電子手紙の送信日付け順・注釈付き一般公開文書館 2001年8月

エセ紳士『朝日新聞』(2001.7.26)の『家畜人ヤプー』的ドイツ崇拝痴呆教科書特集に寒心の至り

送信日時 :2001年 8月 4日 土曜日 9:42 PM

件名 :[pmn 15744] エセ紳士朝日の独崇拝痴呆教科書特集に寒心の至り

 さる7月末日、近所への引っ越しを終了しましたが、中古なれどなぜか新居と呼ばれる穴蔵は段厚紙箱他が一杯で足の踏み場も無く、正式な移転の挨拶は後程となります。

 その間、わが電網宝庫読者から『朝日新聞』(2001.7.26)のドイツの教科書問題の半面特集記事の切り抜きを頂きました。

 私は読売系の日本テレビにいたので、読売批判では引けを取りませんが、朝日も実にいやらしい新聞だとして批判を怠りません。戦犯企業だったことは誰も否定できないのですが、またもや騙されて続けている人が多いのです。

 頂いた切り抜きの見出しで字が一番大きいのはベルリン発記事の上の「根底に史実への誠実さ」ですが、一番重要な「ガス室の嘘」に関しては、まるで史実の裏付けがありません。痴呆記事の典型です。

 それでも面白いことに、ワルシャワ発記事の方では、ニュルンベルグの猿芝居裁判で認定されていたカチンの森でのポーランド人将校大量虐殺がソ連の仕業と分かっていたのにナチの仕業にされていたこととか、イエドバブネのユダヤ人集団虐殺もナチの仕業でなくてポーランド人によるものだったと最近認められたこと、などが明記されています。

 それならなぜ、アラブ諸国では常識化した「ガス室の嘘」をも「史実への誠実さ」を発揮して調査し、議論しようとしないのか。その答えも、実は、明記されています。ドイツはイスラエルとは協議しているのに、ロンメル戦車団が荒らしまわったアラブ諸国とは協議していないのです。それで何の戦争責任追及でしょうか。

 細部は実に下らないので省きますが、すでに私が記したように、ドイツの戦後の教科書は、西ではアメリカ=イスラエル王朝時代、東ではソ連王朝時代、まるで自主性がなかったのです。日本でもアメリカ王朝時代の教科書を死守する「検定主義者」たちが、目糞が鼻糞を笑う類いの「つくる会」教科書排撃の猿芝居を演じています。

 ドイツの猿真似で、アジア諸国との協議を唱えたりしている連中もいますが、本当に「史実への誠実さ」を持たない議論では、結局のところ、国家間の取り引きとなり果てることでしょう。

 真理の追及は個人の決意なしには不可能なのです。私の基準は実に明確です。「ガス室の嘘」が分からないか、分からない振りをして右顧左眄する連中、特に『家畜人ヤプー』と皮肉るしかないドイツ崇拝主義者などには、歴史を任せることはできません。


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