秘書の小部屋
2007.1

  イノシシのイノ子ちゃん  

突進しませんよぉ
罠はって待ってますぅ

2007年1月25日(木)晴れ

おほほ、油断すると月日が去ってゆきます。

「ミラボー橋」 ギョーム・アポリネール:作 堀口大學:訳 秘書:改悪

 ミラボー橋の下にはセーヌ川が流れます
 わたくしたちの恋もお流れになりました
 わたくし思い出しますことよ
 悩みのあとにはお楽しみが来るんでしたわね

 日も暮れなさいまし 鐘も鳴りなさいまし
 月日は流れても わたしはそのまんまざますよ

 手と手をつなぎ 顔と顔を向け合いましょうか
 こうしていると
 わたくしたちの腕の橋の下を
 永遠の時間がいい加減くたびれた顔して流れますわね

 日も暮れなさいまし 鐘も鳴りなさいまし
 月日は流れても わたくしはそのまんまざますよ

 流れる水のように恋もまた死んでゆくのですよ
 恋もまた死ぬのですよ
 長生きしすぎて
 身の程知らずの高望みをするんですもの

 日も暮れなさいまし 鐘も鳴りなさいまし
 月日は流れても わたくしはそのまんまざますよ

 日が去り、月がゆきます
 過ぎた時も 昔の恋も
 二度とまた帰って来ませんことよ
 ミラボー橋の下をセーヌ河が流れます

 日も暮れなさいまし 鐘も鳴りなさいまし
 月日は流れても わたくしはそのまんまざますよ

他人の褌で相撲を取るのは楽でようございますわね。ほほほ。では、ごきげんよう・・・

っと、待った。これでは全く手抜きではありませぬか。

秘書はほんとに忙しかったんです、さぼってた訳じゃありません。だってね、先週の金曜日の夕方に内職が入ってね、月曜日の朝でいいからねって、あのいつものパターンでね、土曜日はせっせとお仕事しましたの。その後の納期の内職もあってね、月曜納品と引き換えにまた別口の内職が入るから、忙しくなる前に片付けちゃえと日曜日もお仕事するはずでしたけどね風邪引きましてね引きこもりましてねでもその仕事は先方の都合で引き上げになりましてね結果的には寝込んでてよかったんですけどね何をうだうだと秘書は言ってるんでしょうおおそうだ「とにかく忙しかった」んです。

で、ここにきて、編集長の昔の御本の再版の話が具体化しかけてまして、これがその昔誤植満載のまま発行された本でありますゆえ、再版にあたって原典にあたっての見直し作業をせねばならんのですが、当然のように秘書がやらされるのですが、これが相当の難作業でございまして、頭のてっぺんがちりちりしてきます、だいたいが、原典はどこやーっ

原典の名前を間違えて記載されてるのなんか、想像力を駆使して探します。どうやらこうやら整理して、地元の図書館にあるのは借り出すとして、ないのを取り寄せてチェックしなくっちゃあ・・・あああうああわあっ

失礼しました。唐突ですが話題を変えます。

納豆を1日2パック食べても痩せられないそうですね。秘書は納豆が大好物というわけではありませんでしたので、あのパニック期間は1パックも買いませんでした。で、「捏造」事件となりまして、番組打ち切りうんぬん。

ここでにんまりする秘書。(納豆、値崩れするぞ。処分品がいっぱい買えるぞ)。大好物ではないのにそんなに買ってどうする? それがですね、納豆は冷凍保存できるのですよ。「痩せる」効果は期待できないにしても、いかにも健康的な醗酵食品じゃございませんか。(ここで買い込んでおけば食費が押さえられる)と貧乏人はこういう計算をするのですよ。

いざ、買い出しにゆかん。

2007年1月17日(水)曇り

阪神淡路大震災から12年。あの日の朝、テレビをつけたら飛び込んで来たニュースの衝撃は今でもはっきりと覚えています。月並みな言葉ですが、犠牲になられた方々のご冥福をお祈りします。

そして、編集長にとっては、その後の重要テーマの一つとなる「湾岸戦争」開始の日(1991年1月17日)であります。「湾岸報道に疑問あり」は結構評価されたらしいです。その頃のことは、当時(今も)あっぱらぱーだった秘書は知りません。

