『亜空間通信』625号(2003/07/10) 阿修羅投稿を再録

反戦動員700人に凋落の無力の底辺に澱む偽善系左翼の嘘八百の歴史を撃ち破れ!

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『亜空間通信』625号(2003/07/10)
【反戦動員700人に凋落の無力の底辺に澱む偽善系左翼の嘘八百の歴史を撃ち破れ!

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転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

 あ、あ、あ、何と、700人しか、とか、あ、あ、何ともはや、わが予測以上の急速度で、最近の日本のいわゆる「反戦」運動は、落ち目になってきた。今年の3月には、数万人を集めて評判になった急ごしらえの運動の組織が、4ヶ月後の今では、700人、つまり、数百人、最高時の百分の一しか集められなくなってしまったのである。

 いったい、どこに原因があるのか、所詮、そんな「難しい」ことは、およそ、考えてもみようとしない若者の不満解消の「お遊び」の運動会ごっこと、その周辺に組織運動中毒患者どもが群がる街頭分子的行動でしかないのであるから、こうして嘆く方が、無駄な時間を使っていることになるのである。

 同じ現象は、何度も経験している。だから、事情を充分に承知の上のこととは言え、やはり、実に情けないことなのである。

 しかし、思い返せば、これも一つの事例でしかないのであって、これまでに何度も私は、「偽の友は公然の敵より悪い」または「公然の敵は偽の友より良い」というイギリスの諺を、繰り返し紹介し続けてきたのである。この現状は、要するに、わが年来の指摘の重要性に関して、事実経過による証明が成されたということなのである。

 3日前の七夕の「思いつき」行動に関しては、事前に、様々な情報が届いていた。中には、私が亡国植民地根性片仮名語と呼ぶ表現によると「メール」、私自身の用語では「電子手紙」が、以下に抜粋紹介するように届いていた。

----- 引用ここから ------------------------------
7月7日(月)の七夕ピースパレードに参加します。

 主催はワールド・ピース・ナウ実行委員会
 目的は自衛隊をイラクに行かせる法(案)やめよ!
[中略]
今国会に出されているイラク法はイラク占領の米軍・英軍支援のため自衛隊をイラクへ派遣する法律(案)で私たちは大反対です。
 7月7日(月)心ある皆さんと宮下公園でお会いしましょう。
[中略]
18:45~ラリー
19:15~パレード
[後略]
----- 引用ここまで ------------------------------

 この電子手紙に対して、私は、以下のように鄭重な返事をした。

----- 引用ここから ------------------------------
木村愛二です。

>今国会に出されているイラク法はイラク占領の米軍・英軍支援
> のため自衛隊をイラクへ派遣する法律(案)で私たちは大反対

 私は、911自作自演謀略からイラク侵略に掛けては、ホロコーストの嘘の暴露をも含めて、そこらの偽善系左翼の腰抜けとは大違いの反対を表明してきましたが、イラクにすでに入っている旧知のJVC(日本国際ボランティアセンター)の若い仲間も応援するし、自分も行く積もりです。

 1993年にはタケオ基地にも行きました。

 現在の日本の政府案には注文が沢山ありますが、単純に反対ばかりするのは、お粗末と思います。行って、イラク人と一緒になって、米英軍を追い出せば良いのです。

 七夕の運動は、当時の用語で支那事変勃発の記念日としての位置付けもなく、警察と会食してしまうような連中の仕切りでは、危なくて、そんなお遊びには、とても付き合う気にはなりません。

 世論調査も、戦争反対が多数、同時にイラク救援運動賛成も多数、と読みます。普通の日本人を阿呆と思う偽善系左翼の方が、実は、もっとも阿呆なのです。
[後略]
----- 引用ここまで ------------------------------

 上記の「ワールド・ピース・ナウ実行委員会」の運動に関して、私は、その発足以前から、いささか関係もし、観察し続け、参加もしてきた。この組織の仕掛け人の内の少なくとも数人が、「警察と会食」した事実は、同実行委員会の中心になっていた「チャンス」とやらの「古手」メンバーが認めている。

