1997年 東北地区学生YMCA・YWCA 夏の集会 ふり返りシート


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 東北地区の竹佐古です。今年の東北地区・夏の集会は夏期ゼミ終了の翌日からという超ハードなスケジュールの中、無事に終了しました。
 今年は今までとはちょっと違い色々な紆余曲折はあったものの「東北地区独自のプログラムにしたい・東北の問題に目を向けてみたい」と言う皆の願いの中準備されました。
 テーマは「アジアからの『花嫁』について考えよう 〜都市と農村の二つの風にふれて〜」というものでしたが、春から準備を重ねていく中結果としては「花嫁」問題全般というよりは、農村交流プログラムになりました。
 今年の特徴としてはまず東北地区のシニアで現在は山形県新庄教会の牧師をしていらっしゃる加藤久幸先生のご協力を得たこと、そして毎年快適にログハウスで夏の集会を開いていましたが「自分たちで農村を実際に見たり触れたりしてみよう」と思った事です。
 全体としては新庄でのプログラムが詰まり過ぎていたのか、仙台に戻って来てからは移動や夏期ゼミ疲れが出たためか少しのんびりしてしまいました。内容的には2泊3日で終われた内容でした。でも沢山の収穫がありましたし、皆が「(新庄に泊まったのが)1泊2日では少な過ぎる。また来年ももう少し長い日程で訪れてみたい」と感じたようです。
 私個人としても是非来年も続けて行ないたいですが、加藤先生や教会員の皆さんのご負担にもよりますのでこれからまたお話ししてみます。

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名 前:加藤華子 宮城学院女子大学(仙台学生センター)
民泊先戸沢村 矢作静雄さん宅
家族構成おじいちゃん、おばあちゃん、矢作さん、連れ合いさん、
       息子さんと連れ合いさん、孫二人
ワークの内容:ニラの穂切り
民泊で感じたこと: 矢作さんは農業の面でも高麗館のような施設建設の面でもいろいろな方面に関わっている方でした。常に勉強し、新しい事を取り入れていることをお話を聞きながら感じました。とても国際的でいろいろな話を聞く事ができました。いつもは食べ物を「買う」だけの私が、「作る」人々と出会えるとてもよい機会でした。
各農家や加藤先生へのメッセージ: 明るく暖かく迎えて下さり、本当に嬉しかったです。
行政訪問の感想、アジアからの「花嫁」について: 他国から花嫁を迎えるということは想像以上に難しいことなのだと思った。言葉の問題、文化・作法の違いから生じる問題等いろいろな障害があった。これを超えるのは難しいことだけれど、地域ぐるみで行政も関りをもちながら進めているのはすごいと思った。
聖研を聞いて: 今回自然にふれたことで(少しだけでしたが…)常に問題意識をもって物事を見られたら・・と思う。「もののけ姫」はまだ観ていないけれど、是非観てみたいと思った。
都市と農村の相異点・共通点: 自然への思いやりの強さに差を感じた。地域のつながりが強いと思う。
最上地方の印象・感想: 空の青さと雲が印象的でした。広く続く黄緑の田んぼ、最上川の流れ…自然をよく感じられる場所でした。夜に外に出なかったので星を見れなかったのが残念です。

