14 Feb 2014 チェチェンニュース(転送・転載・引用歓迎) アムネスティ・インターナショナルの声明を紹介します。 ロシアの人権問題には、もっと注目があつまるべきだと思います。 小国の人権侵害には、比較的国際社会の目が厳しいのですが、 ロシアのような大国に対しては寛容です。 ■アムネスティ:ロシア連邦:IOCはロシアに人権擁護を求めよ 2014年2月13日 [国際事務局発表ニュース] 国・地域:ロシア連邦 国際オリンピック委員会(IOC)は、ソチオリンピックの準備や開催に際して 行われてきたロシアの重大な人権侵害を黙殺してはならない。 アムネスティ・インターナショナルは、バッハIOC会長に対して書面で、ソチ オリンピックを背景にした、ロシア政府の環境保護運動家に対する嫌がらせや、 言論・集会・結社の自由の権利の否定に関して、問題を提起するよう求めた。 環境保護活動家イゴー・カラチェンコさんとイェフゲニー・ヴィティシコさん は、先週、不公正な訴訟手続きで勾留された「良心の囚人」である。 2人が所属する組織、クラスノダールにある「北コーカサス環境ウォッチ」の メンバーは、オリンピック施設建設のため自然美を誇る地域が破壊されているこ とを公表したため、当局からひどい嫌がらせを受けてきた。 カラチェンコさんは、勾留期間中ハンストを続け、昨日釈放された。カラチェ ンコさんの話では、逮捕後最初に一晩を過ごした留置所での扱いは、ひどいもの だった。 「食べ物も飲み物も与えられなかったし、扉を30分も叩かないとトイレに行け ず、水がほしいときは、『便座の上の蛇口を使え』、と言われた。留置所の中は 5℃と寒く、夜は特に冷える。ベッドはなく、幅35センチのベンチがあるだけで す。」 また、警官はいつも汚い言葉で被拘禁者を罵ったという。ヴィティシコさんは カラチェンコさん勾留の2日前に逮捕されているが、汚い言葉で罵るというの は、その理由であった。 この逮捕とは別に、ヴィティシコさんはクラスノダールにおける環境保護活動 に関する容疑で懲役3年を言い渡されており、2月12日に刑が確定された。 オリンピックの聖火は、ロシアにおける人権侵害に光を当てた。それはまた、 オリンピックを背景とした人権侵害に対するIOCの対応も映し出している。IOCは ロシアに対し、現在行っている差別と嫌がらせを止めさせるよう勧告すべきであ る。さもなければ、「友情、連帯、フェアプレイの精神」というオリンピック憲 章の大原則そのものに背くことになる。 アムネスティ国際ニュース 2014年2月10日 http://www.amnesty.or.jp/news/2014/0213_4467.html ==================================== ▼チェチェンニュースは、ロシアによる対チェチェン軍事侵攻と占領に反対し、 平和的解決を求める立場から発行している無料のメルマガです。2001年から発行 しています。 ▼新規購読はこちらから: http://www.jca.apc.org/tlessoor/chechennews/chn/index.htm ▼発行継続のためのカンパをおねがいします。いくらでもかまいません。 ▼ 〈郵便振替口座番号 00130-8-742287 チェチェンニュース編集室〉 〈ゆうちょ銀行 019店 当座 0742287 チェチェンニュースヘンシュウシツ〉 ▼ツイッター: @chechennews ▼よろしければご意見、ご感想や情報をお寄せください: ootomi@mist.ocn.ne.jp ▼発行部数:1250部 発行人:大富亮 ====================================