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『亜空間通信』212号(2002/04/02)
【杉花粉症アトピー性皮膚炎で生後3ヵ月乳児の皮膚が湿ってはがれる恐怖の原因】
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転送、転載、引用、訳出、大歓迎!
いささか所用が重なって、本通信に割く時間が取れなかった。その間、杉花粉の飛散量は少し減った。先に報じた通りに、桜の開花が2週ほど早まったのと同じ事情で、3月上旬に杉花粉も「史上空前」の飛散、「史上空前」の悲惨となり、速成患者を激増させ、薬九層(糞)倍業界の売り上げを激増させ、ついに枝の付き残り雄花が少なくなったがためである。
これによる慰めは、悲惨期間の終了が早まる期待だけの唯一ではなくて、もう一つある。
すでに昨日、地元武蔵野市役所前通りの名物、トンネル桜並木は、むしろ枝の茶色と若葉の緑の方が、残りの桜の桜色に勝ち始めた。5期目の市長の引くに引けない意地と事情により、ずるずる続けてきた「武蔵野桜祭り」は7日予定を敢然「決行」と決定しているから、ついに完全な「葉っぱ祭り」となる。私の念力が10年にして通じたのだ!
決行も結構、結構、結構、結構、毛だらけ、猫、灰だらけ。
しかし、それでも到底、気が晴れない。しかも、おそろしい過去の悲惨の追憶が、以下の記事の情報によって蘇り、さらには現在、未来の恐怖を、いや増しに増す。
簡略に言うと、わが長女の主として喘息だったアレルギー疾患の主因も、実は、1970年の当時に激増し始めていた杉花粉によるものだった可能性が大であり、その娘の長男で私の初孫の現在のアトピー性皮膚炎(AD)を思えば、いわば「親子3代の恨みを受けてみよ!」と言わざるを得ないのである。
『朝日新聞』(2002.03.07)
「乳児アトピー、スギ花粉で悪化」
「静岡県立こども病院が立証」
「炎症おこすたんぱく質、正常値の75倍も」
「秋生まれ影響受けやすく」乳児のアトピー性皮膚炎(AD)をスギ花粉が悪化させることが、静岡県立こども病院の調査で科学的に立証された。
赤ちやんに花粉はあまり影響しないとされてきたが、生まれて間もない時期の接触でもアレルギーを引き起こすことが分かった。飛散シーズンはこれからが本番。病院側は「できるだけ花粉と接しないように」と注意を呼びかけるが、親側は困惑しでいる。
同病院感染免疫アレルギー科の木村光明医師らの研究で、21日から千葉市で開かれる日本アレルギー学会で発表される。木村医師らは、2000年1月からの2年間に、同病院を受診した生後8ヵ月以下のAD患者19人の血液を採取。スギ花粉の飛散量が増える3月から6月に検査した8人は、スギ花粉だけに反応するリンパ球の数が急増していた。
さらに、反応があった8人を含む患者12人のリンパ球について、分泌しているたんぱく質を分析。6人の患者で、アレルギー性炎症を引き起こすたんぱく質が増えていた。特に重症の3人全員が正常値の25倍から75倍という高い値を示し、花粉アレルギーが直接のひきがねとなって、ADを悪化させていることが明らかになつた。
乳児の場合、ADは卵白などの食物アレルギーが主な原因とされ、スギ花粉の影響は重要視されていなかつた。
国立成育医僚センター研究所の斎藤博久・免疫アレルギー研究部長は「乳児のアトピー性皮膚炎患者は春先に悪くなることが多く、最近になってスギ花粉の影響があると疑われ始めていた。だが、今回の結果は、スギ花粉が症状の悪化の主要な原囚になっていると明らかにした点で意義深い」と話している。
2000年12月に生まれた静岡市の男児のADの症状が急にひどくなったのは、生後3ヵ月の3月に入つてからだ。湿しんがおさまらず、次第に薬が効かなくなってきた。顔から首にかけて真っ赤になり、皮膚が湿ってはがれるような状態。5月末に静岡県立こども病院を受診、すぐ入院した。木村医師はスギ花粉による重症化と診断した。
母親(38)は「花粉症の低年齢化は聞いたことはあったが、まさかこんな小さい子に花粉のアレルギーが、と驚きました」。診断を裏付けるように、入院後はみるみる回復し、2週間で退院。花粉シーズンが終わるとともに症状も改善した。だが、今年も2月末ごろから顔に湿しんが出始めている。
