京大ユニセフクラブ2000年度11月祭研究発表
「私たちのお金がこわす途上国の暮らし」

日本のODAの特徴


日本のODAはどのような特徴をもっているのでしょうか。

半分以上が貸し付け
日本のODAの約60%は貸与(円借款)です。円借款の場合、被援助国は供与された額を返さないといけません。そのため途上国にとって負担の重いものとなります。他の援助国のODAは大半が贈与で、途上国に負担のないものとなっています。前にも述べたとおり、これは「自助努力の重視」という理念の表れではありますが、そもそもODAとは途上国への負担の少ない援助なのですから、債務が実際に途上国の重い負担になっているということからも、見直してみるべきなのではないでしょうか?

アジアに多い日本のODA
下の地図に示してある通り、日本のODAはアジア向けが中心となっています。しかし、世界にはアフリカのいくつかの国のような最貧国があります。日本はそのような国への援助よりも、アジアにおける外交政策的な意図から最貧国ではないアジア諸国への援助中心でよいのか、という批判もなされています。 


公共事業のようなプロジェクト
日本のODAはダムや発電所・道路などの経済インフラ向けが大きい割合を占めます。経済インフラ対象のプロジェクトは借款で行われることが多く、無償でしかも医療や教 育などの直接貧しい人々に届く援助のあり方とは対照的だといえます。 
下のグラフは日本のODAの分野別割合を示したものです。

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