 私は、当時、以下のような通信を発したが、その主旨は、「心情左翼」を食い物にしてきたエセ紳士こと朝日新聞が、慌てて追いすがる有様を、批判しつつ、その批判を記録に残すことにあった。

----- 引用ここから ------------------------------    
http://www.jca.apc.org/~altmedka/aku516.html
http://asyura.com/2003/war25/msg/909.html
『亜空間通信』516号(2003/03/14)
【3/21(Fri.)次の統一行動を呼び掛けるチャンスな若者に既成左翼は道を開け退け】

[中略]
これらの急速に盛り上がった私と同様の若者主導の運動に、日頃から「心情左翼」を食い物にしてきたエセ紳士こと朝日新聞が、慌てて追いすがってきた。

 3月2日の朝刊には、「三者三様」と、逃げ道を用意しながらも、仕掛け人の若者、チャンスの小林一朗に脚光を当てた。1969年生まれだから、今年で33歳。「サイエンスライター」としては、すでに中堅どころであろう。「なぜこんなに容易に戦争が起こされるのか」「なぜタイミングよくテロが起こるのか」というところまで、理解を高めたかった。ネット上を探すとそういう情報がたくさん集まっていた、などと語っているようだ。

 こりゃあ、結構、見込みのある若者じゃないか。
 おい、古ぼけた電網音痴の既成左翼どもよ、道を開けよ、さっさと退け!
[後略]
----- 引用ここまで ------------------------------

 上記の「チャンスの小林一朗」本人は、警察との会食には加わっていなかったようである。しかし、最初から「ゲーム感覚」を公表しているのだから、長期的な運動の展開や、ましては思想的な可能性は、もともと彼らには、期待すべくもなかったのである。

「なぜタイミングよくテロが起こるのか」などという疑問は、若者の噂話専門の「2ちゃんねる」とかでも、議論にはなるが、それ以上の追及をする若者は非常に少ない。

 そして今、日頃から、そういう疑問を追及しないどころか、むしろ、「陰謀論」と称して誹謗中傷し続けながら、図々しくも、その種の「心情左翼」を食い物にしてきたエセ紳士こと朝日新聞が、以下のような現状を報じたのである。

----- 引用ここから ------------------------------
http://www.asahi.com/national/update/0707/030.html
短冊に平和の祈り 渋谷で自衛隊派遣反対パレード

写真:七夕飾りやうちわなどを手にイラクへの自衛隊派遣反対を訴える人たち=7日午後7時25分、東京・渋谷で

 七夕にちなみ、ササの枝につけた短冊に平和への祈りを込めたパレードが7日夜、東京・渋谷であった。浴衣姿の女性や、着ぐるみのパンダを先頭に約700人が参加、自衛隊のイラク派遣反対などを訴えた。

 短冊には、参加者が「自衛隊は戦争協力するな」「米英軍はイラクから撤退して」「地雷やクラスター爆弾のない世界を」など、それぞれの思いを書き込み、JR渋谷駅周辺を歩く若者や仕事帰りの人たちに連帯を呼びかけた。

 ピースボートや「許すな!憲法改悪・市民連絡会」など、イラク戦争の開戦前後に反戦パレードを呼びかけた市民団体が企画、この日参院で審議が始まった政府のイラク復興支援特措法案に反対する新たな運動の「出発点」と位置づけた。

(07/07 23:53)
----- 引用ここまで ------------------------------

 さて、これまた、何度も論じたことだから、繰り返さないが、「真相追究」の心構えがない組織、似非紳士朝日新聞に記事ネタを提供するのが精々の個人、運動は、所詮、暇つぶしでしかないのである。偉っそうに「革命」まで唱えたことのある「政党」をも含めて、根本的な改革なとができる手合いではないのである。彼らは、体制の中の不満の「ガス抜き」役を与えられているだけなのである。

