鶴岡市議会初の懲罰委員会1日目
2001.12.25 午前10時〜
草島、アンケートの概要を述べよということなので、アンケート用紙、集計したアンケート結果、「発言」に該当する資料、アトピー、皮膚荒れと水道水との関連についての新聞記事、アメリカ皮膚学会の資料、県企業局浄水場から入手した水質データを提示。説明と質疑を1時間ほどおこなった。 ■全体のうち、78%は水質の低下を感じている。ペットボトルの水を飲み始めた人は13名、浄水器をつけた人は18名など、自己防衛しはじめている事を感じていただきたい。 ■実際の市民の声をできる限りの声を集めたつもりであるが、少数である事は事実である。実際、こうした声がある事を認識し、客観的な第三者機関による、住民の実態調査をすべきである事を強調した。 ■このアンケートに寄せたれた声は、今週中にすべてアップします。どうかみなさんご注目の程を。 |
以下のとおりである。●以前と比べ、水の味はいかがですか? 1. おいしい 0 その他 19 3.4と答えた方へ。 ●何が変わりましたか? 味 73 ニオイ 61 色 5 にごり 4 温度低い 11 水圧 3 のどごし 1 ●対応策としてあなたは? |
鶴岡の水のアンケート 資料 ■肌荒れ できもの、アトピー 4例 ◎顔を洗うとヒリヒリし、顔の吹き出物が発赤して治らない。 ◎お風呂の水が刺激があるように感じる。肌荒れは水のせいではないか。 ◎手荒れがひどくなった。風呂に入るたび、むせるような塩素に苦しんでいる。 ◎肌荒れが去年よりひどいし、背中に湿疹のようなものができた。お風呂に入るとなんだかぴりぴりする気がする。浄水器の購入を考えている。(30代女性) ■資料参照。 ■おなかが痛い 2例 ◎下痢をする。 水を汲みに行く。又は水道水を煮沸する。(30代男性) ◎切り替え当初、腹痛をおぼえました。昔から「水が変わるから気をつけなさい」と いうのが、はじめて実感できました。(50代 女性) |
◎読売新聞 1998/09/23東京本社 朝刊の記事HP 1998/09/23 東京本社・朝刊/浄水シャワー・水道水の塩素を除去 若い女性やアトピー患者に人気 ◆髪や肌に優しそう 水道水に含まれる微量の塩素をほぼ除去できるという「浄水シャワー」が売れている。シャワーの先端部を取り換えるだけの手軽さもあってか、今年の売り上げは100万個を超す見込みだという。ミネラルウオーターや浄水器など飲み水へ払われていた関心が、若い女性やアトピーに悩む人などを中心に、水道水が髪や肌に与える影響にも向けられ始めたようだ。 浄水シャワーは、内部にろ過機能をもったカートリッジを収めているシャワーヘッド(先端部)のこと。カートリッジは亜硫酸カルシウムなどが使われ、水道水中の塩素をほぼ完全にろ過できると各メーカーはうたっている。価格は3千―1万円。カートリッジ(2個入り3千円程度)は3―4か月間で交換する。 三菱レイヨン(東京・港区)は2年前に浄水シャワーを売り出した。売れ行きは好調で、今年は前年同月比で4倍の勢いだ。利用しているのは、髪の傷みに敏感な若い女性や、皮膚の弱い子供がいる家庭が多いという。 「傷んでいた髪のつやが戻った」「アトピー性皮膚炎の子供が、水が肌にチクチクしないと喜んでいる」などの声が寄せられている。 オムロンや東洋紡など他社も合わせた今年の売り上げは、100万個を超える見通しだ。「それほど宣伝していないので、口コミもあるのかもしれない」とメーカー側はみている。 水道水中の塩素の量について、厚生省は1リットル当たり0・1ミリ・グラム以上としている。また、不快なにおいなどがない「快適な水」の条件に同1ミリ・グラム以下という努力目標を設けている。しかし、水質のよくない地域では、1・3ミリ・グラムの例もある。 殺菌力に優れた塩素には、酸化力もある。同省では、「水道水で皮膚が荒れるといった報告がなくはない」という。 こうした訴えを裏付けるような研究がある。8月に開かれた日本美容皮膚科学会の学術大会で、元大阪医科大講師の皮膚科医、長谷川義博さんが塩素が髪に与える影響を報告した。 長谷川さんは、1リットル当たり0・5ミリ・グラムの塩素を含む40度の湯と、塩素なしの同温の湯で、20歳代の女性5人から切り取った髪各47本を朝晩2回ずつ洗浄した。これを1週間続けた後、髪の太さの変化を比べたところ、塩素なし群は71・19±22・11デニール(繊維の太さを表す単位)だったのに対し、塩素を含む群は66・45±19・68デニールと細めになっていた。統計学上明らかな差だという。塩素なし群は髪の損傷も少なかった。 これに対して、「塩素の濃いプールの水ならともかく、水道水程度なら多くの人は心配ない」と、微量元素が生態に及ぼす影響を研究する「日本微量元素学会」評議員で、順天堂大助教授(環境保健学)の千葉百子さんは強調する。ただし、「髪の質が弱いとか、体の抵抗力が低下している人が、髪のつやがなくなった時などは、水道水の塩素の影響も考えられる」と付け加えている。 |