そのままシリアス路線を突き進んでいればいいものを、このオヤジ様はあれこれ間口を広げて脱線しまくり(秘書を巻き込んで街頭演説に入れ込みやがって。ああ腹立つ)、やっと昨年あたりから真面目になってきました。秘書他数人がかりで尻をひっぱたいたおかげだと思います。更生って、骨の折れる作業です。秘書は骨粗鬆症予備軍です。

えーと、真面目な話をする筈でしたが、秘書のガラに合わないようです。

で、本日は編集長のめでたい誕生日でもあります。人生で何度目かの大台に乗ります。女性にとっての大台は20歳、30歳です(それ以降は勘定をしなくなります)。男性にとっては、不惑の40歳、充実の50歳、再出発の60歳というところでしょうか。編集長は一山当てようの大台です。

邱永漢氏だったと思います。人生は大台に乗るときが一番大変だと。69歳から70歳になるときは、生死の分かれ目かと思うほど大変だったが、70歳になってしまえばあとは80歳になるまでは、道で言えば平坦な道だと。(うろ覚えにて間違っているかも)。

今日一日は、「あれっパソコンが変だ」などと素っ頓狂な声を出されても、やさしく応対してやろうと思います。ささやかなプレゼントも用意しました。バーバリーのハンカチです。じい様になればなるほど、お洒落に気を使って欲しいとの願いをこめました(が無駄かも)。バーバリー、高かったです。フリマで500円もしました。

2007年1月16日(火)晴れ

うはは、わははどははぎゃはは

とうとう秘書はいけなくなりました。これにて秘書の小部屋は閉鎖いたします。ながらくのご愛顧ありがとうございました。

なんぞという駄法螺を吹いてはいけません。秘書は今後もしぶとく生き残るざんす。では何事ぞ? それはですね、うふふ、おほほ、いひひ

さくらちゃんが来た~

なんのこっちゃ。寅さんもくるのか? いえいえ、柴又のお話ではございません。またしても人形の話ざますよ。秘書んちの古株人形は「ももちゃん」でしたね。ももちゃんの氏素性を求めてインターネット界をさまよううちにオークションにハマってしまったのでした。

これではいけない、足を洗おう首も洗っとこ、という時にオークションにさくらちゃん出現。ももちゃんの双子の姉妹みたいな人形です。即入札。絶対に落としたるで、の意気込みで(秘書としては)エラい高値をつけときました。

で、後から入札者現わるも、金額提示するたびに即自動入札でより高値がつく、という後参加者にとっては更新地獄、高値地雷原状態になりまして(秘書も経験したことがあるよん。怖かったよん)、めでたく撤退していただきました。

で、まあ、しこうしてお人形が届きまして、おおっ、これぞ一番欲しかったざますよ。栗(くり)も柚子(ゆず)も李(すもも)も杏(あんず)も花梨(かりん)も茄子(なす)もマリリンもピノコもみんな可愛いけど、これが一番欲しかったざますよ。ももちゃんの姉妹だからさくらちゃんざますよ。

と、完全に人形バカになっております。けど、大満足しておりますもので、本当にここいらでオークションから完全撤退いたします。後は、秘書んちのプロバイダのホームページサービスを使って、人形サイトを作ろうかなと・・・

あっ、「しこうして」とは「而して」と書きまして、「そうして、それから」の意味です。ハイテンションのあまりなけなしの教養が溢れちゃいました。うふふん。

2007年1月15日(月)晴れ

図書館で借りた昔の女学生に関する本を読んでおりましたら、手芸のページに「~を縫ったら中央にパープー人形を置く」とありまして、へ?、パープーな人形とは何ぞや、と大昔の図版を採録した写真に目を凝らしましたところ、どうもキューピーさんがいらっしゃるようです。確かに能天気な人形ではありますが、パープーとまで言いますかな。

と思ったら、パープー人形はちゃんと存在したらしいです。パープー(papoose:赤ん坊,幼児などの意味)人形、だとか。へ~、世の中色々あるのですね、と今回もまた人形の呪縛から離れられない秘書。

これではいかん、と休日は国立博物館にお出かけしました。「悠久の美-中国国家博物館名品展」をやっているのです。偉大なる文明をば鑑賞いたしまして、知性を磨かねば。(実は招待券を頂きましたものでありがたく使わせて頂いたのでした。)

