2007年9月27日(木)晴れ
また、お決まりのセリフです。
「9月が終わっちまうざます」
手応えなく過ぎて行く日々の空しさよ。内職に追われて人生の楽しみも知らず枯葉のごとくひらひらと夜道を風に吹かれ埃に塗れて排水溝の隙間からはらりと落ちて下水は臭いよ冷たいよ~
(´\ω\`)・・・・(しょぼん君、MacとWinでは見え方が違うざますわね)
この7月末、苦難の末、新社屋に引っ越しましたが、とても古いマンションでございまして耐震強度未測定のようですがなまじ計らない方が精神衛生にはよろしいかと思うのですがそれはさておき、たいへんマナーのよろしいマンションでございまして、すれ違う人皆丁寧に挨拶してくださいましてエレベーターなんぞわざわざ開くボタンを押して待っていて下さったりします。
古き良き日本の伝統ここにあり、とつい口走ってしまいますが、伝統とはその程度のものでしたかしらん。それはまたさておいて、秘書も今のところお行儀よく振るまっています。廊下ですれ違う時はにこやかにお上品に頭を下げて、おほほほほ・・・
ドアを閉めた途端に人格が一変するのは、仕方ありませぬ。
他人の言うことなど全く聞いていない御仁が築き上げる社内スモーキーマウンテンと毎日格闘していれば、目つきも悪くなりますわな。ちょいと発掘すると出るわ出るわ、ほっぽらかしのお客様からの注文書や各社からの請求書納付書・・・
つい先日、地元市役所から書留が来ました。あ、書留じゃなくって、近頃は配達記録って言うんですね。(どっちの用語を使うかは歳をばらす要素かも)。健康保険証が従来の三つ折りからカードに変わります。御仁が取り出したそれを見て(絶対なくすぞ、このオヤジは)と秘書は思いました。
で、明日病院に行くとかおっしゃいますもので、新しい保険証を持って行きなされ、と忠告しますに、御仁の目がビー玉になりました。
すなわち、なに?それ?、というドングリまなこです。
なに、それって、この間届いたでしょうが。知らぬ存ぜぬと申されますか。
結局、社内蟻塚から秘書が掘り出しましたが、あーこのヤロウ、じゃなかった、このオヤジ様、秘書の頭にこれ以上漬物石を乗せて下さいますな。
2007年9月26日(水)晴れ
暑さ寒さも彼岸を過ぎまして昨夜は涼しかったです。夜空にぽっかり丸いお月様が浮かびまして、中秋の名月でありました。秘書人生の後半、お月見などという風流とは縁遠い日々を過ごしておりましたので、久しぶりにお目もじ致すお月様の冴えた灯りが目にも心にも沁みました。
聞けば日本のお月様にはウサギがお住まいで満月の夜は餅を搗くとか。イタリアのお月様は麗しき女性が横顔を見せ中国ではカニがハサミを振り上げているそうで、この地上にはいろんなお月様があるそうな。
あいにくと近眼秘書は目を凝らしても餅搗きウサギをみることができません。くやしいな。
で、ふと思いつきます。押し入れに高倍率の双眼鏡がしまってある筈。ごそごそ。ありましたがな。よく見えますがな。けど、ウサギかな。解釈の相違かな・・・
月を見るのは風流でありますが、風流とは少々の気位とやせ我慢が必要です。どちらも持ち合わせが少ない秘書は直ぐに飽きまして、すなわち、持つ手をぐるりとひねって地上のお月様観察。即ち、余所様の窓を覗きます。あれ、面白いな・・・
ごちん。
ててて、覗き見はいけません。
さてと、お彼岸の連休は田舎に行って参りました。お墓参りです。お母様を含めて罰当たり一家は車に乗り込んでピクニック気分でありました。秘書のご先祖様のお墓は歩いたって15分くらいの所にありますけど、交通機関不備ゆえ車社会と化している田舎の人は歩きません。歩こうとか申しますと、余程の変わり者と見なされます。
この罰当たり一家、出かける前にお布施の表書きをしながら口にするのは「坊主丸儲け」、途中で花を買いましたが「菊はつまらん、派手なのがいい」。で、墓地では他人様の墓地を踏みつけながらご先祖様に手を合わせます。
踏みつけるのは心構えだけでなく墓地の通路が狭いのも原因です。坊様や、幅15センチでは通路というより縁(へり)ですぞ。余所様もウチの墓を踏みつけにしとるでしょうな。
