送信日時 : 2001年 5月 14日 月曜日 8:07 AM
件名 :[pmn 14838] アメリカの正義の誤報操作に御注意!
本日、2001.5.14.唯一の自宅講読紙、日経の朝刊を広げて、下の段の「春秋」欄を見て、唖然、呆然、愕然、寒心の至りとなりました。
ベトナム戦争のヒーローとしての輝ける経歴の大嘘がばれたボブ・ケリー前上院議員の「告白」を、追い込まれたものとしてではなくて、いかにも自発的なものであるかのように記して、持ち上げているのです。おそらく、「告白」記者会見の提灯記事を、そのまま鵜呑み報道したのでしょう。
この欄の執筆者は、論説委員です。少なくとも、記事を書く前に、この問題に関する最近の情報ぐらいは見ていると、普通の読者は、思い込んでいます。ところが、とんでもないのです。この欄では、「告白」した事情が、いきなり、以下のように「美談」になっています。
「なぜ長年の沈黙を破ったのか。その問いにケリー氏は『私自身の心をいやすため。そして軍事行動は他人の命を奪うものだと国民に伝えたかった』と答えた」
私は、次に抜粋紹介する【アジア国際通信:No.225-2 (2001/05/02)】を受け取って、読んでいたので、即座に、唖然、呆然、愕然、寒心の至りとなったのですが、知らない人は簡単に騙されます。
これまた「ホロコーストの大嘘」と同様に、ほとんどの読者を騙し、自称左翼、自称平和主義者からさえ、その嘘を暴くものへの袋叩きを招き兼ねませんので、御一報する次第です。
詳しくは、最後に記されている神保さんの電網宝庫を御覧下さい。
送信日時 : 2001年 5月 3日 木曜日 3:03 AM
件名 : アジア国際通信 : 「悪質な正義漢」と「律儀な無法者」
◆「悪質な正義漢」と「律儀な無法者」
●非戦闘員虐殺の過去が暴露された「米大統領候補」
1969年2月、メコンデルタで行われた「ゲリラ掃討作戦」などでの輝かしい功績によって、「ベトナム戦争のヒーロー」(Bronze Starを授与)と称えられてきたボブ・ケリー前上院議員は、ネブラスカ州知事を務めた後、上院議員を2期務め、来るべき2004年の次期大統領選では、「民主党候補のひとり」と目されていた大物議員であった。
ところが去る4月26日、「ボブ・ケリーが戦争中、ベトナムで20人以上の非戦闘員殺戮を指揮し、銃を持たない女性や子供らを殺害したことが、生き残った目撃者の証言などから判明」したというニュース(ロイター)が世界中を駆け巡った。
「事実を認めた」ということも、付け加えられていた。
とんだ「ヒーロー」だったことが露見したわけだが、これまで30年以上も「ヒーローづら」をぶら下げて、輝かしい政治遍歴を重ねていたというわけである。
つまり、アメリカの歴史上に多いヒーロー、「善良な悪漢」あるいは「律儀な無法者」を退治する「悪質な正義漢」あるいは「無法者の保安官」の一人に名を連ねることになったわけだが、こんなもの氷山の一角で、彼の場合は状況的にただ「アンラッキー」だったにすぎない。
ベトナムのみならず、朝鮮、ボスニア、湾岸、コソボなどなどで活躍した、「アメリカの正義」の体現者であるこの手の「ヒーロー」は、ほかにもウジャ ウジャいるのは疑いようがない。
[中略]
最近の記事などはホームページ
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【アジア国際通信】編集・発行人 神保隆見
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