で、他の見学者がメモなどとりつつ熱心に鑑賞しているのを横目に、犀の置物のお尻がぷりぷりして可愛いとか言いたい放題、実に楽しめました。よい企画じゃったのう。本館もついでに見学してきましたが、遅い時間に行きましたもので、というか行く途中で上野御徒町の商店街に引っかかってショッピングに励んでしまったもので、全部まわらないまま5時閉館とともに閉め出されてしまいました。ったくもう、夜9時くらいまで営業しなさいよっ。アメリカではね、と出羽の神登場しかけるも、ここは日本じゃ、長いものに巻かれてしまえ。(この精神が日本を沈没させるのじゃがのう)

さてと、みぞれの話です。泣きべそ人形にみぞれと名前をつけたものの、しっくり来なくて、なら雪崩かいや吹雪だ山津波だ地崩れだブリザードだオホーツクだドンゴロスだと訳が分からなくなりまして、ふとひらめいたのが「ピノコ」。ブラック・ジャックのピノコちゃんです。どんぴしゃり。これにて人形の話はおしまい。(ほんとかね)

編集長がアフリカの後編を書き上げました。それは嬉しいニュースですが、「出版社に見せるから、前編みたいに組んでね」と申しまして、ええ、ええ、今なら内職も一段落しておりますからお引き受け致しましょう、でもね、30分後に「できた?」はないでしょ。芋を蒸かすのと訳がちがわい。

で、すってもんで、とにかく見た目が組んであればよろしいという手抜きをすることになりまして、もちろん図版なんぞ一個も入れないでページ数も考慮しないでルビなんかもほっぽらかしで、できましたよ~。で、郵送しちゃいました。

ご予約いただいております皆様、大変長らくお待たせしましたが、この先どれほどお待たせするか少々見当がつきかねます。どうせ、ここまでお待ちいただいたのですから、もう少しお待ち下さいませ。待てば海路の日和あり、待たぬは一生の損。よろしくお願い申し上げます。

2007年1月12日(金)薄曇り・寒いぞなもし

ふと気づきました。イノ子ちゃんの模様がずれてます↑。

実は、イノ子ちゃんは最初はお座りをしていたのです。その姿があまりにどっしりし過ぎて、この先一年の秘書の成長具合を示唆しているかに見えたもので、急遽起き上がってもらいまして輪郭と脚は修正したものの模様を直し忘れていました。

これではまるで虫がたかってるみたいですね。もぞもぞもぞ(ぎょえ~自分で言ってて気色悪い)。

近頃気色悪いニュースが溢れておりまして、テレビをつけるのも新聞を開くのも気分が悪いです。

昨日の晩ご飯のおかずは鰯の刺身でした。出来合いの割高の刺身パックなんぞを秘書が買うわけがありません。一山いくらの鰯を自分で三枚におろします。頭を取ってお腹を開いて云々・・・中骨はこんがり焼いておつまみに、皮や半端な部分はよ~く炒めて醤油をジュッと垂らしてサラダのトッピングにします。残りは猫が居たら差し上げるのに犬猫禁止団地住まいゆえゴミ袋に入れて捨てます。

これを人体でやるか、普通。

普通じゃないからやったんでしょうが、実行に当たって、なにゆえに感覚遮断のスイッチが入ってしまったのでしょうか。

テレビはこの事件で盛り上がっています。いろんな人がいろんなコメントをしています。本当のところは手を下した本人にも分からないのかもしれません。あれこれ言われて、ああそうだったかと後から自分を納得させる、みたいな・・・

当事者ではない人たちが憶測であれこれ言うのを聞いていますと、言う人の器に合わせて事物を解釈している、ということが伝わってくる気がします。器が固いか柔らかいか四角か円形かヒビが入ってるか彩色されているか・・・ 秘書では底の浅い人生を見抜かれてしまいそうです。

2007年1月11日(木)晴れ

もう人形の話は止めましょう。まっとうな社会人人生を送らねば秘書は立ち直れません。と思いつつ、弾みで入札してしまった人形が届きましたもので・・・

またもや外しました。サイトの写真は齧っちゃいたいほど可愛かったのに、箱を開けてお目もじしたのは、右目から鼻を挟んで左目への線が真っ平ら、というか凹んだような人形。げっ不細工。

しかし秘書んちに来ちゃったのだからなんとかしなくちゃなりません。どピンクに塗られた唇の色を落とし、ボディのねじをはずして手足頭をバラバラにして一緒にお風呂にはいり石けんでごしごし。湯船のふちに首だけ置くと、まるで生首ですが、しみじみと対話します。

