化けに食われちまえ・・・ 

秘書愛用のeMac、新々松が調子悪いです。毎日起動させるのに4回も5回もやり直ししてやっと立ち上げたのにマウスが動かなかったりします。毎日、起動するまで1時間かかります。いろいろ調べてやってみたのですが、哀しきかな基礎知識の欠如は、この問題のありそうなファイルはスパッと削除してよいのか二度と起動できなくなったらどうしませう・・・ アップルのサイトに行って皆様にお聞きしました。

聞いてみるもんですねえ。即答いただきまして、ウッソオこんなに簡単に解決しちゃうのお? で回復しちゃいました。もしかしたら、今はお蔵入り店晒しも同然の編集長棚上げeMacも聞けば一発で片付いちゃうかも。アップルユーザー恐るべし。

2005年10月27日(木)雨

健康なだけが取り柄の筈が風邪をひきまして、頭がガンガンしています。背筋はゾクゾク喉はイガイガ鼻はムズムズぶえーっくしょい・・・

バカは風邪引かないって、小学生の頃言われませんでしたか。大人になってからは、風邪引くバカってよく言われます。対立する二大命題、はたまた並立する二大命題。バカは風邪引かない、の裏で利口は風邪を引き、風邪引くバカの裏には風邪を引かないバカがいて風邪引く利口もいる。すなわちバカでも利口でも人類は等しく風邪を引く。よって人類は皆平等である・・・ いかん、熱がでてきた。

秘書が風邪を引いたのは、秘書部屋が冷えるからです。北向きで日がささないし暖房はないし、ここ数日急に気温が下がってきまして、毎朝出社すると秘書部屋の窓が全開でありまして、某人のニコニコしながら曰く「換気しといたから」

・・・ありがとうごぜえやす。夏場にやっていただけたら、どんなに嬉しかったことか。今となりましては小さな親切大きな迷惑だとか・・・

編集長部屋には暖房がはいっています。デロンギのオイルヒーターっちゅう高級品です。秘書にはオールシーズン兼用の膝掛けが一枚。この差はなんでしょう。同じ人類だっちゅうのに。だいたいこのオヤジ、毎年寒くなると大騒ぎして防寒用品を買い込んでるでねえか。電気あんかなんか、この前調べたら6個もあったぞ。ホットカーペットだってあったよな・・・電気ストーブだって・・・

秘書、手ぬぐいで頬被りをして編集長部屋に忍び込んできました。確か電気座布団を昨年買い込んで暫く使って放り出した筈です。最初はありがたがっていたくせに、お尻が暖まりすぎるのは健康に良くないだとか、のたもうたっけ。ほっとくと、ホットカーペットの時のようにコードちょんぎっちゃうかも。

モノが座布団ゆえ編集長のお尻に敷かれていたのかと思うといささか躊躇しないでも無かったのですが、冷えるよりましです。素知らぬ顔で秘書部屋に引っ張ってきました。痔が移るわけでなし・・・ というか、時々痔主に出世するのは秘書のほうです。暮らし向きは平民なのに、こんなことだけ主になっても・・・とか何言ってるんざんしょ。どなた様もお尻は冷やしちゃいけません。コンセントにつないでスイッチ入れてほかほかと50センチ四方に春がやってきて、ああ幸せ・・・

2005年10月25日(火)晴れ

健診の結果を聞きにいきました。本年度は病院を変えました。これまでのところでは、検体を取り違えられまして、秘書が気付いたからいいようなもの、薄ぼんやりしていたらそのまま判定にまわってとんでもない結果がでて不要な再検査をやらされていたかも。検体は血液だっただけに、身に覚えの無い病気だと告げられて、お家騒動になっていたかもしれません。そしたら人生が台無しです。そんなこと許せるでしょうか。おのれ、どうしてくれようかっ。

・・・病院変えちまえ。

と、一番簡単な解決手段を講じたのでした。客商売の皆さん、お気をつけ下さいまし。こうして客は逃げて行くのですぞ。

暑い盛りに受診しまして、それからひと月経ちまして、結果を聞きに行かねばと思いつつ、病院で待たされるのがいやでずるずると引き延ばして来ましたが、行かなきゃ先方から知らせが来る訳でなし、覚悟を決めて分厚い本を抱えていってまいりました。本は勿論、待合室で読むのです。暇人じゃないんだから時間は有効に使わなくっちゃ。

