送信日時 :2001年 7月 21日 土曜日 10:47 PM
件名 :[pmn 15628] 主脳会議と反対派の「貧しき人々」争奪戦で死者って何?
しばらくは7.18.ロフトプラスワン「人権派って何?」の報告を兼ねて、人権を振り回す慢性左翼病の偽善系の病状研究を、考え続けようと思っていたところが、今朝の米軍放送時事解説では、主要各国主脳会議が冒頭になり、もう一つの偽善の流行りの標語が出てきました。しかも、主脳も反対派も、この標語を掲げており、ともに「貧しい人々」のためと称しているそうなのです。これも含めて考えざるを得ません。
フランス語では、そのまま日本語訳の題名になった「レ・ミゼラブル」が「貧しい人々」の意味なのですから、これまた、足掛け3世紀の「御旗」なのです。さらに、これまた足掛け3世紀の問題の書、『資本論』の中でマルクスは、ベンサム流の「自由・平等・博愛」を痛烈に皮肉っていますが、本日の新聞に折り込まれていた参議院選挙の広報をめくれば、まさに御旗の満艦飾。
曰く、民主、改革、社会、共産、希望、福祉、変革、清潔、公正、平和、絆、果ては、女性とか沖縄とかだけだったり、政策の中身は希薄なので、「創価学会の政治支配と戦う唯一の政党」が一番分かりやすいかな、しかし、目付きの悪い代表だな、などと、ただちに希望がしぼみます。
さて、死者が出たジェノバの反対派の運動には、「極右組織の若者が戦闘訓練も兼ねて参加しているとの指摘もある」(『日本経済新聞』2001.7.21.夕)とのことですが、かつてアメリカで行われた貿易の会議の大暴れの際には、戦闘服を着た連中の訓練と実際の大暴れの映像報道がありました。
彼らは完全な妨害分子ですが、別に珍しい現象ではありません。1960年安保闘争でも、運動を牛耳った「ブント」の親玉は、裏切り右翼の田中清玄から資金を得ていました。必ず背後関係があります。そういえば、わが家に「元ブント活動家」を名乗る手紙を寄越した候補は、広報ではそう名乗っていませんのでした。ブントット、オットットでしょうか、危ないですね。「悪餓鬼の過去を隠して赤絨毯」とか、某国にもいたようですから、亡国で出ても不思議はないでしょう。
問題は、御旗に騙されずに、そういう連中の紛れ込みを防ぐ人垣の作り方の工夫なのです。ただし、その際には、誰にでも裏切りを犯す可能性が潜んでいることを、相互に認めあう率直な「徹底的な唯物論」の自覚が必要です。皆が皆、権力支配の本能を秘めた裸の猿なのですから、相互に監視し合うことが必要不可欠なのです。特に慢性左翼病の偽善系に欠けているのは、この自覚です。または、自覚しながらも人権を振り回して自分を人格者と偽るからこそ、偽善系だと言うべきなのでしょうか。
おーい、人格者諸君!
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