そんな悲しそうな顔して何があったの・・・
だって、どこへ行ってもすぐ里子に出されちゃうから・・・

(不幸の塊みたいな顔してるからだよ)と思いつつ、秘書、にこっと笑って、幸せになりたいなら我慢せい、と言い聞かせて、さあ改造するぞ。

首ががくがくするのはボディに詰め物をすればよしと、さてヘアスタイルを変えればなんとかなるべ。(中略)変わりません。ほんと不細工。

改造を諦めました。いじり回しているうちに目が慣れてきて(ブス可愛いかも)と思い始めまして、これすなわち人生何事も慣れで成り立つ、の法則。洋服を着せていてふと気がつきました。ひどいガチャ目です。左目はぱっちりなのに右目は物憂げに途中で止まる。ぐっ。

またネジを外してバラバラにして、頭部から、外すと元に戻すのが難しい首の支えをドライバーでぐりぐりして外して、頭の内側から見れば、目玉のはめ込みがずれまくってるでねえか。(また中略)悪戦苦闘の末、目玉の位置修正。

どうだぁ、おおっ、奇跡のように可愛くなったで。

と、ここまでは前振り。ここから本日の本題です。

このお人形のメーカーは「ORIENT」らしいです。どれどれ、とインターネット検索しましたら「オリエント工業」という人形メーカーが出てきました。秘書んちに来たのはとても古い人形です。まだメーカーが健在だったとは嬉しい、と早速訪問しました。

へ?

「オリエント工業」とは、現在日本一の人形メーカーらしいです。ただし「オランダ妻」のメーカーとして。他の人形は作っとらんようです。秘書が知ってる「オランダ妻」は空気を入れてふくらますぺらぺらのビニール製の唇が真っ赤な笑っちゃえる顔をした人形ですが(なんでこんなもの知っているのかとはお聞き下さるな)、今時の「オランダ妻」はほとんど生身みたいでアイドルみたいなんですな。ふんふんふん・・・暫く関係記事を読み耽ってしまいました。

いけません。今度こそ本当にまっとうな生活に戻ります。(ところで今度の人形の名前は「みぞれ」にしようかと思っています。)

2007年1月10日(水)晴れ

1月8日のことです。なんでだか12月29日送信のメールを受信しました。ぐっ。どういうことなんざましょ。これがビジネスメールなら、とんだ損害を被ったかもしれません。送信側も受信側も一応大会社のプロバイダです。文句言ったろか・・・

送って来たのは同居人です。正確には今ちょいと遠くへ赴任中なので元同居人なのですが、元同と略してそれは何かといちいち解説するのがめんどくさくなりましたので、同居人に戻すことにしました。その同居人は年末年始を豪勢に海外で過ごしまして、やはり儲かってる会社に勤めるとそういうことになるのだな我が社もあやかりたいものだが編集長やはよ売れる本を書かんかい・・・ととと脱線。

同居人はパソコン持参でバカンスに行きまして、海外でメール送信に成功したもので、送信できたよ、とメールを送って寄越したのですが、メールも世界旅行をしたかったのでしょうか10日間近くをネットを経巡ってメールを送った本人が帰って来てから秘書の元へ届きました。

道理で先日会った時の話がとんちんかんでした。海の向こうの同居人に連絡を取りたい秘書はホットメールにせっせと送信していたのでした。返事が来なかったのは、(折角つながったのに返信もしないで何やってんだ)と同居人がむくれて、ホットメールなんぞチェックしようとも思わなかったからでしょうか。

ま、とにかく帰って来たからいいことにしませう。お土産に小さな豚の置物をくれました。今年の干支だよ、って。あんがと。

そろそろと内職も動き出しました。初仕事は、ワードとエクセルとパワーポイントごちゃ混ぜのデータをDTPデータにすることです。わぉ、相変わらずのオペレータ泣かせのお仕事です。その上印刷物とデータが微妙にずれてるけど、お客さん、データ管理は大丈夫ですかね、ここんとこなんかプリントは今年の日付になってるけどデータには1年前の日付が入ってますよお。やり直しの費用は請求しますよお~。

2007年1月9日(火)晴れ

3連休があっという間に過ぎ去りました。これから暫く、辛い労働の日々が続きます。今朝なんぞは出社拒否症になりかかってました。

連休とはいえど、土曜日は一日中ざんざん振りまして閉じ籠り人生でありました。つまんないの~。家事に励みたくもないが読書もしとうありません。がしかし、ぼ~け~と時間が過ぎて行くのが貧乏性にはたまらなくて、ついチクチクとお裁縫を。何を縫うかって、ほれ、あの、家に大挙押し寄せて来たお人形のお洋服を・・・

