新歓学習会報告
「もう一つの貿易を求めて ―フェアトレードの挑戦」

福田健治


 5月18日に新歓学習会の一環として行ったフェアトレード学習会の報告です。

1.内容

 内容はないよう。違う。内容は以下のとおりです。1.は衣斐が担当しました。

0.フェアトレードって何?
 フェアトレードの簡単なイメージを伝える
1.南北問題ってなに?
 植民地化から現在まで、南北問題とその背景を簡単に説明
2.フェアトレードの仕組み
 フェアトレードが具体的にどのように行われているのか、原則、取扱商品など

☆ ATOその1 グローバル・ヴィレッジ

3.フェアトレードの意義
 フェアトレードにはどのような意義があるのか、生産国・先進国・両者の関係
4.フェアトレードの歴史
 フェアトレードの歴史。時間の関係で説明は省略しました。

☆ATOその2  OXFAM(U.K)

5.フェアトレードの課題
 フェアトレードが抱えている課題、今生じている問題と原理的な課題について解説

☆ATOその3  オルター・トレード・ジャパン

6.私たちの生活の中で
 私たちの生活を振り返る視点としてのフェアトレードからどのようなものが見えてくるか

2.反省と感想

 フェアトレードの学習会を行うことは冬から決めていて、構想と準備期間だけはしっかりとあったのですが、結局直前になってどたばたとするというパターンは変わらず。参加型の学習会にしようとは思いつつも、結局レジュメの内容を検討すると、そんな時間はないという結論になってしまいました。でも質問しやすい雰囲気だったし、アンケートを読む限りはそれなりに理解してもらえたかな、と思います。

 後の参考のために言っておくと、一番典型的なパターンとしては、貿易ゲームを前もって行うという方法があります。これは相当効果的ではありますが、いかんせん貿易ゲームを消化するだけで1時間半以上かかることが目に見えていますので、連続学習会としてでも企画しないとしんどいでしょう。このテーマにかぎりませんが、2時間という時間制限を考えると、一つのテーマを1回の学習会で行うのはやはり無理があるかもしれません(多文化学習会も非常に中途半端なものになってしまいましたし)。もっとテーマを重層的に様々な角度から捉えてもらうには、何回かの学習会を組むというやり方も検討していいかもしれません。

 5月に事前取材と称してグローバル・ヴィレッジに行きました。本当は第三世界ショップにも行きたかったのですが、「知りたいだけの人は来ないで欲しい」というえらく高飛車な態度に出てこられて、取材できなかったのが残念です。

 

 

1998年前期活動報告のページへ

ユニトピア1998年度目次へ