 ずるい奴は、その役割を金にする。利権にする。地位にする。票にする。票も金になる。公金横領党の跋扈である。

 でも、でも、少しは新しい見解の披露しないと、面白くないので、一つだけ新しい観点を付け加えることにする。

 このような「暇つぶし」人種や「ずるい奴」は、人類、私の呼び名では「裸の猿」の歴史上、いかなる位置付けとなるのであろうか、という問題である。「アダムが耕しイヴが紡ぐ」というのが、耶蘇教型の古代史理解である。そのような「生産力」が向上すると、耕しも紡ぎもしない「寄生者」が増える。それでも、何とか、アダムとイヴも、生きていられるようになるのである。

 日本人にわかりやすい例は、黒澤明監督の映画、「7人の侍」である。農村があり、山賊がいて、村民が侍を雇って山賊を退治するのである。侍が支配者になることもある。すべて「寄生者」である。

「生産力」が向上すると、寄生者は増える一方、となるのである。親に養われたままの「寄生者」は今、片仮名語で、「パラサイト」などと呼ばれるようになった。

「パラサイト」は馬鹿にされるが、逆に、そっくり返って威張る「寄生者」の方が圧倒的に多い。天皇、官僚、警察、軍隊、議員、坊主からメディア関係者に至るまで、やくざや暴力団、盗賊と同様に、他人の上前をはねる商売人と思って見れば、世の中は、非常に分かりやすくなる。何のこともないのである。

「反戦」のような政治的問題に関しては、特に、「政治屋」の商売人の偽善系左翼の嘘八百の歴史を、正確に知ることが決定的な問題である。日本の戦後の場合、メーデー事件とか1960年安保とか、全共闘とか、今の「ピース・ナウ」と同じように、若者が運動の「主導権」を握る一時期があった。そこから、ずるい中年、高年が、組織人員を取り込んできたのだが、その「草刈り場」も縮小し、枯れ果てた。結果から明らかなように、戦後の米軍駐留、実質的な植民地の状況は、深まる一方なのである。「左バネ」などと言われた連中の運動も、役に立っていないのである。

 私自身は、そのような時代のド真ん中で、今にして思えば、「ずるい奴」から、上前をはねられ続けてきたのであるが、これも運命、少なくとも、政党よりは歴史の古い労組の活動で、職場の労働条件を改善したり、「未組織の組織化」と称した「底上げ」運動をしたことだけは、自分なりに評価している。だから、そういう下積みの努力をせずに、「警察と会食」してしまったり、気軽で「人寄せパンダ」みたいな「パフォーマンス」とかに「うつつを抜かして」いる運動には、付き合う気が起きないのである。もっとも、自分の本を宣伝したり、売ったりする「場」として活用はしたが、それで何人が、少しは「物を考える」ようになってくれるものか、甚だ心許ないのである。

 ああ、疲れる。しかし、たかが人生、死ぬまでの暇つぶし、すこしは気が晴れる付き合いをしてみたいものである。

 本日は、上記の「反戦」運動を映像にしてきたグループ、私も創立メンバーの「VIDEO ACT!」の上映会である。ともかく、これから行く。

 今、唯一、推奨できるのは、イラクに救援物資を集めて、運ぶこと、復興に協力することである。私も、行って、カンプチアの時と同様、ヴィデオ作品を作りたいと願っている。命は別に惜しくは「無い」。わが平和政策は、以下に入っとる。しかし、旅費も「無い」のである。自衛隊が顧問に迎えてくれんかのう。それは困ると言うなら、誰か、カンパしてくれんかのう。

http://www.jca.apc.org/~altmedka/hibusou.html
緊急提言
平和のために血を流す覚悟

NGO(非政府組織)・熟年・非武装・無抵抗・平和行動隊結成
初出:『フリージャーナル』23号(1994.7.8)
一部改訂:1998.9.17.
追記:2001.10.18.

 以上。


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