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竹佐古真希 学生YMCA共働スタッフ
民泊先:最上町 柴崎 巌さん宅
家族構成:ひいおばあさん、おばあさん、柴崎さん、連れ合いさん、子ども3人
ワークの内容:牛舎での牛の世話の見学(えさやり、搾乳等)、じゃがいも掘り
         食事の支度の手伝い、沢山お話しした
民泊で感じたこと: 知らない土地で知らないお宅に泊まった訳だが、とても快く受け入れてくださり本当に感謝している。あまり特別扱いされなくてかえって農家の普通の生活を垣間見れてとても良かった。「本当の豊かさとは」という事について改めて考えさせられた。
各農家や加藤先生へのメッセージ: 最上の地で力強く生活されている様子を目にし、私も学生も沢山の刺激を受けました。今後とも何らかの形で関係を続けて行けたら…と願っています。
行政訪問の感想、アジアからの「花嫁」について: 全て私は事前に本で学んだ事だったが、でも実際に関わっておられる方から直接聞けたのは貴重だった。戸沢村のイメージは天気が良かったせいもあるかもしれないが、「明るい」という印象を受けた。「アジアからの『花嫁』」については数多くの問題を含んでおり、一面的には捉えられないと思った。女性の視点からは「何故日本人の女性が結婚しないからといって、経済的に日本より弱い立場の国々の人を『嫁』とするのか」と言えるし、しかし女性は立場が弱いから(縛られる財産等が無いから)自分の故郷を離れて行けたとしても長男である男性は両親とイエや農地を置き去りには出来ない苦しみがある…など女男両面での難しさがある。戸沢村に関して言えばまず「今ある現状をどうするのか」という点について一生懸命であると思う。村役場の矢沢さんが言っていた「内なる国際化」がこれからの大きな課題であると思われる。外国籍を持つ人が住みやすい日本とは、すなわち様々な場で社会的に弱い立場にいる日本人もが住みやすい日本であるに違いない。
聖研を聞いて: 自分が今置かれている環境と合わせながら、聖研の話しを伺った。私自身「キリスト教と農村伝道」と言うのは直面している大きな課題であるが、最近思うのは必ずしもその地に溶け込む事ばかりがいいのではないのでは・・と言う事だ。土地の人から見れば何年経ってもよそ者はよそ者である。ローカルでこそ一人一人の違いを認めて行けたら本当に素晴らしいと思う。
都市と農村の相異点・共通点: 上の話にもつながるが、相異点は都市は良くも悪くもあまり他人の行動に干渉しない、農村は良くも悪くも特によそから来た人に対して排他的である。共通点は人間が生きて生活しているという事。
最上地方の印象・感想: 下見に行った時に初めて行ったが、山形市とも全く違った印象を受けてとても驚いた。山に囲まれ、とても自然は美しいがその分とても厳しいのだろう。空気が澄んでいてとても美味しい。
今後への希望: 1泊という短い期間でとても名残惜しかった。是非来年も2〜3泊のプログラムで泊めていただきたい。夏期ゼミや全国とは違うNS独自で楽しいプログラムをもっと実現していきたい。

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氏 名 :健夫 (東北大学理学部地球物理3年)
民泊先 :芳賀欣一さんのお宅
家族構成:夫妻と肉牛と犬
ワーク :会話、食事、肉牛小屋の掃除とえさやりの手伝い
感じた事: 地域社会を立ち上げる、あるいは、形成していくということの意味を考えかけた。
     「土を愛する」という言葉が印象に残った。
     農業経営は会社経営のように厳しい。
     「精神的な基盤が農業にある」と言う言葉の通り実践的な話が聞けた。
     能動的な方々だった。
     側溝掘りをやりたかった。
各農家や加藤先生へのメッセージ: 突然来て泊めていただきありがとうございま
     した。はっきりした目的意識を持たずにやってきたにもかかわらず、
     聞きたかった話を聞かせてくださったことを嬉しく思います。
行政訪問の感想、アジアからの「花嫁」について:どこまでをオープンにし、
     どこまでを守るのかの方針がはっきりしている印象を受けた。
     住民のために行政が立場をわきまえつつ、やれる事を探して行くと
     いう姿勢もはっきりしていた。
     矢口氏一人で頑張っている感じもみられた。行政内でのバックアッ
     プはあるのだろうか?
     日韓の行儀の話は印象に残った。
聖研をきいて:「目の前にあるのにみえない」そのとおりだと思った。
都市と農村の相違点・共通点:村人同士のつながりのほうが濃い。
戸沢村の印象、感想:田が多い。山も多い。
     現実を受け取って格闘している印象を受けた。
     明るい。ただし、うまく行かない人たちの話を聞いたわけではない
     ので、この印象はきっと一面的だろう。
     若い男性は見たが若い女性は見なかった。
今後への希望:朝早く新庄へ行くべきだったかも。
最後にひとこと:民泊直後には「こんなことがあった」「こう感じた」と口からど
     んどん出てきたのに、仙台・七ヶ浜に帰ってきたら、出てこなくなって
     しまった(なにがあったか忘れてしまった)。また、見えなくなってし
     まったのか?