暑い日で、お供えしたお線香が炎を吹いて燃えだしたり、めげず蚊は飛び交うわ、残暑の締めくくりみたいな日でした。
蚊で思い出しました。我が社には夕方になると蚊がやってきます。そして、秘書を刺します。秘書だけです。身の付き具合からしたらもっと美味しそうな御仁がおいでなのに、秘書だけに食いつきます。虫除けハーブをおいても毎日毎日やって来て吸血します。まるで定食みたいに秘書は喰われています。
くやしい。
で、昨日夕、ふと手をみると、あれま、まさしく蚊が吸血開始の体勢。
ばちっ。
おほほ、殺生しちゃいました。血がちびっと出ました。ばちっと潰れたのが人間なら『血みどろの惨劇』ですが、ほほほ、風圧で吹き飛んで、ほとんどゴミざますよ。ほほほ、地獄の血沼で秘書を助けてくれる蚊はおりませんことよ。昔、クモを助けといたから、蚊なんぞどうでもよござんすよ。
ほほほ、ほ・・・痒っ。チビッとさされただけなのに、痒いざます。あ~れ~
(かくして、秘書の腕と足は蚊に食われて掻きむしった痕から樹液みたいなのが滲みだして来てまるで松の木肌みたい)
2007年9月19日(水)曇り
秘書って、ほーんとミーハー、と本日改めて自覚しました。
内職の納品帰りに駅の向こうの商店街に行ってお買い物しての帰り、駅前のカメラ屋のお兄ちゃんがハンドマイク握って叫んでました。
「×××××なので、この使い捨てカメラで撮られてはいかがでしょう、400円です。×××××なので(以下繰り返し)」
ふーん、と聞き流して通り過ぎましたが、げっ、なんじゃこれ、という具合に大通りに警察車両がずらりと並び、余談ですが、近頃の警察車両はグレーじゃなくってさわやかブルーのツートンカラーなのですね、ととと話を戻して、およっ、私服が一杯立っている。私服ったって、お父さんサラリーマンがオフに着る半端なカジュアルウェアじゃありません、制服警官に対しての私服警官(刑事)。
サリゲなさそうにしてますが、一発で分かりますがな。がたいが良くて目つきが悪くて耳にイヤホン突っ込んでるのが、通りすがりの一般市民である訳ありません。たまに制服警官が混じってます。
「何かあるんですか」と、制服組のなるべく優しそうな人を捕まえて、秘書は聞きました。
「天皇陛下がお通りになります」
ほー、と感心した振りをします。(ったく、かまととおばちゃんだこと。駅前のお兄ちゃんの×××××の部分で先刻承知なのに)。
で、急いで会社に戻って、晩ご飯のおかずの生ものを冷蔵庫に突っ込んで、あたふたと通りに逆戻りしました。秘書はとりたてて皇室に興味がある訳ではありませんが、ナマの天皇陛下が見られると言えば直ぐ変身する馬の一種であります。
それに、「×××××なので」の理由で街中の表情が一変してしまうという、人間習性をじっくり観察できるこの貴重な機会を見逃してたまるか。
が、来ませんがな。うろうろちょろちょろしていると、私服にマークされます。また、制服に聞いてみました。
「どちらから来られるんですか」
秘書が害のないおばちゃんに見えるのか、丁寧に答えて下さること。で、しばらく待ったがまだ来られません(一応敬語)。で、場所を移動して、今度は私服に聞きました。
「まだ、だいぶ先ですか」
こちらも外見に似合わず親切丁寧ですこと。あと、3、4分らしいです。秘書はおばちゃんですから、近くにいた見知らぬおばちゃんにあと3、4分だと教えてあげました。そこへまたおばちゃんが「何があるんですか」と加わって、即席井戸端会議が始まります。おばちゃんてこういう時ほんと便利です。
だもんで、私服もサービスいいこと。来られますよ、と教えて頂き、通過された後は、(写真)撮れましたか、とアフターフォローまでして下さいます。残念ながら秘書失敗。車の鼻しか写ってませんでした。
でもばっちり両陛下を間近で見まして、わあー、手を振っちゃった。
秘書は、とりたてて天皇制反対ではありません。日の丸君が代も反対ではありません。と言うと「あの侵略戦争を肯定するのか」って言われますけど、違うってば。ミーハーはミーハーなりのけじめがあるんだってば。
2007年9月18日(火)少々涼しげ(台風接近中?)
