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『亜空間通信』647号(2003/08/10)
【似非紳士朝日「旧聞」わが6/24紹介記事を8/9「米兵美談」仕立てバランス写真入り特集】
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転送、転載、引用、訳出、大歓迎!
昨日(2003/08/9)、その日、土曜日の朝日新聞朝刊14面、左肩のカラー写真2枚とカラー地図入りの10段組の特集、「武の時代に/1」の切り抜きを、友人が届けてくれた。
一見して、げええっ、となった。いかにも似非紳士こと、朝日新聞らしい「バランスの取れた」記事構成で、さらには、いかにも、もっともらしい「現地取材」風なのだが、明らかに「旧聞」で、しかも、事件の真相と背景から見れば、真反対の「米兵美談」に仕立てられているのである。
切り抜きを届けてくれた友人は、以下のわが投稿を見ていたのである。だから、この特集を見ると即座に切り抜いて、朝日新聞を取っていない私に届けてくれたのである。
切り抜きの特集は、以下の「子供」と「米兵」の後日談であるが、わが「2003 年 6 月 24 日」の論評とは大違いの「美談」仕立てになっている。カラー写真の子供の顔には「火傷」の跡は、まったく見えない。いかにも幸せそうな笑顔のイラクの子供たちが、6人も並んでいる。黒地紋に白抜きゴシックで強調した見出しは、「兵士の涙」である。記事の構成全体が、逆の印象を狙っているのである。
以下が、わが速報の投稿の抜粋である。
---------- 引用ここから ----------
米軍医が火傷のイラクの子供を追い払い米兵がその酷薄を嘆くAP記事に米帝国崩壊を見る。米兵の映像あり。
http://www.asyura.com/0306/war36/msg/113.html
投稿者 木村愛二 日時 19:00:16:
米軍医が火傷のイラクの子供を追い払い米兵がその酷薄を嘆くAP記事に米帝国崩壊を見る。米兵の映像あり。
Burned Iraqi Children Turned Away By US Army Doctors/I have never seen in almost 14 years of Army experience anything that callous/AP/June 23
http://www.commondreams.org/headlines03/0623-09.htm
photo:
U.S. military policeman Sgt. 1st Class Brian Pacholski, left, comforts his hometown friend, U.S. military policeman Sgt. David J. Borell, right, both from Toledo, Ohio, at the entrance of the U.S. military base in Balad, about 50 kilometers (30 miles) northwest of Baghdad, Friday, June 13, 2003. Borell broke down after seeing three Iraqi children who were injured while playing with explosive materials. (AP Photo/Victor R. Caivano)
Published on Monday, June 23, 2003 by the Associated Press
Burned Iraqi Children Turned Away By US Army Doctors
by Donna Abu-Nasr
BALAD, Iraq - On a scorching afternoon, while on duty at an Army airfield, Sgt. David J. Borell was approached by an Iraqi who pleaded for help for his three children, burned when they set fire to a bag containing explosive powder left over from war in Iraq.
Borell immediately called for assistance. But the two Army doctors who arrived about an hour later refused to help the children because their injuries were not life-threatening and had not been inflicted by U.S. troops.
Now the two girls and a boy are covered with scabs and the boy cannot use his right leg. And Borell is shattered.
"I have never seen in almost 14 years of Army experience anything that callous," said Borell, who recounted the June 13 incident to The Associated Press.
[後略]
---------- 引用ここまで ----------
以上のAP記事の見出し、Burned Iraqi Children Turned Away By US Army Doctorsを、正確に訳すと、「焼かれた(火傷した)イラクの子供たちをアメリカの軍医が追い払った」である。ところが、朝日新聞の特集の見出しは、「負傷した子供/拒んだ軍」となっている。「軍医が追い払った」と「拒んだ軍」では、「医」という言葉があるかないかでも、大いに印象が違ってくる。
記事の本文には、確かに、「焼けただれ」「皮がめくれて出血」などとあり、「軍医」ともあるが、カラー写真の印象で、陰惨な状況が覆い隠されている。「言葉の魔術師」の仕事振りである。
写真の効果も非常に大きい。朝日新聞は、イラク「戦争」の「開戦」直後にも、子供を抱きかかえる米兵のカラー写真を掲載した。その逆に、以下のわが通信で報じた「アルジャジーラ」の写真は掲載しなかった。
亜空間通信号外 03.03.26.
アルジャジーラによって公開されたバスラ攻撃の犠牲者の画像
私は、この画像を、以下で公開し続けている。8月10日現在のヒット数は、22,263である。
---------- 引用ここから ----------
http://www.jca.apc.org/~altmedka/aku534-2.html
戦争の姿
(あまりに悲惨な画像ですが、正視して下さい。)
転送、転載、引用、訳出、大歓迎!
米軍によるバスラ市爆撃の犠牲者50人の一部
クラスター爆弾使用(アルジャジーラ報道)
朝日新聞はこの写真を掲載していない。理由は「残酷」と言うが、「戦争の残酷」の象徴を映像で示さないことの方が、実は最も「残酷」なのである。
---------- 引用ここまで ----------
8月7日には、以下の投稿もした。ロシア軍の情報部関係者によるものらしい独立系の電網宝庫には、同じ少女の映像が掲載されていた。そして、その電網宝庫の記事の読者が、この「この少女が911の犯人か?」と問い、「ニューヨークタイムズがトップに掲載すべきである」と論じているのである。
---------- 引用ここから ----------
ロシア経由イラク占領監視:米軍による大量子供虐殺の医師団報告。誰がテロリストか?
http://www.asyura.com/0306/war38/msg/182.html
投稿者 木村愛二 日時 2003 年 8 月 07 日 17:54:12:CjMHiEP28ibKM
ロシア経由イラク占領監視:米軍による大量子供虐殺の医師団報告
最後の「少女」は、「開戦」初日にクラスター爆弾で頭部を吹っ飛ばされた。
その映像は、アルジャジーラTVで伝えられ、私は、阿修羅戦争掲示板から画像を入手し、わが電網宝庫に「仏壇」を設けた。
昨日現在、その画像のヒット数は、2万2千百と29なり。
私は、朝日新聞が、この画像をカラーで掲載すべしと論じ、そう記入しているが、この記事の最後の読者コメントには、以下のように記入されている。
この少女が911の犯人か?
ニューヨークタイムズがトップに掲載すべきである。
誰がテロリストなのか?http://www1.iraqwar.ru/iraq-read_article.php?articleId=14646&lang=en
The Massacre of Rashdiya
05.08.2003 [11:13]
July 28th, 2003
Testimony of an Iraqi Doctor
[中略]
Does this girl looks like she did 9/11?
This should be on the front page of NY TIMES.
[後略]
---------- 引用ここまで ----------
もう、これ以上の言葉は、蛇足になるから、我が脳裏に収めて封印する。
以上。