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氏 名 :長倉望(関西中四国地区共働スタッフ)
民泊先 :栗林さんのお宅
家族構成:おじいさん、おばあさん、夫妻、3人息子
ワークの内容:もみがらを袋に詰める。もみがらを牛の寝床にひく。牛にえさをやる。
民泊で感じた事:すいか、とうもろこしが美味しかった。「あの戦争は色んな人の
    人生をかえたよ」というおじいさんの言葉が印象に残っている。自分の食
    生活の不自然さと自然に生きる事の大変さを感じた。
各農家や加藤先生へのメッセージ:有り難うございました。またきます。
行政訪問の感想、アジアからの「花嫁」について:思ったよりいろんなケアをして
    いるのに驚いた。「管理の対象」としての定住外国人という発想からでは
    なく、「共に生きる住民」としての定住外国人という視点からなされてい
    る努力を感じた。
聖研を聞いて:「都市」と「農村」という問題設定は少し乱暴あるいは大雑把だと
    いうことに気付けた。
都市と農村の相違点・共通点:都市では自分達が食べているものがどこからくるの
    か見えにくい。
最上地方の印象、感想:山と緑の多い静かな所。
今後への希望:「食」とか「農」とか「日本とアジア」:とかそういった事の学習
    会を積み重ねて行ければいいのでは・・・。

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氏名  :吉田五月(東北学院大学・仙台学生センター)
民泊先 :柴崎さん宅
家族構成:ひいおばあさん、おばあさん、お父さん、お母さん、幸さん、愛さん、
     大地くん
ワークの内容:牛舎見学など
民泊で感じた事:アジアに一番ちかい農業は、とりたてを安心しておいしく食べら
     れるという一番贅沢な農業だと思った。
各農家や加藤先生へのメッセージ:大変お世話になりました。初めてあった私たち
     をあんなに温かく迎え入れてくださった事に感謝しています。有り難う
     ございました。大地くん、スキーを続けてくださいね。
行政訪問の感想、アジアからの「花嫁」について:貴重なお話を聞かせていただき
     ありがとうございました。国際理解のための教育など興味深かったで
     す。
都市と農村の相違点・共通点:太陽の光
最上地方の印象、感想:太陽の光、雨の音、どこまでも続く空、白い雲、風・・・
     自然の存在を感じさせてくれる場所でした。

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氏名  :竹迫
民泊先 :新庄教会加藤さん宅
ワークの内容:教会・幼稚園敷地の草刈り。プール清掃。
民泊で感じた事:農家での民泊ではなかったが、教派を超えたキリスト者の語らいが楽
     しくためになった。日本における宣教・キリスト信仰の定着のありかたな
     ど、多方面からの切り口で夢やホラを含んだ自由な討論がもっとあってもい
     いと感じた。
各農家や加藤先生へのメッセージ:状況はそれぞれ違っていますが、祈り合い支え合う
     交わりを築いて行きたいと願います。農にまつわる課題は、都市の青少年を
     脅かす諸問題と表裏の関係なのだと改めて感じる事が出来ました。感謝。
行政訪問の感想、アジアからの「花嫁」について:「花嫁」が地域振興の一環(という
     か中心)に位置づけられている様子に、言葉だけでない国際交流のしんどさ
     や可能性を感じた。一面的な判断では全体を見る事が難しい。「そうまでし
     て結婚しなければならないのか」と問い掛けたフィリピン人弁護士の日本人
     男性批判を思い起こしながら、しかし成立したカップルの「花嫁」に対する
     ケアに全力を注ぐ行政・担当者・ボランティアの姿に、また何より「花嫁」
     自身に好感を抱いた。
聖研を聞いて:中座したので肝心の部分を聴けなかった、という印象は残るが、地域・
     国家の文化的脈絡を無視した宣教は、単なる精神的な侵略にとどまるのでは
     ないか、と考えた。イエスはユダヤ教社会の脈絡のなかで語り行動したので
     あって、その目的は世界をユダヤ教化(キリスト教化)する事ではなく、そ
     こにある「いのち」を最も良く生かす事におかれていたのではないだろう
     か。
都市と農村の相違点・共通点:「人が生きている時空間」という点では都市も農村も同
     じである。その機能や構造・規範が違うだけの事。両者が抑圧や搾取の関係
     にからめとられているのが問題なのだろう。
最上地方の印象・感想:私自身の性格などを考えると、非常に生活しにくい印象を持っ
     た。多分、地理的・気候的な問題だと思う。ただ地方ぜんたいに活気がみな
     ぎっているという印象をうけた。津軽にただよう重圧感とは対照的だった。
     (あるいは天気がよかったからか?でも、午前中は雨だったし。)冬期の様
     子も見てみたい。
今後への希望:あらゆる分野の学生達が聖書を仲立ちに集うのがNSCFの面白さであり、
可能性であると考えています。そのNSが農村へと出かけて行ったという画期的なプログ
ラムが今回の催しでした。ぜひ来年度も継続して最上の農業に関わっていただきたいと
考えています。また新たな展開が期待できます。

