『亜空間通信』345号(2002/08/19) 阿修羅投稿を02.12再録

イラク攻撃待った無し足元でレーガン政権時代の米イラン・イラク戦争謀略暴露

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『亜空間通信』345号(2002/08/19)
【イラク攻撃待った無し足元でレーガン政権時代の米イラン・イラク戦争謀略暴露】

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 転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

 本日(2002/08/19)早朝、台風直撃下の豪雨の最中、今日こそは夏休みと決意を固めて、しかし、やはり、何が起きるか分からない毎日なので、一応、電子手紙を受信してみたら、ああ、ああ、ひゃあ、と相成った。

 何と、現地時間で昨日、8月18日付けのアメリカ最大手紙、『ニューヨーク・タイムズ』に、「アメリカはイラクを利用した/アメリカは毒ガス使用も構わずイラクを戦争中(イラン・イラク戦争のこと)に援助したと軍幹部が語る」と題する記事が載ったというのである。電子手紙の記録を見ると、「送信日時 : 2002年 8月19日 月曜日 0:47 AM」となっている。私への送り主は、1999年に、ニューヨークで開かれた国際行動センター主催「NATOを裁く独立国際戦争犯罪法廷」の打ち上げパーティーで親しくなったアメリカ人の歴史見直し論者である。もちろん、「親アラブ」の「反米」アメリカ人である。

 ああ、そういう情報提供なのだから、ともかく、気楽な英語のみ転送だけでなく、日本語も添えて広めないと、義理が悪い。しかし、抄訳すらする時間も体力も気力もこれなく、以下、この「イラン・イラク戦争」を巡るアメリカの謀略構造を示す旧稿を添えて、英語の全文を広める。

http://www.asyura.com/2002/war14/msg/213.html
『亜空間通信』316号(2002/07/28)
【イラクに米英軍水陸両面攻撃迫りキッシンジャー元米国務長官の予言を読む】

[中略]

gulfw-27.html
『湾岸報道に偽りあり』
隠された十数年来の米軍事計画に迫る
第五章:イラク「悪魔化」宣伝の虚実(3)
(その27)「侵略主義者」サダムはイラン「征服」を狙ったか

[中略] アメリカは、イラン・イラク戦争に際して、「イラクの侵略」を国連に訴えたりしなかった。ラムゼイ・クラークらが組織した「国際戦争犯罪法廷のための調査委員会」による「告発状」の「背景事実」は、その事情を次のように鋭く要約している。

「イラン国王が倒され、テヘランのアメリカ大使館人質事件が起こってから、アメリカは、イランとの戦争において、ソ連、サウジアラビア、クウェイトおよび大部分の首長国と同様、イラクに軍事援助と支援を与えた。一八八〇年から八八年までの悲劇的な八年戦争における合衆国の政策をおそらく最も巧みに要約しているのは、ヘンリ・キッシンジャー(当時、米国務長官)がその初期に述べた次の言葉であろう。『彼らが互いに殺し合うことを希望している』」

 事実、この戦争中にアメリカのトップとCIAは、イラン・コントラゲート事件として表面化した際に明らかにされただけでも、イスラエルと組んでイランに二千数百基ものミサイルを売却していた。それらはイラクに降り注いだのだ。[後略]

 以上で引用終わり。

 アメリカの大統領補佐官などになる連中は、「血も涙もない」人種の典型だが、その随一が、ユダヤ系アメリカ人のヘンリー・キッシンジャーである。[後略]


U.S. used Iraq

NEW YORK TIMES 18 August 2002, p. 1
Officers Say U.S. Aided Iraq in War Despite Use of Gas
By PATRICK E. TYLER

WASHINGTON, Aug. 17 - A covert American program during the Reagan administration provided Iraq with critical battle planning assistance at a time when American intelligence agencies knew that Iraqi commanders would employ chemical weapons in waging the decisive battles of the Iran-Iraq war, according to senior military officers with direct knowledge of the program.

Those officers, most of whom agreed to speak on the condition that they not be identified, spoke in response to a reporter's questions about the nature of gas warfare on both sides of the conflict between Iran and Iraq from 1981 to 1988. Iraq's use of gas in that conflict is repeatedly cited by President Bush and, this week, by his national security adviser, Condoleezza Rice, as justification for "regime change" in Iraq.

The covert program was carried out at a time when President Reagan's top aides, including Secretary of State George P. Shultz, Defense Secretary Frank C. Carlucci and Gen. Colin L. Powell, then the national security adviser, were publicly condemning Iraq for its use of poison gas, especially after Iraq attacked Kurds in Halabja in March 1988.

During the Iran-Iraq war, the United States decided it was imperative that Iran be thwarted, so it could not overrun the important oil-producing states in the Persian Gulf. It has long been known that the United States provided intelligence assistance to Iraq in the form of satellite photography to help the Iraqis understand how Iranian forces were deployed against them. But the full nature of the program, as described by former Defense Intelligence Agency officers, was not previously disclosed.//CUT

 以上。


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