送信日時 :2002年 01月 20日 日曜日 8:59 PM
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『亜空間通信』146号(2002/01/20)
【イスラエル報道前号訂正増補:「行方不明を殺して」報復絶叫のブッシュと共犯】
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転送、転載、引用、訳出、大歓迎!
一部訂正:昨日の夕刻に発した『亜空間通信』145号(2002/01/19)【なぜ報道せぬか:イスラエル紙「行方不明減」中間数入手:3000/13,140/18】の冒頭では、次のように記した。
旧知の某雑誌の匿名寄稿者から、イスラエルの英字紙『エルサレム・ポスト』記事の複写が送られてきた。911の「行方不明」数が、本通信既報のごとき9月12日のイスラエル外務省発表報道の4000から、9月13日付けでは3000へと減り、18日付けでは140となっている。[後略]
以上で一部のみの引用終わり。
ところが、本日、机の上の紙の山を整理していたら、上記の18日付けの複写の方には、欄外に手書きでHA'ARETZと記してあった。こちらは『エルサレム・ポスト』ではなくて、ヘブライ語の新聞『ハアレッツ』の英語版だったのである。
慎んで、お詫びと訂正をするが、その際、原文を読み直してみて、新たに気付いた重要問題があった。
原文を示すと、140 Israelis mssingとなっている。つまり、この数字は「行方不明」であって、「死亡」ではないのである。ところが、その後の21日付け『ワシントン・ポスト』掲載のブッシュ大統領の「報復攻撃決意」演説の文句では、重々しい演説向きの口調で、
Nor will we forget the citizens of 80 other nations who died with our own. Dozens of Pakistanis, more than 130 Isrelis, more than 250 citizens of Indea.
つまり、「他国の死者をも忘れんぞ!」となっていた。
間違いなしに、いつもの通り、ブッシュ坊やの演説原稿の下書き役が力んで作った演説の内容は、「行方不明」者を全部「殺して」しまって、アフガン石油利権確保のための口実の「報復」を誓う絶好の材料に使っていたのである。
これを、そのままか、少しは割り引いてみてか、「あのテロで実際には100人以上のイスラエル人が死んでいる」(2001.12.12)と報じた朝日新聞は、この「デモクシー」ならぬ「デマゴギー」に引っ掛かった犠牲者なのか、いやさ、共犯者なのか。
現地に山程いる日本人の特派員が、この演説を聞かなかったとは言わせない。
とりわけ、citizens of 80 other nationsの中に、日本人が入っていたことを知らないわけはない。21日付け『ワシントン・ポスト』を読まなかったはずもないのである。
とぼけるなよ!