ユニセフクラブってどんなところ? 角田望
忘れられない緑色の表紙は私にとってユニセフクラブという世界への扉だった。こんなステキな場所に自分もいられたらいいな、そう憧れの目をもって飽きずに眺めたのはアンケートのページだった。 一年経って春が来て、私は今度は新歓パンフを編集した。苦労して集めたアンケートには皆のあたたかく熱い思いがつまっていて、それを夢中で段原さんと2人で読んだ京阪電車のあの景色が忘れられない。 一年に一度の新歓パンフ。ひたすら走ってきたユニカフェ・研究発表の秋が過ぎ、新入生を迎える準備が始まる冬。そういえば自分にとってユニセフクラブって何だろう? どうしてここにいるんだろう? ここで何を大切にしたいんだろう? そんな「前向きな立ち止まり」、それが新歓パンフなのではないだろうか? たくさんのユニトピアンズの思いを、悩みを、情熱を、少しでも拾ってみたくて新歓パンフのページをめくりました。 またあの時のように、わくわくしながら・・・ ユニセフクラブに入ったきっかけ、動機は?・ 東南アジアセミナーに不満で、満たされぬ思いを抱いていたら誘われた。 東南アジアに興味を持ったのは東南アジア青年の船に乗ったのが大きかった。(三輪敦子 87) ・ 塩山ががんばってるのを見て、なんでこんなにがんばってんのかに興味を持ってBOXをのぞいてそのままはまってしまいました。(坂野一生 89) ・ 1回生の時、サ連協(現法サ連)の説明会に行って「・・研究会」とかいっぱい並んでる中にひとつだけカタカナで「ユニセフ」って書いてあって何か興味をひいた。(塩山清隆 90) ・ 法サ連の説明会の時にここのサークルの人が一番元気がよさそうだった。 北本さんに誘拐された・・(門脇甲太郎 90) ・ アフリカ・ブーム(北本一郎 90) ・ 第三世界の問題だけじゃなくて環境問題とかもいろいろ話ができて良さそうだと思った(渡辺浩平90) ・ ちょっと真面目なことをやろうかなと思っていた(尾崎洋一 90) ・ 友達に誘われてふとBOXをのぞいたらたまたま例会の日で、そのまま・・(横田紀彦 90) ・ 門脇が痛々しそうに活動してたこと、2回生になってちゃんと勉強しようと思っていたことがきっかけ。 週一度の読書会だったら何とかなるだろうと思ったら居付いてしまった。(別府正一郎 92) ・ 学生のうちにしか見れないものを見てやろうと思った(原田昌和 92) ・ 援助団体とかと関係を持ちつつ実践的に南北問題を考えていこうという姿勢にひかれた(水本菜摘 92) ・もともと環境問題に関心があり、精華大でのネグロス・キャンペーンのパネル展がきっかけでユニセフクラブを知るようになった。それ以来、悪の道に・・(上田篤司 92) ・ 前から南北問題や環境問題に関心を持っていた(河野雄一郎、岡本美哉 96) ・ 自分も何かしたい!自分にも何かできるのでは、と思って(山田暁子、島谷繭子 96) ・ 国際協力やNGOに興味があった(衣斐友美 99) ・ 深刻な問題を扱っている割にみんな楽しそうだったから(深川博志 99) ユニセフクラブのいいところ・いろんな人が集まって、いろんな問題について考え、みんなで議論しているととにかく元気になる(坂野 90) ・共通のベースを持った人間がいるところ。「どこか変ちゃう?」って自分の中でくすぶっているものを説明しなくてもいい。素直に自分が出せる。 人材がそろっているのでヒントがもらえる(児玉英晴 92) ・ 行動しようと思えば人がいる(水本 92) ・ ネットワークの広いところ。第三世界だけでなく社会問題全般のいろんな情報に接することができる。どんな意見でも受け入れられる度量がある。(渡辺 92) ・ やさしい人が多い(安藤雅樹 98) ・ NGOの人も含めて、尊敬できる人に出会えるところかな(田岡直博 98) ・ ふところの広いところ、いつでも飲み会ができるところ(下向智子 98) ・ 現実主義のようで夢を見ているとこ(深川 99) ・ しょーもない話でも親身に聞いてくれる人がいる(細谷文規 99) ・ 他大学の私でも居心地が良くてBOXに行きたくなるところ(段原志保 99) ・ 上下関係を気にすることがない(村松悠史 2000) ・ 来るといつも必ず何か良い刺激を得られる!!(小塚史子 2000) ・ お日様のようにぽかぽかと暖かい(能登啓元 2000) ユニセフクラブをどういう場にしていきたい?・ 「何を得られるか」という受け身ではなく自分で何かをつくっていくユニセフクラブであってほしい(渡辺 92) ・ いろんな人が来てくれたら嬉しいな(福田健治 98) ・ それぞれがそれぞれの活動をしていて、それを共有することができるような場(田岡 98) ・ 好きな時に来て、好きなことを、好きなだけ(石川雄久 99) ・ 人と人との関わりの中でいろんなものを発見し、作り上げていく場(角田 望 99) 楽しかったこと、心に残っていること・ 11月祭でお好み焼を焼いたこと(北本 87) ・ フィリピン学生との交流を生協、平和委と組んでやれたのが良かった(渡辺 88) ・ Unicafe2。