チェチェン総合情報

チェチェンニュース Vol.07 No.11 2007.04.24

今回のニュースは、次のURLから写真入りで見ることができます。

http://www.jca.apc.org/tlessoor/chechennews/chn/0711.htm (HTML版) 発行部数:1651部

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4月14日と15日、ロシアのモスクワとサンクトペテルブルクで、大規模な反プーチン政権デモが行われました。街頭行動によってプーチン政権にNOを突きつけようとした数千人の市民に対して、ロシア当局はそれを上回る数の治安部隊を出動させ、剥き出しの暴力によってデモを叩き潰しました。今回のニュースでは、映像や写真を交えて「もう一つのロシア」のデモの様子などをお伝えします。

何度かお知らせしてきましたが、明日25日(水)には、東京・御茶ノ水で、「踊れ、グローズヌイ!」の上映会があります。ご都合のつく方はぜひご参加ください。(邦枝律/チェチェンニュース)

INDEX

■プーチンと「もう一つのロシア」

●デモ(数千人規模)の潰し方:ロシア版

反プーチンデモ

4月14日にロシアの首都モスクワで、翌日15日にロシア第二の都市サンクトペテルブルクで、大規模な反プーチン政権デモが行われた。ロシア当局は、デモを叩き潰すために、参加者数をはるかに上回る数の治安部隊を出動させて、市民やジャーナリストを棍棒で殴りつけ、数百人を拘束し、要するに暴力によって黙らせた。

両日のデモと、プーチン政権時代を通じて過去最大ともいえる当局の弾圧ぶりについては、日本のメディアでもかなり大きく報道されていたのでご存知の方も多いと思う。まずはYouTubeにアップされているこの映像を見てほしい。

[YouTube 4/14]
http://www.youtube.com/watch?v=7_m8MDRemUA

これは14日のモスクワ・デモの様子を収めた1分ほどの短い映像で、特殊部隊(OMON)の兵士がデモの参加者を無理やりバスに詰め込んで強制連行するシーンがピンポイントで撮影されている。当局は、兵士を30人ずつ乗せたトラックを21台、武装した警察官を数百人乗せたバスを約10台、その他に市民を連行するためのバスやトラックを、プーシキン広場の周辺に配置していた。映像は、プーチン政権が国家権力によって反対勢力を恐怖で押しつぶそうとしている、そのことを広く伝えてほしい、というようなことを参加者の一人が英語で訴える場面で終わる。

[AFP 4/14]
http://www.afpbb.com/article/1510250

拘束された市民の多くは同日に釈放されたが、この映像の続き、すなわち当局に強制連行された人たちがどのような目に遭わされたかということに関しては、以下の証言が参考になるかもしれない。

ラミル・サディホフ(モスクワ 4/14):「僕が警察に拘束されたとき、隣にいた人はただ劇のチケットを買いに来ただけだと言っていたよ。彼はデモにはまったく関係なかったんだ・・・それなのに逮捕されてバスで連行されてしまった。まったく何の説明もなしにね。警官たちが言っていたのはこんなことさ。『せいぜい黙って座ってるんだな。さもないと・・・』。警察署ではもう暴力的な脅迫のオンパレードさ」

[ラジオ・リバティ 4/16]
http://rferl.org/featuresarticle/2007/04/ad7f708b-b3ce-41b2-9aee-935b08d628d8.html

●プーチンと「もう一つのロシア」

反プーチン集会

では、今回のデモとプーチン政権がそれをどう叩き潰したかということについて、もう少し詳しく見ていこう。今回のデモは、「もう一つのロシア」というNGOや政治団体、市民による連合組織によって呼びかけられていた。「もう一つのロシア」とは、端的に言ってしまえば、「プーチンのいないロシア」ということ。つまり、プーチンに象徴される、人権や自由、平和を代償とする全体主義的な強権国家に異議を申し立て、公正で開かれた選挙を通じてロシアを民主化しようとする人々のネットワーク的な組織が「もう一つのロシア」である。