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氏名 :高徳 宗和  東北大学
民泊先:最上町 郷野さん宅
家族構成:考さん、留郁子さん、感謝くん、真理くん、結くん、祈ちゃん

ワークの内容:搾乳、搾乳時の牛引き、えさやり、寝ている牛を起こす

民泊で感じたこと:精神的、物理的な街との距離の大きさ。都市で食べる物の
          不自然さ(調味料、保存料etc)酪農業をしていく中で、
          積極的に生き、自然に対して理不尽さを恨むのではなく、
          自然を受け入れようとする姿勢を僕も持ちたいと思った。

各農家や加藤先生へのメッセー西瓜はあれほど甘いこと、とうもろこしはしょう油をつけ
          なくても甘く、おいしいことを初めて知りました。ごちそう様でした。

行政訪問の感想・アジアからの「花嫁」について
         :戸沢村のとり組む姿勢を教えて頂き、何故都市と呼ばれる
          所では、対応できないのか、考えていきたいと思います。

都市と農村の相異点・共通点
         :寝たきり青年の話を聞いた時、都市であれ農村であれ、
          積極的、消極的な生活を作っていくのは、その姿勢にある
          と痛感。ただ農業の方が自分の生き方を表わし易いかもし
          れない。

最上地方の印象・感想:最上から仙台へ帰るとき、仙台の明るさが、非常に
            不自然に思えました。

今後への希望:ご迷惑でない限り、また訪問したいと思います。

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氏 名 : 古敷谷 昇  東北大学

民泊先: 戸沢村 古口  芳賀さん宅
家族構成: 欣一さん、奥様(2人)

ワークの内容:お話しを聞く、肉牛舎のそうじ、給飼
                     (5:15から7:すぎぐらい)

民泊で感じたこと:自然と、私たちの生活の基盤である。農業が身近にあって
          こそ、本来の人間の理想的な生活の場であると感じた。
          消費ばかりの町、都市は、異常な環境であると思う。、

各農家や加藤先生へのメッセージ
         :自分の哲学をおもちになって、仕事、社会奉仕をなさって
          いる姿に感めいを受けました。

行政訪問の感想・アジアからの「花嫁」について
         :なぜ都市に人が集中するのか、わからない。優秀な方が
          いて、公共施設が立派で、自然も雄大で、都市と比べても、
          たいして不自由はないと思うのに、なぜ人不足なのでしょ
          うか。農業に就くのがいやなのでしょうか。
          自分の考えで仕事ができ、工夫しだいで職場環境を変えら
          れる農業は魅力ある職場だと思います。収入に変動があり
          不安定だと思うが、都市近郊のサラリーマンより少なくと
          も物質的には豊かな生活が送れると思う。

聖研を聞いて:農村でも、都市でも、住んでる環境によって人の思想に変わり
        なし。影響を受けない。

都市と農村の相異点・共通点
         :共通点 基本的な生活は同じ
          相異点 地域の人の考え、行動がお互いに理解出来やすい
                          (良い面、悪い面)

最上地方の印象・感想:公共施設が立派でした。(どこからお金が出ているの
            ?)自然が雄大でした。昭和初期に日本で最貧の地方
            であったとはとても思えない。地方なのにあまりのん
            びりしてない。私の育った神奈川県葉山町はもっとの
            んびりしている。

今後への希望:協力してくれる関係者、参加者への連絡準備はさらに緊密に

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氏 名 : 黒木 智子  九州地区共働スタッフ

民泊先:戸沢村 矢作 静雄さん宅
家族構成:おじいちゃん、おばあちゃん、矢作さん、おつれあいさん、
       息子さん、おつれあいさん、おにいちゃん、あゆみちゃん

ワークの内容:にらの出荷作業のお手伝い(黄色になった葉先のカット)

民泊で感じたこと:天候に左右されて(あと国の農政)大変だなと思いました。
          が、自分たちで色々研究して、工夫して、より良いものを
          つくろうとしている前向きな姿勢に感動しました。農薬を
          できるだけ減らしたいという気持ちと、おいしくて安全な
          ものを食べたいという気持ちが、もっとつながっていけた
          らいいと思いました。「命を食べている」ことを改めて感
          じさせられました。そして、都市生活者の食がゆがんでい
          ることを痛切に感じました。