そう言えば前の病院では3、4年受診しっぱなしで結果確認を放置をしておりまして4年目だかに結果を聞きにいきましたならば、えらいこと怒られまして、即ち3年ほど前からひどい貧血で、あーたいつ倒れてもおかしくないですよ治療をさっさと受けなさい、ということで、(そんなら毎年受診だけはしてるんだから、その時にそう言ってくれたってよかろ)と、おのれの無精を棚に上げてお医者さんを胸の内で棚卸ししておりました。

その時しばらく飲んだ鉄剤のまずかったこと。夜中に胃が馬に蹴飛ばされたように苦しくなるし、出るものは見事に真っ黒な鉄色になるし(バリウムの方が美的)、あんな思いは二度とごめんでし。

と、本を広げましたら、1ページも読まないで診察室に呼ばれました。健診の客は診療の客とは別扱いのようです。待ちくたびれている人たちの嫉妬のこもった視線を感じながら入って行くと、お医者様が申しました。

「どこも悪くないですね。来年もまた受けて下さい」

それだけ? 

それだけでした。前のところよりあっさりしてました。あのう、肩が凝るとかの欄に○をつけといたんですけど・・・ 

はいった途端に出てくることになって、なんだか恥ずかしいです。診察室は密室ではないので、待合室の皆さんに聞こえていたでしょう。どっこも悪くないなんて、健康だけが取り柄の単細胞と言われているみたいです。本物の病気の人たちの目が優越感で光ったような気がするのは、きっと秘書の心が病んでいるからでしょう。

2005年10月20日(木)適度に晴れ

昨夜の地震、怖かったです。ベッドの上であぐらかいて生協の注文カタログの食品ページを精読しつつ、おまんじゅうを頼むかケーキにするか熟考しておりましたら、ベッドが突然船みたく揺れ始めて、うわあ、地震だよ。

玄関のドアを少し開けて様子見の体勢にはいりましたけど、いつまでもゆさゆさ揺れまして、上の階の犬が吠え始めて、わあ、大地震・・・

・・・震度3でした。けど、先日死ぬ程怖い思いをしたばかりなので、生きた心地がしませんでした。

さてと、本日のお使いの帰り道のことです。帰り道というより少々方向違いの寄り道かもしれませんが、そんなことは本筋とは関係ありませんのでどうでもよくて、即ち、閉店予定のセールをやっております古書店に道草しまして、ああ残念だわ秘書のお楽しみスポットがまた減っていくと慨嘆しながらいつものように店の外に並べてある100円均一の古本を物色しまして、しかし近頃掘り出し物がないわいと思いつつビデオの棚をみますとこれがまた100円均一でしてしかしたいしたものはないですがこれはなんでしょう「六本木バナナボーイズ」というおちょくりまくったような題名は。

本日は収穫なし、と20メートル程帰りかけたのですが、頭の隅っこにバナナの雨が降りましてパラパラパラパラとああっなけなしの脳味噌がバナナチップになりそうっ。

で、回れ右して財布から100円玉を取り出してレジにむかいました。題名がアレなもんでちょい恥ずかしくて、精一杯にクールを装って「袋は要りません」と100円玉を差し出しましたら、店員さんの言うことには「70円です」

れれれ? 閉店セールなもんで30%引きでした。30円おつりを貰って嬉しいような切ないような気分です。そもそもの定価は14800円でした。

近頃、ものの値段が信じられなくなりました。100円ショップに行けば生活必需品は大抵のものが間に合います。売ってないのは文化くらい、と思ってましたら、100円ショップ以下の値段で本やビデオやCDが取引されているのですね。もちろん中古品ですが、この類いの文化は、物体としての価値より中身の価値のほうが大事です。(著作権てなんだろな・・・)

先日、近所のフリーマーケットでは、絹100%made in franceのスカーフが100円でした。この手の権威に弱い秘書が速攻買いしたのは勿論です。ヨシノヤの高級靴は200円でした。使い心地のよさそうな黒のショルダーバッグは300円。

