『亜空間通信』277号(2002/06/18) 阿修羅投稿を02.12再録

口実の護憲でも腰砕け自称平和主義者に告ぐ軍備全廃の歴史的好機を逸する勿れ

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

『亜空間通信』277号(2002/06/18)
【口実の護憲でも腰砕け自称平和主義者に告ぐ軍備全廃の歴史的好機を逸する勿れ】

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

 本日(2002/06/18)、日経朝刊の一面冒頭記事の見出しに「リストラ促す」とあったので、読むと、何じゃ、こりゃ。相手は「低格付けの法人」のことでしかない。「財務・総務両省」の「行政改革の一環」だそうだが、こんな恐る恐るの姑息な手段で日本経済が復興するはずがない。腰抜け奴!

 それでもなお、私が一応読んでみたのは、他でもない。つい昨日(2002/06/17)、私自身が、「リストラ」なぞというちんけな亡国植民地根性片仮名語は使わなかったが、もっと巨大な国家財政圧縮と福祉予算増強、日本経済復興にも寄与する画期的方針、「軍備全廃の歴史的好機を逸する勿れ!」を語ったばかりだったからである。

 語った相手は、日本共産党の「永年党員」もしくは日本共産党の支持者の比率が非常に高い全日本年金者組合武蔵野三鷹支部の執行委員諸氏である。

 私は、その前日(2002/06/16)、日本共産党の「正当防衛権主張」を厳しく批判する通信を発していた。それを紙に複写印刷して諸氏に配った上で論じた。以下にその通信を抜粋する。

『亜空間通信』274号(2002/06/16)
【相対的重点を無視し有事法制反対と正当防衛権主張の矛盾を偽る平和商売の厚顔】

[中略]
「有事法制は憲法違反だから反対」だと宣うのである。[中略]「憲法違反」という御立派な御主張の基本は、もとより、次の条項に対する「違反」だという意味である。以下、電網検索で拝借。

http://www.9joren.net/
日本国憲法 第2章 戦争の放棄

第9条【戦争の放棄,軍備及び交戦権の否認】

1. 日本国民は,正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し,国権の発動たる戦争と,武力による威嚇又は武力の行使は,国際紛争を解決する手段としては,永久にこれを放棄する。
2. 前項の目的を達するため,陸海空軍その他の戦力は,これを保持しない。国の交戦権は,これを認めない。

http://cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/kenpou9jyou-seifukaisyaku.html
憲法第9条に関する政府の解釈の推移

1946(昭和21)年
 戦争放棄ニ関スル本案ノ規定ハ、直接ニハ自衛権ヲ否定シテハ居(お)リマセヌガ、第9条第2項ニ於(おい)テー切ノ軍備ト国ノ交戦権ヲ認メナイ結果、自衛権ノ発動トシテノ戦争モ、又交戦権モ放棄シタモノデアリマス。従来近年ノ戦争ハ多ク自衛権ノ名ニ於テ戦ハレタノデアリマス。…故ニ我ガ国ニ於テハ如何(いか)ナル名儀ヲ以テシテモ交戦権ハ先ヅ第一自(みずか)ラ進ンデ放棄スル?世界ノ平和確立ニ貢献スル決意ヲ先ゾ此(こ)ノ憲法ニ於テ表明シタイト思フノデアリマス。(吉田首相)

 以上で引用終わり。

 さて、上記のごとき免罪符稼ぎの商売人の偽善系左翼小児病患者の代表格は、社会党亡き後、「唯一の野党」などと自称したりする日本共産党であろう。一緒にするなと力む向きは、大いに論争すべし。

 で、上記の「吉田首相」答弁は、当時は唯一の日本共産党の国会議員で、最近、「スターリンに同志を売り渡したこと」が判明して除名され、裏切りと除名の汚辱にまみれて死んだ野坂参三が、「自衛権の必要」を主張した際の質問に答えたものである。

 主旨としては、子供でも分かることだが、「近年ノ戦争ハ多ク自衛権ノ名ニ於テ戦ハレタ」から、「自衛」を含む「如何(いか)ナル名儀ヲ以テシテモ交戦権ハ先ヅ第一自(みずか)ラ進ンデ放棄スル」という説明なのであって、この主旨説明に基づいて、現行憲法の「戦争の放棄,軍備及び交戦権の否認」とその「目的を達するため」の具体的処置としての「陸海空軍その他の戦力は,これを保持しない」「本案ノ規定」が、ここに定められたのである。

 ところが、ところが、「理論政党」などと自称したりする日本共産党は、以後、一貫して、しかも、裏切りと除名の汚辱にまみれた野坂参三の死後も、自衛権を主張し続けるどころか、さらには、「正当防衛権」などと力んだりしているのである。

[後略]

 以上で引用終わり。

 ご存じ、「自衛」隊なるぞ、しかりしこうして、あの残虐なるアメリカ帝国の侵略軍も「防衛」力(deffence force)なるぞ!

 では、日本共産党は、自衛隊を正当防衛隊と名称変更せよと、仰せられるのでありましょうか。

 かつては、第一次世界大戦後、「軍縮交渉」などという国際会議が開かれた時代もあった。その時期には、日本国内でも、軍服着用の職業軍人が電車の中で皮肉られ、小さくなっていたそうである。戦後不況から世界大恐慌へと向かう経済変動の時期、世界各国で軍縮、反戦の声が高まった。今、その時と似た日本の泡沫経済崩壊、政治屋醜聞続々爆発、防衛庁の情報公開醜聞に続いて、これまた私が発した海上保安庁醜聞、

『亜空間通信』273号(2002/06/16)
【海上保安庁が「テロ」口実で何を監視してたか情報公開迫るは時間の無駄か否か】

 これだけあっても、経済復興能力なしが広く知れ渡った与党と馴れ合い、「正当防衛権」主張を続けるのなら、一体全体、何を「防衛」したいのか、まさか、いや、やはり、本音は日本共産党の専従役員の糊口「防衛」に違いあるまい!

 日本共産党と一緒にされたくなかったら、わが方針に賛同されたし。

 以上。


『亜空間通信』2002年06月分へ