でもそのおかげで授業のペースががた落ちになった(坂野 89) ・ NF前に人の下宿を泊まり歩いたりしたこと(亘 佐和子 90) ・ 合宿で勉強会のあと夜遅くまでフォークソングをうたったこと(門脇90) ・ 「くらし・京都・アジア」。あそこまでできるのはすごい。(永井史男 90) ・ ユニカフェで声がかれたこと(島戸圭輔 96) ・ 研究発表の準備で連日徹夜して体をこわしたこと(福田 96) ・ 読書会や研究発表の準備の時にみんなで議論したこと。ワークショップは楽しい!(山田 98) ・ マリコとオーロラを迎えたこと(下向 98) ・ 立て看書き(田岡 98) ・ 果てしなき夜の時間の共有(深川 99) ・ ワークショップ(中川由宇、深川99) ・ 日々いろんなことが心に残っている(衣斐 99) ・ 1回生の新歓合宿で生まれて初めて徹夜したこと(角田 2000) ・ 大文字山コンパ(真鍋雅行 2000) あなたにとってユニセフクラブとは?・ 好きに大騒ぎできるところ(福田 96) ・ ぐちり場(島谷 96) ・ 体の一部、生活の一部(西村宣彦 96) ・ 活力源、活力吸収源(芦立秀明 96) ・ あと30分暇やな、という時来るところ(竹中浩二 96) ・ 原点(原田 96) ・ おうち(島戸 96) ・ ボーっとできるところ(下向 96) ・ 視野を広げてくれるところ(藤田 聡 96) ・ ふるさと(山田 98) ・ 大学生活(下向 98) ・ 自分を取り戻すところ(中川 98) ・ 就職してどっか遠くで働くようになってもNFの時ぐらいは遊びに来たいなぁと思うところ(下向 99) ・ 空気(安藤 99) ・ 天国かつ地獄(深川 99) ユニセフクラブで得たもの・ 寝床(児玉 92) ・ いろんな人に会え、友達の輪が広がった(別府91) ・ なりゆきの偉大さを知ったこと(下向 98) ・ 古本、単位(丸山 豊 98) ・ 書ききれない(山田 98) ・ 人脈(手島健介 98) ・ 友だち、知識、有意義な学生生活(芦立 98) ・ 優しくて暖かい人びとに会えた(段原 99) ・ ものの考え方(安藤 99) ユニセフクラブに入って自分の中で変わったことは?・ 自分のくらしとのつながりの実感が湧いてきた。構造的暴力は僕のせいじゃないとはじめは思っていたが、次第に歴史的視点が加わってきた、と同時に知ってしまった者の責任のようなものが出てきた。(北本 87) ・ 欧米ばかり目を向けていた自分があって、それをゆがんでいるととらえた(三輪 87) ・ 南北問題というものをユニセフクラブに来るまでは単純に考えていたけどすごく複雑だということがわかった(原田92) ・ 1回生のころは「南の人に何ができるか」というようなことを考えていたが、自分の生き方から考え直さなくては何をやっても納得できないような気がしてきた(豊島92) ・ 考え方・視点がある意味広くなったけどある意味狭くなったかも(衣斐 98) ・ 自分のものを考える視点や関心がglobal→localに変化した(山田 98) ・ Warm Heart & Cool Head ということが実感できるようになった(芦立 98) ・ 自分が熱い人間だということを発見した(下向 98) ・ 以前よりも強く「人を信じよう!」という気持ちを持ったこと(小塚 2000) ・ お酒に強くなった(段原 2000) ・ いい人になった(福田 2000) ・ すべて(片田 2000) 上のコトバたちはここから飛び出してきたものです。▼ 87パンフ 『ユニちゃんと愉快な仲間たち』 座談会奇々怪々 京大ユニセフ・クラブ ▼ 京大ユニセフクラブ 88 パンフレット 奇想天外 UNICEF ざだんかい ▼ UNICEF CLUB 89新歓パンフ 座談会採録〜1989.1.25 BOXにて〜 ▼ UNICEF CLUB 90新歓パンフ フリートーク 座談会〜1990.1.24 BOXにて〜 ▼ 1991 Unicef Club 新歓パンフ Unicef Club 新歓座談会 ▼ 1992春、京大Unicef Clubに出逢いましょう 〜京大ユニセフクラブ新歓パンフ 南北問題―私たちのかかわり方― ユニセフクラブ座談会 1992.2.24▼ 京大UNICEF CLUB 96新歓パンフレット ユニセフアンケート ▼ 新しい世界がここにあります UNICEF CLUB (98) ユニセフアンケート ▼ UNICEF CLUB 新歓パンフ99 ユニセフアンケート ▼ ユニセフクラブ 新歓パンフ 2000 ユニセフアンケート |