最近身近に増えてきた電化製品があります。さて、これらにはひとつの共通点が・・・。それは、最近脚光を浴びている新材料のひとつ、「レア・アース(希土類)」が大事な部分で機能を高めるために使われていることです。
例えばカメラならレンズの性能向上のため、磁石なら小型化・軽量化のため、というわけです。「レア・アース」は、まだ馴染みの薄いことばですが、材料としては私たちの生活の中にすでにしっかりと定着しています。今回、私達ユニセフクラブは、これらの最近より便利な形で身の回りに登場してきた工業製品の材料の中から、ハイテク材料としてこれからますます注目を浴びて私たちの生活に入り込んでくるであろう、この「レア・アース」と、どんな電化製品にもかならず使われ、すでに私たちの生活になくてはならないものとなっている「銅」について、日本で使われているものの生産の背景を、そのアジアでの生産工場を例として調べてみました。そして「重厚長大」時代の金属である「銅」、「軽薄短小」時代、ハイテク時代の金属である「レアアース」が全く同じような問題を第三世界で起こしていることを知りました。以下に、ふたつの工場の場合を例として、その背景を考えていきます。