19 Jan 2013 チェチェンニュース#395 ■ザーラ・イマーエワ 日本ツアーのお知らせ (チェチェン戦争難民/アートセラピーセンターDiDiインターナショナル主宰) 2013年2月23日~4月23日 ツアーについて、くわしくはこちらをご覧下さい: http://chechen.jpn.org/zara_speaking_tour_ohtsuma3.pdf 招聘カンパにご協力をお願いします: http://chechen.jpn.org/fund_rising.pdf [企画趣旨] 3・11 以降、 日本を襲った根本的な価値観の揺れは、 いまだ収まることなく、私たちを揺さぶりつづけています。 震災があらわにした東北地方の日本における地政学的位置づけ。 原発事故によって無数の人々が失郷するという「ディアスポラ」的状況。 地震、津波といった凄まじい災厄による生々しい死の風景、 肉親との別離、故郷の喪失が引き起こすトラウマの問題。 深刻な問題と反対の声に直面しながらも「やめることのできない原発」に 内在する構造的問題と「戦争の経済」の問題の見えないリンク。 現在の日本にとって極めて具体的であり、かつ普遍的な問題である 「ディアスポラ(離散)「トラウマ」」「再生のための癒し」「非戦の思考」 これらの諸問題をめぐって、 「ディアスポラ=民族離散」と「戦争の災厄」という悲惨な現実を闘い、 生き抜いてきた当事者であり、卓越した表現者であり、アートセラピー実践者 であり、その活動を通して広く世にメッセージを送り続けてきた ザーラ・イマーエワを迎えて、 いま、あらためて、この日本で、 多くの方々と語り結ぶ場を設けたいと考えています。 まずは2013年2月23日。 この日から2か月にわたって行われる ザーラ・イマーエワの Speaking Tour in Japan の出発点と我らの課題、 旅の展望を広く、深く、共に語り合い確かめあう場を設けたいと思います。 (※2・23 とは、1944 年に、ソ連によってチェチェン人 25 万人の強制移住が行 われた日) ---------------------------------------------------------------------- 『ディアスポラ(離散)/トラウマ/アート』 ~2・23から3・11へ 災厄から再生へ 語り結ぶ旅~ ザーラ・イマーエワ Speaking Tour in Japan Vol.1 日時:2013年2月23日(土) 14時開始 (~17時終了予定) 場所:大妻女子大学千代田校舎 A棟366号教室 (JR・地下鉄市ヶ谷駅から徒歩 10 分、地下鉄半蔵門駅から徒歩5分・九段 下駅から徒歩 12 分) 主催:大妻女子大学/チェチェン連絡会議 <大妻女子大学 人間生活文化研究所 共同研究プロジェクト(054) 「子どもと女性の暴力被害者を支援する〝専門職〟育成のための e- ラーニング開発研究」> 入場無料 ただし、カンパ大歓迎 配布資料は、500 円 2 次会予定あり ---------------------------------------------------------------------- ●はじめに「2・23から3・11へ」 姜信子(作家・全体進行担当) (14:00~14:10) ● 講演:「ディアスポラ/トラウマ/アート ~災厄から再生へ~」 (14:15~15:00) 講師:米田綱路(よねだ・こうじ)氏 ジャーナリスト 1969年奈良県生まれ。新聞社、出版社をへて週刊書評紙図書新 聞に入社。編集長をへて、現在は同紙スタッフライターを務める。『モスクワの 孤独——「雪どけ」からプーチン時代のインテリゲンツィア』でサントリー学芸賞 受賞。そのほか著書に『脱ニッポン記——反照する精神のトポス』(上・下)、 『ジャーナリズム考』、編著に『はじまりはいつも本——書評的対話』、『抵抗者 たち——証言・戦後史の現場から』など。 ●映画上映:『いって・らっしゃい』(2012 年 ザーラ・イマーエワ/ 岡田一男) 在日韓国人作家 姜信子と、亡命チェチェン人女性ジャーナリスト ザーラ・イ マーエワは、カザフスタンへの対話の旅に出る。そこはかつて二つの民族が出 会った追放の荒野。1937 年、ロシア極東のコリアン=高麗人 19 万人が日本への 加担を疑われ、また 1944 年には、北カフカスのチェチェン人がドイツ への加 担という濡れ衣で、カザフスタンに追放されたのだ。 いま、記憶の中に希望を 探る旅が始まる (15:10~16:05) ●ザーラ・イマーエワに聞く 「戦争/子ども/セラピー」 (16:15~16:50) 聞き手:鄭暎恵(チョン・ヨンへ) 1960 年三河島(東京都)生ま れ。1952 年サンフランシスコ講和条約発効時に、日本政府が旧植民地出身者か ら日本国籍をはく奪したが、1965 年日韓条約以前の生まれであるため、出生時 の「正式な」国籍は不明。現在、大妻女子大学人間関係学部社会学専攻教員。担 当科目は「アイデンティティ論」「ジェンダー論」「エスニシティ論」。 最新情報は チェチェン連絡会議公式ホームページ http://chechen.jpn.org/ を参照ください。 ======================================================================= ▼チェチェンニュースは、ロシアによる対チェチェン軍事侵攻と占領に反対し、 平和的解決を求める立場から発行している無料のメルマガです。2001年から発行 しています。 ▼新規購読はこちらから: http://www.jca.apc.org/tlessoor/chechennews/ (チェチェン総合情報) ▼発行継続のためのカンパをおねがいします。いくらでもかまいません。 ▼ 〈郵便振替口座番号 00130-8-742287 チェチェンニュース編集室〉 〈ゆうちょ銀行 019店 当座 0742287 チェチェンニュースヘンシュウシツ〉 ▼ツイッター: @chechennews ▼転送・転載・引用歓迎です。商業媒体への転載の際は事前にご相談ください。 ▼よろしければご意見、ご感想や情報をどうぞ: ootomi@mist.ocn.ne.jp ▼発行部数:1315部 発行人:大富亮 ====================================