こんな買い物ばかりしていると、金の使いでがあり過ぎて、秘書は貧乏沼から這い出せなくなりそうです。それはそれでいいではないか、と囁く声もあるのですが、どんどん生き方が緩くなっていくような・・・

2005年10月19日(水)晴れのち曇り、台風通過中

内職の納品にいく途中の路上の電信柱の陰で、猫が何やら小さきものと戯れておりました。というと、聞こえはよいのですが、近づいて覗きますに、蜂らしきよれよれの生命体を爪に引っ掛けていたぶっておるのでした。

ほっそり毛並みの奇麗な三毛猫で、首には赤いリボンを巻いております。マグロのトロなんぞを加工したキャットフードを飽食している贅沢猫でありましょう。蜂を食おうなどと考えてはおりますまい。

昔、秘書の実家で飼っていた猫さん達は、ネズミはもとより、雀やトカゲ、セミなんぞもくわえこんでました。ろくな餌をやってなかったから、しかたなく自主的にタンパク質摂取を心がけていたのでしょう。半生ネズミを爪に引っ掛けて「おらおら」としばらく遊んでから、むしゃむしゃと口の周りを血だらけにしてかぶりついている様は、結構不気味でありました。

老人ホームでおばあさんが足の指を食べられてしまった事件を巡って、諸説が飛び交っています。「食べられてしまった」と書きましたけど、それはニュースがそう報じていたからです。秘書は最初は、足の指の骨なんぞ固いし猫が食べるわけないと思っておりましたが、後から、足の指は壊死していたと報じられるのを聞くと、うーん齧れなくはないなあ・・・ 猫に聞いてみなければわかりませんが、近頃の猫はグルメが多いんですけどねえ・・・

同じ道を帰りましたもので、猫印の電信柱の陰を見ましたら、蜂さんはお亡くなりになっていました。ありさん達がお葬式をしてくれるようです。

秘書がこのところ法事だ一周忌だと飛び回っておりますもので、また編集長に変なマイブームが訪れまして、即ち「俺の葬式はどうする」

およそ信仰心も来世観も持ち合わせの無い、良く言えば科学的で合理的、有り体に言えば情緒のない罰当たりたるこの御仁は、坊さんや葬儀会社を儲けさせるだけの葬式なんぞ無用、と高言にて広言しておりますが、そうは言っても後に残されたものが迷惑だから最低限のことはしなされ、と忠告しますに、市役所にねじ込んで「安い葬式」の市民葬について調べまして、これがちっとも安くない、と記載の葬儀会社に文句をつけまして、これとこれとこれは無駄だ云々・・・でカスタムオーダーの見積もりを請求しまして、ファックスで受け取ってにんまり。

あきれ果てた秘書、うっかり口を出しました。

「そんなに金を払うのがいやなら献体せい」

すると編集長

「それはいい考えだ」

と、電話魔と化してあちこちに連絡しています。秘書は、新たな悩みの種を自分で蒔いちまいました・・・

2005年10月17日(月)氷雨がじとじと秘書の心は湿度100%

相変わらずの内職漬けとパソコン故障のドブ漬け。おかげで頭上の漬物石やら心中の澱やら、もう溜まっちゃって溜まっちゃってこの辺で一発抜かないと複合爆発しそうで・・・ 

という訳で昨日の日曜日は、元同居人と待ち合わせて隣町の吉祥寺を徘徊してまいりました。朝はザンザン振りでございましたが昼過ぎて程よく晴れましたものでふらふらと、書店の雑誌を片っ端から立ち読みしたりセールのお洋服を試着したりふかふかの羽根布団を買う振りして触りまくったり。やっぱ人間には適度の息抜きが必要です。何か買おうかなあ・・・

と6、7階辺りの売り場の壁際の食器を並べた棚の近くにいたとお思い下さい。突如がしゃがしゃと異様な音がして食器が、いえ食器だけでなくそこいらのもの皆全てがしゃがしゃと踊り始めました。すわっ、ポルターガイストっ!!!