とうとう夏の疲れが吹き出しまして、お肌ブツブツ喉はイガイガ、夜中にゴホッケホッコンコンと咳が止まりません。
昨日はお家で一所懸命仕事しました。土曜にキーボードひっぱたいて入力した分をせっせと校正するのです。しこしこ、しこしこ(1時間経過)、しこしこしこ(2時間経過)、しこしこしこしこ(3時間経過)、シコンシコン、うわあ~(遊びに行きたいよっ)
悲しい人生です。
昨日は田舎のお母様に電話をしました(敬老の日なのに帰省もしないでごめんなさいまし。お彼岸には帰りますで)。いつもの年は、この日に敬老会の集まりがある筈です。「行きましたか?」と問うに、「今年はやらなんだ」とのお返事。代わりに2000円ずつ配ったそうです。
年寄りにも年寄りの事情があり、敬老会とはいえ世話するのも(相対的に若めの)年寄りゆえ、異常気象でまだ暑いしめんどくさいことはやめましょ、という事らしいです。だからって2000円ねえ。有り難みの薄い額ですねえ。というよか、(2000円しか配らんのか)とか罰当たりもんに恨まれたりして。
(年とったからって人間は丸くならんです。それよか、往々にして本来の性格に磨きがかかったりします)
いっそまとめてどこかに寄付しちまいなさい(とは、余計なお世話であります。)
さて、本日重い頭を抱えて出勤してみると、ベランダのジャングルカボチャが全滅しています。プランタの土がカラカラに乾いてます。ぐっ。秘書の留守中はちゃんと水やりして下さいとあれほど頼んでおいたのに。(横のものを斜めにもしない御仁を信用した秘書がバカだった。)
それでなくても休み明けの出勤は頭が痛いです。休み前、掃いて洗って拭いて掃除機かけてきちんと片付けて行った社内があっという間にぐしゃぐしゃのゴミ御殿に成りかかっているのです。その度に何度もぶち切れていた秘書ですが近頃悟りの域に入りました。すなわちこの御仁には整理整頓の概念がない。概念のないところに整理整頓は存在しない・・・
御仁がゴミに埋もれて暮らすのは御仁の勝手です。が、世間様は、ゴミ御殿の責任を製造元の御仁にではなく、たまたまそこに存在した女人(この場合は秘書)に求めるのです。男女平等だろうが共同参画だろうが、世間はいまだに家事全般日常茶飯事は女の仕事に分類しておりまして、すなわち、ゴミ御殿は女がだらしないからだって、決めつけるんでやんのーーーーっ。ばーろーーーーっ。
はあはあ、ぜいぜい、興奮してはいけません。そんな世間を気にしなければよい、と言いなさいますか。あいにくと秘書は世間様と折り合いをつけて生きていたいクチなのです。これ即ち奇人に臨席する凡人の不幸なり。
2007年9月15日(土)残暑ざんしょ
本日も秘書はお仕事です。キーボードをひっぱたいて内職に励んでおります。今のご時世に、手書き原稿を大量に下さるところがあるのです。データで下さればあっという間に片付く仕事ですのに、ちまちま入力して、でも入力代は頂けるんですので、嬉しいんだか悲しいんだか・・・
編集長は朝もはよからWTCの本を背負って都内某所に行商に出かけました。(半分は自分の興味本位での集会参加です。乱闘になりませんように・・・)
我が社における発送業務は一応編集長の管轄です。が、この大雑把な御仁の事務処理能力は口にするのもおぞましく、秘書が口も手も出すのですが、秘書のいない所では何をやらかしているのやら。
木村書店にご注文をくださったお客様、ありがとうございます。
もし、ご注文の品が届かないようでしたら、しつこくメールを下さい。迷宮に入り込んでいる可能性がなきにしもあらず、社内発掘隊(隊員1名)が捜索いたします。
(〈m (_ _) m〉・・・・・)
2007年9月11日(火)少々涼しげな
そうですか、もう6年も経つのですか。忘れもしません、あの夜、お散歩から帰って来て何気なくテレビをつけたら、何!これ! 貿易センタービルに飛行機が突っ込んで行く映像が流れていました。ドラマじゃなくてマジもんらしいです。
うっそ~、とチャンネルをがちゃがちゃ、あれ他の局はやってないよ、と思いつつがちゃがちゃしているうちに次々と番組が切り替わって行って、しかもペンタゴンにも飛行機突入!とやらで、小心者秘書は怖かったです。第三次世界大戦勃発、とうとうこの世の終わりかと思いましたもん。
世間はびっくり仰天しました。由緒正しい一般庶民は、大新聞様や某国営放送様やらお偉い学者様やらの諸説に右向いたり左向いたりしてました。それで6年経つうちにいろいろ掘り出されてきて、最初聞いた話とえらい違うらしいでねえですか。
いったいどういうことですか。
という人向きの本が相次いで出版されてます。その1冊
(ここから宣伝だよ~ん。)
「WTCビル崩壊」の徹底究明 破綻した米国政府の「9・11」公式説