各農家や加藤先生へのメッセージ
         :高麗館の中身が皆さんの想いによって、豊かなものになり
          つつあると感じました。私はあまり、いえほとんど自分の
          住んでいる街への愛着心がありませんが、(むしろ憎しみ
          みたいな感じもあります。)皆さんが問題が多くても、1
          つずつ解決していこうとしている姿を見て、私自身もはげ
          まされました。
          お世話になりました。ありがとうございました。

行政訪問の感想・アジアからの「花嫁」について
         :行政の方がここまで(?!)、心の部分にまで配慮して、
          考え実行している点は新鮮でした。話にあったように、一
          面のみを見て「アジアからの花嫁」を”人身売買”という
          のは、何か、違うと感じました。話を聞いていると村には
          男の人しかいないような印象を受けました。やっぱり、長
          男があとを継ぐ、娘は村を出ていく、のでしょうか?女性
          が農村で生きるのはやっぱりしんどいからでしょうか?た
          だ女性たちが「アジアからの花嫁」さんにも刺激を受けて
          自分たちの生活を楽しく(心)豊かにしようと、はりきっ
          ている、と聞きそういうところから村の問題(だけではな
          く、社会の問題でしょうが)が少しずつ解決されていくと
          いいなと思います。

聖研を聞いて:加藤先生が、「何か」伝えようとして下さっていることを感じ
        ました。ただ、私の心は鈍いので、これからよく考えてみよう
        と思います。とりあえず「もののけ姫」を観て、おすすめの網
        野氏の本を読んでみます。「日本の歴史を読み直す」 加藤先
        生がおっしゃったようにヨーロッパ的な読み方をそのまま受け
        入れてではなく、特に中世の日本の歴史(見直したもの)から
        聖書を読んでいく、ということをやっていくことで、また別の
        読み方を(豊かな)ができるのではないか、と思いました。

都市と農村の相異点・共通点
         :農村では都市よりも、住民同士のつながり(となり組とい
          うのでしょうか?)が良くも悪くも強い。生活するうえで
          どちらも本意ではないが生活(=お金)のために仕方がな
          いと、あきらめ(?)に似た気持ちを「もたされている」。

最上地方の印象・感想:行く前は涼しい(寒い)所かなと思っていましたが、
            意外と蒸し暑かったです。最上川がはんらんしたり、
            雪がいつまでも消えないとか、厳しい環境の中で、農
            家の方(村の方)が,じっと耐えている、そんな印象を
            受けました。ただ暗いという感じはせず、むしろした
            たかな(良い意味で)姿に、明るさみたいなものも感
            じました。

今後への希望:農家でのワークをメインにしたプログラムが”NSのプログラ
        ム”として継続されたら良いのでは。そこから、またいろんな
        問題提起もでてくると思います。何より農家の方たちと直に接
        して楽しいしね。(きびしいことも、もちろんあるけど)

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氏 名 : 安保 尊  室蘭工業大学

民泊先:戸沢村  山内さん宅
家族構成:清治さん、妻、娘(中学教師)

ワークの内容:山内さん一家とお話し、川下りや高麗館見学

民泊で感じたこと:自分の住んでいる所とあまりかわりがなく、まわりが田ん
          ぼと山だったので特に気にもせず自分の家のように思って
          泊まってきました。しかし山内さんの話を聞くと村の現状
          は私たちの所とは違って、もっと深刻なものであることが、
          舎田出身の私としてはより近く感じられました。
          都市の方から出てきて牛をみたりさわったりしたことがな
          いとか農作業をしたことのないという人がいると思います
          がなんとなく楽しいと感じる人がいたらそれはいいかもし
          れないけど実際はもっとつらい事だということを逆に他の
          人に理解してほしいと思いました。

各農家や加藤先生へのメッセージ
         :山内さんの家に行って最初に思ったのは”となりのトトロ”
          に出てきたおばあちゃんに(言い方が)そっくりな人がい
          て、すごくお話が楽しかったです。加藤先生とは今度もう
          一度ゆっくりお話しをしてみたいです。また、戸沢村の方
          にもまた来たいです。

行政訪問の感想・アジアからの「花嫁」について
         :何の調べもなく聞きに行きましたが話の主旨は分かったよ
          うな気がします。できれば今回のみにかぎらずもっと話を
          深めていけたらよかったような気がします。