一瞬訳が分からなくなりまして、とにかく壁際から離れようと、陳列棚の間を進みますと、わっ、ガラス製品が転げ落ちて割れるよっ。わあ、怖いよお。

・・・地震でありました。

なにぶん地震は初体験なもので、などとあからさまな嘘を言ってはいけません。地震は歳の数に見合った分だけ体験しておりますが、ほとんどが自宅か会社かでありまして、かように危険物が一杯の場所では初めてでございます。おたおたとパニくりまして「こんな所で死にたくないよう」とまで口走り、後で元同居人にいいように笑いものにされました。けど、マジ怖かったです。直後に頭が割れそうに痛くなりまして、秘書はとってもストレスに弱いんだな、と変なところで思い知らされました。前世は大地震の被害にあってるのかしらん。

お家に帰ったら、テレビに乗っけてある、びっくり目玉でふわふわ羽毛のついた鳥形ボールペン(趣味悪物体。元同居人が誰かからお土産に貰って、自分の部屋に飾ればいいものを秘書の部屋に勝手に置いていったやつ)が転げ落ちていました。

テレビの後ろの壁との隙間に落ちてくれればいいものを、こいつは毎度毎度なんで手前に落ちてくるのでしょう。拾い上げてくず入れに叩き込めばいいものを、秘書は毎度毎度なんでテレビの上に戻すのでしょう。人間の心には自分でも理解できないオタンチンが棲んでいます。

2005年10月14日(金)秋晴れ

我に返れば約10日程が過ぎゆきております。おひさでおざいます。まこと光陰は矢の如し、少年老い易く学成り難 し、少女老いて預金額増え難く催促の行員蚊の如し、人生無常なり。

さて、地元市長選はとうに終わりまして、結果は「革新」候補の勝ちでした。勝つには勝ったけど、少数与党ゆえ前途多難であります。選挙は10月の9日に行なわれました。その日は、秘書の亡き父上の1周忌でありました。選挙と1周忌とどっちが大事でしょう。1周忌に決まってるざんす。だもんで棄権を・・・

などというアホたれではありません。市民の勤めを果たすべく、じゃない、市民の務めを果たすべく、期日前投票に行きました。誰に投票したかというとですね、訳が分からなくなったもので、鉛筆をば取り出しまして側面に候補者の名前を書きまして机の上を転がってもらって上面に出たお方の名前を・・・書こうかと思ったのですが、生憎と手元には角無しの円鉛筆だけしかなかったもので、さあ、どうしませう。

しばし腕組みをして心の声に耳を傾けました。

天啓あり。

いつもの行動パターンに従うがよろし。

秘書のモットーは、長いものには巻かれろ短いものは糊で貼ろう、呑んだら乗るな乗るなら勝ち馬に、気をつけよう口車と暗い道、寄らば金の成る樹、鶏口より牛の乳、バスには乗れ流れには棹させ、仕事するから金をくれ・・・ 

1周忌を終えて帰ってきたら結果が出てました。選挙速報に一喜一憂することもない選挙というのは実に精神衛生によろしいものです。聞くところによりますと、敗退をしました保守系候補さんは実にガックリしておいでだそうです。元は市役所の課長さんでした。地方公務員という、現在ではとても恵まれた地位を投げ打って立候補されたのでした。今後どうなさるのでしょうか、と他人事ながらとても気になります。

(今、秘書は内職に追われてとっても忙しいです。1日中パソコンとにらめっこをしてますもので、頭が痛くて・・・ なのに、編集長はまたパソコンを動かなくしてくれます。底なし地獄です)

2005年10月5日(水)秋雨がじとじとと

筋肉をきたえなくっちゃ、とつま先立ちで歩き回っていたら、右の足裏がとても痛くなりました。最初は原因がわからないもので(もしや内臓が生体スプラッタかも)と密かに焦りましたが、御飯は美味しくいただけますし酒もうまい。夜更かしインターネットサーフィンも(フランスサイトなんぞへ出張っても)へっちゃら、となれば、ああん、白鳥の湖もどきを往来で恥ずかしげもなく披露したあのせいだわん、と思い当たりまして、一件落着。しかし痛いな。