《200を超える鮮明フル・カラー映像と図表が真実を語る!》
ご存知、木村書店で扱ってます。少々お高いのですが、昔から安物買いの銭失いともうしますでしょ、投資の価値はありますぞ。(買っていただければ秘書の給料が出るかもしれません。)
と、宣伝しっぱなしで逃げるのもなんですから、小ネタを一発。
憎まれ愚痴社・木村書店が引っ越したのは7月のことでした。新しい社屋は、建物こそ古いものの、ベランダの前は近隣に珍しくだだっ広い空き地(平面駐車場)でありまして、非常に見晴らしがよく気分がよろしいのです。引っ越しの真っ最中、秘書は(落ち着いたらベランダに椅子を置いて私設ビアガーデンやろう)と夢見ていました。
このささやかな夢は、その後の諸事情による殺人的スケジュールによって木っ端みじんに粉砕されました。
むかっ腹たてた秘書は自宅からプランタを一個かついできました。お金を出して花を買うのは腹がたちます。晩ご飯のおかずに煮たカボチャの種をせっせと埋めました。(中略)ベランダはカボチャのジャングルです。ツルがのたうち回って、編集長部屋の網戸に触手を延ばして侵蝕しかけています。緑の監獄じゃ、ふっふっふ、へっへっへ、ほっほっほ・・・
2007年9月8日(土)暑さぶり返し
をほほほ、ほっ。いつの間にやら9月ざますね。
本日も秘書はお仕事でございますことよ。まこと7月から8月は地獄の業火のかまどに渡した鉄板の上をあっちっちと跳ね回ってるような日々でございまして、上から巨大なへらで押し付けられるわとんがらしソースをぶっかけられるわオカカは踊り狂うわマヨネーズをそんなにかけるなっ、と秘書はお好みで焼かれるようなモノではありませんっ止めてけれ~
せめて9月の声を聞く頃には落ち着きますようにとの願いもむなしく、木村書店と内職の二本立てが迫って参ります。やっとこさっとこ「真相の深層」をやっつけたと思ったら、お得意さんから「パブリッシャーで作ったファイルなんだけど、そのまんまじゃ印刷に回せないから手直ししてちょ」、だそうで、しかもいつも手直しして貰ってるところが別口の仕事で大忙しなんで臨時に頼むんだけどいつも通りの要領で(どういう要領じゃ?)大至急で頼んますわ、と言われまして、へいへいありがとうございます。
で、どの程度手直しすればよいのでしょう。いつもやってる仕事じゃないから、さじ加減がわかりません。いつもの業者から見本ファイルを取り寄せてあとで送ってくれるはずがそれっきりです。土日に電話してもいませんよね。
納期は月曜の朝なんだから、勝手にやっちまいますよ~
この手の仕事はいっつも悩むんですな。せっかく(素人の)お客様が目一杯頑張って、ありとあらゆる機能とフォントを駆使して作って下さったファイルを、おうおうにして、そこいらに転がっているお役所仕事みたいなファイルにしてくれと頼まれます。
伝統を重んじる印刷業界のお気持ちは充分わかりますし、またすっ飛んでるフォントは高い確率でエラーの原因です。が、素人のこの涙ぐましい努力をチャラにするのも・・・
というんで、毎回葛藤。で、できあがったものはどうってことないように見えますが、結構手間かかってるんですぞ。スッピンに見えるメイクがこってりメイクより時間が掛かるのと同じで。
で、この分、毎回請求を手加減しなくちゃなりません。ああっ、お仕事してるのにお金が貰えないっ。うわあー、とか言いつつ、試行錯誤の過程を楽しんでたりしますので、まっいいか。人生、どうせ死ぬまでの暇つぶし・・・(秘書の人生に何があったのでしょう)
働いているのにお金を貰えないのは某社のお仕事も同じ事。この2、3ヶ月は特に引っ越したり遭難したりで余計な出費ばかりで、下手すると持ち出しだったりして・・・(業務連絡:某社の某々さん、至急お支払いをお願いいたします。)
それにしても暑いです。9月に入ったら雨降り続きで、涼しくなったと錯覚しまして愛用の竹シーツを片付けちゃいました。カラカラに干してからでないと押し入れにしまえないので部屋の隅に転がしたままです。お天気になったらベランダに出そうと思っていたら、超大型台風がいらっしゃいまして、ベランダぐしょ濡れ。竹シーツが水をかぶった訳ではないので、とりたてて言うほどのことではありません。
が、超大型台風は風台風でもありましたもので、夜寝る前に予感はしていたものの、また夜中にすんごい音がしているのを聞いてはいたものの、朝起きましたら、あれ~、鳥(鳩)よけネットがなぎ倒されていました。すだれも千切れとんでおりました。
不覚。危機管理がなっておりませんです。鳩よけネットはそのまま撤収しました。もう、秘書んちのベランダで子育てもしまい・・・(という甘い見通しが人生をしくじらせる)
とびます とびます