◎アメリカ研究皮膚科学会での発表HP 皮膚科専門の先生の見解・臨床試験によれば 子どもが水泳教室に通うようになったら、肌が荒れだした、といったケースが目立つことから、残留塩素が肌に悪影響を与えるのではないかということが以前から指摘されていました。 これまでは基礎的なデータがなかったため、残留塩素を含む何種類かの温水を用意して、肌への影響について試験をしたところ、たしかに、残留塩素の濃度が高い温水ほど肌の保水力や保湿機能が落ちることがわかりました。 さらに、アトピー性皮膚炎の患者さん10人に浄水器の水を使って入浴を1年間続けてもらい、症状の観察を続けた結果、6人はある程度の改善がみられましたが、3人には効果がなかったそうです。 こうした結果をみても、必ずしも残留塩素のみにアトピー性皮膚炎の原因があるとはいえませんが、悪化要因は遠ざけたほうがよいことは事実のようです。アトピー性皮膚炎の誘因や悪化因子は多数ありますが、そのなかで残留塩素が強く関与している症例では、効果があったと考えられています。 |
●もう一点、県企業局から入手した水質データを添付した。
鶴岡量水所でのデータ。塩素濃度が0.2〜0.4〜0.2と変化をしているもの。
■草島 コメント:皮膚荒れと水道水の関係は、追加資料にもあるように、論議がされはじめている問題でもある。 腹痛については、さすがに私も驚き、双方に確認をしている。1件は一時的なものである。1件は通院をした事を確認。 ●懲罰委員会で色々アンケート調査のやり方などについての質問があった。腹痛の原因が水道によるものかどうかの事実確認をしたのか?という質問があったが、「私は、その方が水道水との関連を感じて医師にかかったことを確認している。それで発言したものだ。実際にそれが原因かどうかとか、それは水質調査委員会とか、第三者機関を設けその方だけではなく、全域の客観的な調査をすべきだと思う」と発言。 ●「実際、市民がアンケート調査に書き、その上、その方に対して確認をしたことを議場で述べる。こうした実際の市民の声を議場で述べることがどうして懲罰になるのか。甚だ疑問。こうした声を提示することこそ意義があるのではないのか」と発言した。 「水質をどう思う」とか、「塩素の量にムラがあると思うがどうか」とか「アンケート調査の客観性」とかいろいろ質問があったが、「それは、水質調査委員会を開催する中の質問。この懲罰委員会で語るべきことなのか?と疑義を唱えた」 ●「こうした市民の声があるのは事実。私は、強制的におこなわれる水道水源の切り替えであるからむしろ非常に細やかに神経を配って、市民の声に耳を傾けなくてはと思い、このアンケートを実施したつもりだ。そして、その実際の声を議場に提示したものだ。これがおかしいというなら、客観的な第三者機関できちんと調査すべき。 ●榎本議員(平成ク)から原本の提示を求められる。「この上でもまだ疑うのか?市民と私の信頼関係があるので、プライバシーに関するところは一切提示できない。それらをコメント部分についてのみコピーして原本を提示します」と言って、氏名、住所部分を削除した原本6枚のコピーをを委員会宛に提出した。 ■草島の一言。一昨年、鶴岡市が、大学誘致問題の署名活動をおこなった人全員にハガキを出し、市民が圧力を感じたという事件があった。又、昨年の住民投票の署名活動のとき、平成クラブ議員が受任者名簿の情報公開請求をおこなったという事件があった。私は、もうこうした不当な圧力行為に市民をさらすことはできないと感じている。市民がホンネで物事を言えなくなるなんてコトを避けなければ。絶対に。 |
私が1時間ほど質問を受けた後、水道部が1時間ほど説明した。そのデータの資料をいただいたが、市民からの質問や苦情の中で「腹がゆるい人がいるがどうしたらいい」などの相談がもちかけられていることが判明した。