さて、衆議院解散選挙で武蔵野市は民主党菅直人氏を蹴落とすべく小泉首相の要請を受けて市長さんが突然辞職して立候補して選挙区では負けたものの比例2位という絶対安全選挙だったゆえ晴れて赤絨毯をお踏みになりましたもので、今地元は市長選の真っ最中です。

前土屋市長さんの後釜自民公明「保守」候補は40代の市職員さんです。対する民主共産社民ネットその他野党集結「革新」候補は、2度目の挑戦40代の都市計画プランナーさんです。見事な保革の一騎打ち、土屋対菅の代理戦争です。分かりやすくていいな、と思っていたら、もう一人が名乗りをあげました。こちらも40代、現市議の亭主殿でありまして、ご自身も元市議でありまして、過去出馬なさった市長選その他の選挙ではそれなりに票を集めたものの及ばすしばらく野にありました。

「やはり野におけ 蓮花草」

じゃない、野においては役にたたない政治家さん。信念に基づいて行動を起こしました・・・

途端に訳がわからなくなった秘書。目の前にドングリを並べられた気分です。あっちが大きいかな、いやこっちかな・・・「継承」「改革」「継承かつ改革」、それぞれ主張するものはなんざんしょ。

究極の選択肢「顔」で選ぼうにも、揃いも揃って40代後半子持ちでして、それはそれで充実しているのですが、なんかこうハートにぐさっと・・・

こんなもつれた選挙戦になっちゃったのはなぜかというと、窓の外を飛んで行く雀がこんな主旨のことを申しておりました。

少々の立場の違いから地元野党各党はまとまりがたく対立しております。前市長さんが22年間も市長さんを務めてこられたのは野党が票を奪い合っていたから・・・ これはまずいと前回の都議選あたりで気付いたのか、野党関係者は一度出した自前の候補者を引っ込めて民主党に集中して現職保守候補を破って女性新人候補を当選させしました。その際、某野党1党だけは自前の候補に固執しました。頑固で知られる老舗の党です。

今回は「改革」候補を某老舗野党も参加して担ぎ上げたのですが、某老舗野党と「継承かつ改革」党とは地元では有名な話ですが橇が全く遇いません、じゃない反りが合わない。某老舗野党が「継承かつ改革」党をトロツキスト、略してトロと表現なさるのが原因だとか。だもんで、今回の大同団結から「継承かつ改革」党を閉め出しちゃったもんで、ざけんじゃない、とばっかりに「継承かつ改革」を掲げて出馬しちゃったのだとか。(雀の話ですからね。裏なんかとれてませんからね)

我が社の近くに「継承」候補の事務所があります。今朝はその前を、「改革」と「継承かつ改革」がほぼ同時刻にやけっぱちのような大音量で連呼合戦をしておりました。この選挙の行方、気になりますが棄権しちまいたいような・・・

2005年10月1日(土)秋晴れ

とても良いお天気なのに、埃玉の転がる(編集長室から転がり出てくるのです)会社で鬱々とキーボードを叩いている秘書。遊びに行きたいよ~。

なんでこういうことになっているかと申しますとですね、社内が混乱しきっているからです。

そもそもの発端は、9月11日辺りに編集長パソコンeMacが壊れたことから始まります。9月11日辺り、と日付が曖昧なのは、当日が日曜日で秘書はお休みしておりましたもので、詳しい事情が分からんのです。翌12日に秘書が拝見した時にはもうどうしようもなくなっておりました。それをば、9月11日にパソコンが壊れた~、と公言しておりますのはね、だって絵に描いたように符合するじゃありませんか。「9月11日、我がパソコンは悪質なウィルス攻撃により壊滅した。数々の妨害工作に屈することなく、私は断固真実を追い求めるのである。」とか言っちゃったりして。

秘書はパソコンの基礎知識のないおバカでありまして(違う、なんて慰めてくださらなくて結構です。自覚してるんだから)、数々のIT笑い話を提供して参りましたが、今回のパソコン壊滅事件に関しては、これだけは断定しちゃいます。原因はウィルスじゃない、編集長アンタそのものだよ、と。敢えてパソコンに巣食う虫関係を故障要因に加えたいなら、それはウィルスじゃなくてワーム、もしかしたら最大の要因はバグってやつかも。