14日のモスクワのデモは、「もう一つのロシア」の中心発起人であるカシヤノフ前首相やチェスの元世界王者カスパロフ氏らが、「不同意者の行進」と称して呼びかけた街頭行動で、約3000人の市民が参加した。これに対してロシア当局は治安部隊約7000人を出動させて徹底排除を行い、カスパロフ氏を含む約170人が拘束された。デモを取材していた毎日新聞の記者も棍棒で頭を殴られて、頭部を4針縫う治療を受けたというのだから、ロシアの一般市民に対する当局の弾圧がどのようなものだったかは想像に難くない。

[毎日新聞 4/14]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070414-00000078-mai-int

反プーチン集会

翌日15日のサンクトペテルブルクのデモも、参加者約1500人に対して当局が出動させた警官隊らは1000人以上、警官隊らに暴行を受けるなどして拘束された市民やジャーナリストは約120名という文字通りの大弾圧だった。集会後に帰宅しようと駅に向かった参加者を、警官隊が取り囲んで警棒で激しく殴打したという情報もあるが、プーチンは一連の事件に対して「お話できることは何もない」などと述べている。プーチンの腹心中の腹心であるチャイカ検事総長も、「警察側の活動は法の枠内だった」と発言して、当局の暴力行使を正当化しようとしている。

[産経新聞 4/15]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070415-00000011-san-int

[毎日新聞 4/16]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070416-00000127-mai-int

●ロシアを映す鏡としてのチェチェン

さらに、ロシア連邦保安局は、14日のデモを主導したカスパロフ氏に逆に「大衆煽動」罪の疑いをかけて、出頭を呼びかけた。簡単に言ってしまえば、プーチン政権は自らの暴力に対する国際的な批判を交わすために、「もう一つのロシア」にテロ組織ないし過激派組織のレッテルを貼ろうとしているということである。これは、プーチン政権が英国に亡命中のチェチェン独立派外相、アフメッド・ザカーエフをテロリスト呼ばりして、英国政府に身柄の引き渡しを執拗に要求していることと重なっている。

[読売新聞 4/18]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070418-00000213-yom-int

市民の反体制活動を封じ込めるために法律を恣意的に解釈・適用するのは、プーチン政権の常套手段といってよい。例えば、2005年にチェチェン独立派政府のアスラン・マスハードフ大統領らがチェチェン戦争の平和的解決をロシア政府に呼びかけたとき、その内容を新聞で報道したロシア・チェチェン友好協会の代表、スタニスラフ・ドミトリエフスキーは、まさにその行為によって「人種憎悪」罪で有罪判決を受けている。(そして、マスハードフ大統領は、おそらくその呼びかけのためにロシア特殊部隊に殺害された。)

[チェチェンニュース Vol.06 No.23]
http://www.jca.apc.org/tlessoor/chechennews/chn/0623.htm#061017

要するに、体制側に都合の悪い情報や主張を発信することが、ロシアの法律では「大衆煽動」罪であり、「人種憎悪」罪に当たるということである。今回のデモに関する一連の事件についても、海外では大きく報道されているにもかかわらず、プーチン政権の統制下にあるロシアのメディアでは、ほとんど情報が遮断されている。けれども、体制側に都合の悪い情報や主張を発信することが何らかの罪に値するのだとすれば、それは表現と報道の自由を全否定することと変わりはない。

ドミトリエフスキーは、サンクトペテルブルクのデモの翌日に行われたインタビューの中で、ロシアの現在の状況とチェチェン戦争の関連性について次のように語っている。「チェチェンは今ロシアで何が作られているかということをもっとも端的に象徴している」。今ロシアで作られているものとして彼が指摘しているのは「独裁主義」のことである。「ロシア連邦の国家政策に根本的な変化が訪れない限り・・・暴力による市民の失踪やカディロフ大統領による支配体制の終焉を語ることはできない」。つまり、チェチェン戦争を平和的に解決するためには、何よりもロシアの体制を変えなければならないということをドミトリエフスキーは言っている。

[Caucasian Knot 4/16]
http://eng.kavkaz.memo.ru/newstext/engnews/id/1184281.html

●ロシアを変える二つの手段:民主化と革命と

では、ロシアの体制を変えるためにはどのような方法があるのだろうか。「もう一つのロシア」は、公正で開かれた選挙を通じた民主主義の実現にその答えを求めている。けれども、公正で開かれた選挙など、正確な情報が伝えられていなければどうやって実現できるというのだろう?とりわけ、議会の約7割を与党「統一ロシア」が占め、3大テレビを始めとするマスコミが政権の支配下に置かれ、アンナ・ポリトコフスカヤのような真実を伝える数少ないジャーナリストが暗殺される現在のロシアでは。