木村医師らがスギ花粉と乳児ADの関連を疑ったのは、例年春先に重症患者が増えるからだ。特に秋生まれの子が多い。木村医師はスギ花粉にとっての様々な好条件をあげる。
乳児ADは生後1~2カ月で発症することが多い。皮膚に湿しんが出てバリアー機能を失ったころに、ちようど花粉シーズンを迎える。ADの症状がある乳児の肌は、花粉が入りやすいうえに、湿つているためアレルゲンを放出するのに適しているという。
木村医師は「乳児はスギ花粉の影響をはとんど受けないという『常識』を改めないといけない。特にアトピー性皮膚炎の患者は重症化につながる恐れもある。飛散量の多い暖かい日は外出を控えるなど、花粉に触れない対策をとってほしい」と話している。
[後略]
以上の原因は、杉花粉の激増にあり、その基本原因は、激増した植林の杉の放置にあり、それは外材の輸入にあった。その件は、2年前、以下に記した。
http://www.jca.apc.org/~altmedka/kahun-sakusen.html
編集長の毒針:緊急課題!
杉花粉被害放置政策に猛然反撃の独立反乱!
“杉林焼き払い放火作戦”開始宣言!
http://www.jca.apc.org/~altmedka/kahun-9.html
(その9)82%(61)から19.6%(97)に激減の「木材自給率」
ところが、今回、改めて電話取材してみたら、その頃、林野庁に申し入れていたことが少しは実現しており、以下のように、当時よりも期間が遡り、全体を一箇所にまとめる電網宝庫情報が出来ていた。「国産材自給率」という用語を使っているが、何と、「1955年度には94.5%の「用材自給率」は現在は20%前後 !!!!!!!」となる。
http://www.rinya.maff.go.jp/toukei/zuyou.htm
木材需要(供給)量の推移(昭和30年~平成11年)
用材自給率
1955年度(昭30):94.5%
1956年度(昭31):93.2%
1957年度(昭32):93.2%
1958年度(昭33):91.2%
1959年度(昭34):88.9%
1960年度(昭35):86.7%
1961年度(昭36):82.5%
1962年度(昭37):79.4%
1963年度(昭38):75.4%
1964年度(昭39):72.9%
1965年度(昭40):71.4%
1966年度(昭41):67.4%
1967年度(昭42):61.4%
1968年度(昭43):53.3%
1969年度(昭44):49.0%
1970年度(昭45):45.0%
1971年度(昭46):45.3%
1972年度(昭47):41.3%
1973年度(昭48):35.9%
1974年度(昭49):34.9%
1975年度(昭50):35.9%
1976年度(昭51):34.9%
1977年度(昭52):33.6%
1978年度(昭53):31.5%
1979年度(昭54):30.8%
1980年度(昭55):31.7%
1981年度(昭56):34.4%
1982年度(昭57):35.7%
1983年度(昭58):35.4%
1984年度(昭59):36.0%
1985年度(昭60):35.6%
1986年度(昭61):33.5%
1987年度(昭62):30.0%
1988年度(昭63):29.2%
1989年度(平01):26.9%
1990年度(平02):26.4%
1991年度(平03):25.0%
1992年度(平04):25.0%
1993年度(平05):23.6%
1994年度(平06):22.4%
1995年度(平07):20.5%
1996年度(平08):20.0%
1997年度(平09):19.6%
1998年度(平10):21.0%
1999年度(平11):19.2%
資料:林野庁「木材需給表」
注: [中略]
3)用材自給率は,国産材用材供給量÷総用材供給量×100である。
更新日 01/03/16
名前 林野庁林政課広報室
以上で引用終わり。
当然のことながら、以上の情報を、大手メディアは詳しく報道すべきである。しなければ、狂牛病で評判を落とした農水省以上の政治犯罪の共犯者として告発するぞ!
以上。