パソコンは日々のお手入れが必要なんです、と何度言っても編集長から返ってくるのは生返事と無視。キーボードがとてつもなく汚いのは、まあ秘書が使うときだけ拭けばいいのだけれど、不具合が降り積もったまま次の不具合を上積みするなっ。first aidがあるでしょうが、高い金出して買ったNorton System Worksがあるでしょうが。貧乏会社が宝の持ち腐れしててどうする。

秘書愛用のeMacなど、ひと頃は毎日のようにCDから起動してディスクを診断してエラー復旧をしなければ使い物になりませんでした。毎日やってるのに毎回「重大なエラー」を発見してくれるのです。この頃ちょっと落ち着いて来て、ちょっぴり幸せを感じたりして・・・人生って日常のこまごましたところに幸福が隠れているんだわ・・・ 

と、話が違う。えーと、あ、これこれ、Norton System Works 3.0は秘書のだよ、編集長のは2.0の方。文句ありますか。だって、秘書のはOS10.3で、そっちはOS10.2もしくは9.2でしょうが。

と、Norton System Works 2.0を箱ごと渡したのに、ちっとも使いません。また壊れるぞ・・・

昨日秘書に、新しいお題が与えられました。

編集長は、どこにそんな金があったのか、その昔は高級品だったPowerBook2400なるマシーンを所有しています。ウィルス攻撃を受けたとかで(ほんとかね?)壊れて大枚はたいて修理に出し、しかし修理中にインターネット禁断症状で七転八倒して当時最新機種のiMacを結構なお値段で購入し(どこにそんな金があった?)、PowerBook2400が修理から戻ってくるもそのままお蔵入りさせ、つまり4~5年死蔵したのでした。

それを使いたいというので、引っ張り出して机の上に置いておいたら、ご自分で接続しまして(この行為は褒めてさしあげましょう)、OCRソフトを使おうとしたらしいのですが、ごそごそやった挙げ句が

「壊れてる」

ので、使えるようにせよ、との業務命令が下りました。ああ、そうですか。

健康第一、と編集長がプールに逃げていった時に、ふて腐れながらPowerBookの診断にかかります。ぶっ、接続がめちゃくちゃだよ。スカジー接続のスキャナのコードの1本は本体につながっていて、これは正解。けどもう1本も端子が合うからってさして本体に繋げてるけどね、それはねCDドライブ用のコードなの。ディジーチェーンの成り損ね。繋ぎゃいいってもんじゃありません。全くもう。

ところで、ソフトはちゃんとインストールされてるの、と本体の点検にとりかかりますに、当然のことながら時刻設定がされてない。バッテリは当然消耗しきっていてバックアップどころじゃありません。日時を合わせてからHDを開けてみれば、ぶぶっ、あちこちにある1904年とかいうこの日付はいったいなんざんしょ。こらあ、一度全部引っこ抜いた方がいいかも。めんどくさいなあ・・・

試しにスキャナを起動してOCRソフトを立ち上げるに、「にゃあ」と鳴いて立ち上がるじゃありませんか。「にゃあ」と鳴くのは、アイコンがネコになっているこのソフトのデフォルト設定です。秘書のいたずらではありません。さくさく動くでし。

その旨、プールから戻った編集長にお伝えして、やらしてみますと、いきなり「エラー」連発です。「スキャナが繋がっていない」だと。嘘こけ。

しかし、何度再起動しても、編集長の試みは拒否されます。あ~あ、やっぱし1904年がガンかあ、と秘書は溜め息をつきました。

おかげで秘書は本日、土曜出勤となり、この不埒なPowerBook2400をば全部引っこ抜き再インストールの刑に処すのです。ほんとめんどくさいです。ほんとに使えないのでしょうか。

どれ、と秘書が(もしかしたら、のスケベ根性で)OCRソフトを立ち上げると、何の問題もなくスキャンして認識して解析してくれるじゃありませんか。編集長、触るものみな壊すアンタの指はどういう構造になってるんじゃ。秘書はもう今日は仕事しないぞっ。


けーっ、けけけけけーっ