Date: Thu, 1 May 97 11:32:38 +0900
From: Masahisa Seguchi <selo@ks.kyy.nitech.ac.jp>
Subject: [ymca:0529] Ecumenical Consultation
To: ymca-s@cup.com (Cup.Com ymca-s ML)
Message-Id: <199705011132.FML15256@hopemoon.lanminds.com>
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Posted: Thu, 1 May 1997 11:19:09 +0900 (JST)
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セロです。

...

4月27日から29日にかけてYMCA東山荘で開かれた「学生
青年運動エキュメニカル(超教派)協議会」に板野さんの代理で
部分参加してきました。その感想です。

...

エキュメニカル協議会の方には、私は28日の午後3時頃
に到着し、プログラムの後半分に参加したかっこうです。約40
名の参加者があり、各教派からの参加がありました。参加団体は
以下のとおりです。

カトリック
NCC青年協議会
日本聖公会
在日大韓基督教会
KCC(在日大韓基督教会館)
日本福音ルーテル教会
日本バプテスト連盟
日本基督教団
神戸学生青年センター
名古屋学生センター
SCM協力委員会
学生YMCA
大学キリスト者の会
SCF(学生キリスト教友愛会)
早稲田奉仕園
日本基督改革派教会(有志)

これだけの教派や団体が一堂に会したことは、おそらく30年ぶり以上、
あるいは戦後はじめてのことであるかもしれません。
 学生YMCAからは、中村拓磨君、朝比奈朋子さん、神崎典子さん、
横山由利亜さんと、後藤邦夫さんが参加しました。後藤さんは、この
協議会の企画者として、ダニエル・ピーターさんの通訳などをふくめ
責任をもって関わってくださいました。
 一日目の夜に、WSCFのアジア太平洋地域の主事であるダニエルさん
の講演がありました。日本語英文両方のペーパーが用意されていますので
そのうちこのMLかホームページ上で公開されると思います。2日目は
各教派からの青年活動の報告のあとに、聖公会の西原廉太司祭より、
具体的な協同のための提案がなされ、それうけて分団協議を行いました。
その分団での報告をふまえて、共同報告をまとめるためのワーキンググ
ループがつくられ、徹夜の作業で共同報告をまとめました。
 その正式な内容は、後日またお知らせできると思います。だいたいの
内容は、今回の協議会でそれぞれの教派や団体の置かれている状況や
歴史はちがうけれども、ともに協力しあって、キリスト教の課題や未来に
対して積極的に働いていくことを確認しあったことです。
神のまえではすべてのひとびとがひとつの世界を分け合うように招かれ
ているという理解にたって、教会につらなる学生青年のみならず、
異なる背景をもつひとびとともつながりながら、対話や情報の交換を
しようということです。そして具体的な協力関係として、

1 ニュースレターや出版物の交換。リーダーシッププログラムの
情報提供と相互参加。パソコン通信の活用。WSCFなどの国際キリスト
教機関の情報のシェア。

2 地域のネットワークをつくり、コーディネーターをおくことをめざす。

3 聖書を現場にひきつけて読むためのエキュメニカルな出版物の発行。

4 各教派団体にエキュメニカルな学生青年運動への理解と協力を求める。

などが上がっています。

戦後初めてこのような超教派の学生青年の協議会がもてたことは歴史的な
意味があると思います。カトリックの正式代表がプロテスタントの諸教派
とこのような仕方で同じテーブルについて、出会えたのも大きな意味があ
ります。いろいろな学生青年運動の取り組みの中で、学生YMCAの現在
の活動や方向性は、他の運動に一歩先を歩んでいる部分もあり、学生YM
CAとしての相対的な自己評価ができる場ともなったと思います。
 しかし、これまで全くしらなかった方たちとの出会いも多く、エキュメ
ニカルな運動がどのような聖書的な基盤をもちうるのかもまだこれからで、
相互の信仰のスタイルの違いもあり、ほんとうに最初の一歩といったとこ
ろです。また、青年学生の協議会として、今後も続けるならば、もっと各
教派の青年学生自らが、プログラムの最初から計画をねって共に作り上げ
るようなシステムにしていかなければ、本物にはなってゆかないようにも
感じました。

...