電子手紙の送信日付け順・注釈付き一般公開文書館 2001年5月

82%から19.6%に激減の木材自給率なのに国産杉は守らず葱を守るセーフガードは極悪犯罪

送信日時 : 2001年 5月 31日 木曜日 7:55 AM

件名 :[pmn 15094] 杉は守らず葱を守るセーフガードは極悪犯罪

 昨年春、1961年以降の林野庁の"『図説・林業白書』を武蔵野市中央図書館で取り寄せて、杉花粉症問題の連載、(その9) 82%(61年)から19.6%(97年)に激減の「木材自給率」として電網宝庫発表しました。次の頁です。

 http://www.jca.apc.org/~altmedka/kahun-9.html

 さて、この春、たまたまか、それとも事前の打ち合わせがあっての桜吹雪の演出でしょうか、ハンセン氏病の裁判で国が負けの判決が出た途端に、大方の予想を覆して、小泉「新」首相が「控訴せず」と、花道登場の見栄を切って点数を稼ぎました。

 小泉家が、何と、少なくとも4代前から、日本の伝統ヤクザの家系であったとか、3代前の祖父は「刺青大臣」の渾名で、本当に背中に龍の刺青をしていて、純一郎坊やは、抱かれて風呂に入ったとか、やばい、やばいの核心を突く記事の紹介と、わが個人的「小泉」体験は、下記に入れました。

 http://www.jca.apc.org/~altmedka/turedure.html

 今は野党幹事長の管直人も、たまさか厚生大臣だった折に、エイズ裁判の処理で点数を稼ぎました。ともに、裁判と運動が頂点に達し、悪役転じて二枚目の「引き際」を演出しただけのことで、棚から牡丹餅の点数稼ぎにすぎません。 

 上記の二つとも、大方の庶民の懐には直接響きません。ほんのちょっとの補正予算を組めば良いだけの話です。ところが、この私の懐にまで直接響く重大問題が、小泉「新」首相の登場と同時に発生しました。私の好きな長葱が、1本10円以下に下がって、ほくほくしていたのに、突如、1本、50円以上に値上がりしたのです。

 もっとも、これは、史上最低の支持率を誇ったチョコレート馬鹿首相の最後っ屁の政治的癖球だったようですが、葱っ屁は特に臭いのです。

 同時に、「セーフガード」なる亡国片仮名語が、そこらじゅうに溢れかえりました。要するに、中国産の安い野菜だけが、いきなり、「輸入数量制限」の槍玉に上がったわけですが、調べてみれば、これは実に呆れた話です。

 私は、昨年春からですが、杉花粉症が酷くなって、抗生物質まで呑まざるを得ず、徹底調査の結果、日本の林業を崩壊させ、杉花粉の激増を招いた木材の輸入に最大の問題があり、アメリカ様、様、様、の鉄砲で奪った原始林伐採の生産費零同然の「米ツガ」の輸入を制限すべきであると、主張してきました。

 その際には、貿易協定の類いまでは調べませんでしたが、アメリカが、自国の都合で輸入制限したことが何度かあることぐらいは知っていました。ところが、今回、こげな国際協定があったのに、発動実績は、アメリカが五回、日本は零だったなどと正確に知れば、なおさらに、怒り心頭に発するのは当然ではありませんか。

 林野庁の広報に電話して意見を開陳すると、反論しないどころか、実に素直に同調します。暖簾に腕押しの感あり。ともかく、農水省の電網宝庫を検索して、問題の条文を頂戴しようとしたら、画面で「アクロバット」ってな亡国片仮名語の柔物が派手に動いて、読み難い薄い小さな文字で出てきて、結局、かなりの値段の柔物を入れないと数字で取り込めないことが判明し、またまた、この馬鹿!

 しかし、数字で取り込めて、しかも、非常に分かりやすくまとめた記事を発見しました。以下、「生協コープかごしま」の電網宝庫記事を紹介します。

セーフガードとは何か?

 セーフガードには、一般セーフガードと特別セーフガードの2種類があり、特別セーフガードはWTO農業合意によって、自由化(関税化)した品目だけを対象とし、一般セーフガードはこれ以外の全ての農産物、鉱工業製品が対象です。

 今回焦点にな?ているのは一般セーフガードで、関税引き上げだけでなく、輸入数量制限を実施でき、発動期間は最長8年間(原則4年間)という措置です。野菜や果物、キノコなどの輸入急増に対しては大きな効果を発揮できるとされています。

発動手続き

 一般セーフガードを発動するには、政府による実態調査などの手続きが必要です。農産物を例に取ると、まず農水省が輸入状況をつかみ、実態調査が必要かどうか把握します。開始が決まれば大蔵・通産両大臣に通知すると共に、世界貿易機構(WTO)にも通知する。発動要件が具体的に備わっていれば、どのような措置をとるか三省間で協議して関係審議会に諮問します。発動は答申を得た後に行われることになります。

発動状況

 一般セーフガードは、関税と貿易に関する一般協定(GATT)時代から認められている緊急輸入制限措置です。GATT時代の一九九四年末までに世界で四十二件、世界貿易機関(WTO)協定下でも八件、それぞれ発動されています。保護主義を嫌いWTO体制を進めてきたアメリカでさえ、この間五回発動させて自国の農家の権利を守ってきました。しかし食料自給率の低い日本の発動実績は、GATT、WTO時代を通じて一度もありません。

発動要件

 一般セーフガードは輸入の急増により国内産業に重大な損害またはその恐れがあり、国民経済上緊急に必要が認められる時に発動できる。発動することで影響を受ける国に対して、他の品目の関税を下げるなどの保障措置を取るよう努力しなければならないとされている。

 以上で引用は終わり。

 このように、かなり早くから、日本の林業を保護し、杉花粉の発生を減らすことが可能な協定が、国際的にも存在していたのです。この措置を怠った日本政府は、「強きをくじき」の勇なき犯罪者以外の何者でもないのであります。もっとも、中国の農民を「弱者」とあなどっての今回の措置だったとすれば、それは、国際力学の上での恐るべき誤算として、跳ね返ってくるでしょう。日本の10倍の人口を擁する超大国で、反日の気運が、澎湃と高まるに違いありません。

 小泉君、どうするかね。「セーフガード」を「政府防衛」と読み替えても結構だから、なんとかせんかね。

 野党の諸君、何をしとるのかね。政治秘書の公費を猫ばばしたり、石原都知事のディーゼル車の「都内乗り入れ規制」ではなくて、実は加害者の自動車工業界への補助金詐欺の猿芝居に騙されて、提灯を持ったり、こそ泥並み、間抜けな二重スパイ並み、ああ、ああ、やんなっちゃった、ああ、ああ、驚かない!


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