聖研を聞いて:自分にはちょっと理解しずらい話の内容だったのでただ聞きっ
        ぱなしでかなしかったです。

都市と農村の相異点・共通点
         :人とのつき合い方が農村の方がうまかったような気がする。

最上地方の印象・感想:自分と住んでる所と同じ観光地で、緑がより一層こく
            てきれいな所だと思いましたが、舟下りの時に感じた
            のが右をみると緑でいっぱいなのが、左をみると道路
            がというか近代的な物がありそのギャップがなんとな
            く悲しく感じられました。

今後への希望:安く、日数を多く、また民泊をもっとふやしてほしい
        ばく竹はおもしろいけどあぶないまねはやめましょう

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氏 名 : 小林 知勝   東北大学
民泊先: 戸沢村  山内さん宅
家族構成:清治さん、妻、娘(中学教師)

ワークの内容:山内さんと酒を飲む、牛と戯れる、山内さん家族と話す、
        川下り、高麗館見学

民泊で感じたこと:初めて農業を営む方々と(しかも専業)お話しさせて頂い
          たが、農業についての様々な現実が、直に自分の頭に響き
          わたった強い印象を受けた印象を受けた。
          仙台を離れ眼で耳で直接農家に触れることが出来て大変有
          益だったと考える

各農家や加藤先生へのメッセージ
         :大変お世話になりました
          普段の生活では感じ取れないものを実際民泊することで得
          ることができました。「とびたけ(だったかな?)おいし
          かったです。

行政訪問の感想・アジアからの「花嫁」について
         :自分のまわりの中でも非日常的なものが、日常として存在
          する問題。しかし我々にも自らが存在する集団に入ってく
          る「異なる」存在が日常的にいる。その存在との関係をど
          のように構築していくのか、継続させていくのか。問題点
          は同じような根流を有するのではと思った。

聖研を聞いて:加藤先生がおっしゃった、テーマ「アジアからの『花嫁』につ
        いて考えよう 〜都市と農村の二つの風にふれて〜」について
        の発言。「「2つの風」ではなく「1つの風」が都市と農村に
        吹いている。」という言葉が日本という1つのフィールドを2
        元的に分割して違和感の余りない自分に鋭くつきささった。

都市と農村の相異点・共通点
         :確かに眼にする光景には大きな相異点が存在する。しかし
          人間が生活するという点では何ら差異はない。いわゆる都
          市、農村と呼ばれるものの間にあるギャップは、人間自身
          がつくり出す生産ー消費の経済構造概念を生活の場にもち
          こみ区別に拍車をかけていることで形成されているのでは
          ないだろうか。

最上地方の印象・感想:平地はほぼ全て水田。しかし民泊の時に稲作だけでは
            生計が成り立たないことをきくと、小さなデスク1つ
            で生活を成り立たせようとする自分にとってある種の
            虚しさを感じるとともに、農業の厳しさを視覚で痛感
            させられた。

今後への希望:1泊にとどまらず滞在出来ればと思う
        来年も仙台を離れての学習形式など斬新なプログラムを期待し
        ています。

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1997年 東北地区学生YMCA・YWCA 夏の集会

日 時: 8月19日(火)〜22日(金)
場 所: 山形県新庄市
      宮城県七ヶ浜町  仙台北教会ログハウス ジレット・ハウス
テーマ: 「アジアからの『花嫁』について考えよう
          〜都市と農村と2つの風にふれて〜」
聖研講師:加藤久幸牧師(日本キリスト教団 新庄教会)

<プログラム>

19日 20日 21日 22日
7:00 朝の仕事 朝 食 朝 食
8:00 朝 食
9:00 仕事(懇談?) シェア まとめ
10:00 シートを使って ふりかえり
11:00 移動・昼食
12:00 (戸沢村へ) 昼 食 解 散
13:00 渓水寮に集合
仙台出発
行政訪問
(戸沢村役場)
FREE
14:00 聖書研究
 加藤久幸氏
「農山漁村と教会」
15:00 新庄着
仙台へ移動
(ジレットハウスへ)
16:00
17:00 オリエンテーション
18:00 民泊分散 夕 食
19:00 夕 食
20:00 交流会 報告の時間
(未 定)
21:00
22:00 入浴・飲み会 入浴・飲み会

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