年末に届いた三白眼のマリリンちゃんはすっぽんぽんでありましたので、シックなワンピースをつくります。スカートの部分はたっぷりギャザーを寄せて、出来たさあどうだ・・・ ぶっ、似合わない。思うにマリリンは首が肩にめり込んだみたいになってまして、その上三白眼で上目遣いなもので、袖山がふっくらしたお洋服では(へへへ旦那寄ってらっしゃいよ)と揉み手して袖を引きそうな案配でして、それは大層困ります。折角のワンピースは別の上品なお人形に譲りました。色白のその人形にとても似合いまして、こちらはグレース・ケリーみたい。

で、この蓮っ葉なマリリンはまずボディを手術することにしました。お腹をかぱっと開いて首が少しでも長くなるように詰め物を入れ直しました。お洋服は袖が膨らまないようにして作り首が短いと気づかれぬよう毛皮の襟巻きを巻き付けてみれば、まるでショーガール。だもんで、名前が「蓮っ葉なマリリン」になっちゃいました。いっそ「蓮」にするか、それではあんまりだ「蓮華(レンゲ)」にしようとか言いつつ、「蓮っ葉なマリリン」とフルで連呼してます。

という、人形に占拠された秘書の頭の中は、いつ平常に戻るのでありましょうか。と言いつつ、この間、弾みで入札・落札しちゃった人形の到着を心待ちにしているのであります。

さてと、我が社はまだ正月ボケ体制です。そもそも秘書が元旦に、一応の礼儀として携帯から編集長に送った年賀メールを、あんのオヤジ様はそこいらのスパムメールと一緒くたに削除しちまいやがりまして、年の初めから秘書はおかんむりなのです。

気を取り直して出社してみれば、昨年末に秘書が掃いて拭いて磨いていった室内は、見事原状回復しておりまして、ここは賽の河原かい、シジュフォスの岩場かい。ん? この雑巾はなんじゃ? 

おお、聞くも恐ろしい語るも恥ずかしい、餅を焼いて焼き過ぎて炭にしてその炭をぶちまけて床を真っ黒にしただと・・・ 多難の一年かくして始まれり。

2007年1月5日(金)晴れ・仕事初め

開けましておめでとうございます、じゃなかった、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

昨日やっと田舎から戻ってまいりました。文化果る地から文明への生還でございます。大げさではありません。秘書の実家にはパソコンが無いのです。

おさんどんやら掃除やらお洗濯やら、するべきことをやってしまったら、おこたに入ってミカンを食べてテレビを見てるしかないけれど、お正月のテレビが面白い訳が無い。足が暖まってくるにつれて眠気もほかほかと押し寄せてきて、いつしかコタツムリになってぐうぐう。夜とて出かける所も無し、早々とぐうぐう。朝は朝で4時には目が覚めるというお母様のペースでことが運びますもので、まこと健康的な生活でありました。

コピーを取ろうと外出すれば、県庁所在地の商店街なのにコンビニが見当たらない。うっそ~。地方都市中心部が空洞化したってコンビニくらいはあるでしょうに、との観測は甘かった。

そんなときにやるのが、箱根駅伝のTV中継。暇を持て余してもこればかりは見る気がしません。走る選手を延々と映して何が面白いのでしょう。

と昨年までは思っておりましたが、たまたま往路箱根の山登り、順天堂の今井選手が他選手をすいすい抜いて行くところを見ちゃいまして、こら面白いわ。で、次の日も、時々お母様に「つまらない」とチャンネルを変えられながらも観戦。結構なドラマですわな。

そんな日々だったもんで、帰途お家が近くなるにつれてパソコン禁断症状がずんずんずんずん上げ潮最高潮伝説のビッグウェーブがどばーっおおっ波に乗ったぞよっしゃあ突っ込むぞーっ、とドアをあけるなりコートを脱ぐ暇も惜しんでパソコンのスイッチを入れてインターネットゴー! で、オークションサイトへまっしぐら。で、終了間際15分のお人形落札。ここではっと正気に戻りました。

もう入札しない、って昨年末に誓ったじゃないか。

あわわわわ。


とびます とびます