カスパロフ氏は言う。「私たちが次にデモを行ったとき、政府がいっそう激しい弾圧を加えてくることは間違いないと思う。それでも、私は街頭での抗議行動は今後も続くはずだと信じている。なぜなら他に状況を変える方法がないからだ」。

[ラジオ・リバティ 4/16]
http://rferl.org/featuresarticle/2007/04/ad7f708b-b3ce-41b2-9aee-935b08d628d8.html

民主主義を求める人々に残された最後の手段が、ただ路上に出て警官や兵士に痛めつけられるだけであってよいはずがない。彼らを孤立させないことが、ロシアを民主化し、チェチェン戦争を終わらせるために、必要だと思う。

一方、ロシアの体制を変えるために民主化という選択肢を捨てたように見える人物が、ボリス・ベレゾフスキーである。ロンドンに政治亡命中のベレゾフスキーは、13日付の英紙ガーディアンのインタビューで、「(プーチン)体制を民主的手段で変えることはできない。武力や圧力なしでは不可能だ」と述べ、プーチン政権打倒に向けて「武力革命」を計画していることを明らかにしたという。

[毎日新聞 4/14]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070414-00000016-mai-int

「革命とは暗殺を以て始まり、暗殺を以て終わる人事異動だ」という言葉があるけれど、ベレゾフスキーにとっての「もう一つのロシア」すなわち「プーチンのいないロシア」とは、プーチンを物理的に抹消した後のロシアということなのだろうか。それは、ロシアの良心的な人々が望む変化とはずいぶんと隔たりがあるように、私には思えてしまう。

●日本の中のロシア

翻って私たちがいる日本はどうだろう?自民党と公明党が総議員の7割を超える(*)衆議院では、与党が望めば、それこそどんな法案でも通すことができるし、与党が過半数を占める(**)参議院でも、さほど状況は変わらない。すでに今国会では、国民投票法案や米軍再編法案、少年法「改正」案などが衆議院で強行採決されているけれども、マスコミが各法案の問題点を伝えることはほとんどない。特に国民投票法案に関しては、任期中の憲法「改正」を掲げる安倍内閣の指示によって、26日(木)にも参議院の憲法調査特別委員会で強行採決が図られる可能性さえあるのだけれど。

[憲法審議ってば、今どうなってるの?国会速報 4/22]
http://www.news-pj.net/kenpoushingi/

先日行われた全国統一選挙では、四選を目指して立候補していた長崎市の伊藤一長市長が、投票日直前(不在者投票期間中)に射殺された。沖縄県では、昨年11月の県知事選に続いて、参議院の補欠選挙で与党候補が野党候補を下して当選した。

ところが、沖縄では県知事選の際に不在者投票数が前回より5万票も増え、人口も選挙期間中に一時的に5万人増えていた(与党候補と野党候補の得票差は3万7318票だった)という。先日の参院補選でも、前回の参院選と比べて全体の投票率は下がっているが、不在者投票率は逆に10%も増えていた(与党候補と野党候補の得票差は不在者投票総数の半分以下だった)。

[情報流通計画 4/22]
http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/0ccf9e83ee5b4f2716956cb770ee561a

[情報流通計画 4/23]
http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/ba5276a3f20e47c265c26b0ec1c3a1d6

選挙期間中に候補者が殺害されたり、不審な不在者投票が行われたりすることによって、私たちの将来を左右する選挙の結果が容易に歪められてしまうのだとすれば、果たして日本でも公正で開かれた選挙を通じた民主主義が実現されていると言えるだろうか?

けれども、私たちにはまだ路上に出る以外の選択肢がいくらでもあるはずだ。おかしな報道には抗議をして、優れた報道をしてくれる記者やメディアを応援しよう。どうしようもない政治家を落選させて、自分たちの声を聴いてくれる代表者を選んでいこう。少しずつでも、戦争のこと、平和のことを、身近な人と語っていこう。私たちが何もしなければ、それは、「まだ」が「もう」に変わるまで、ただ待っていることと同じなのだから。

* 338議席/480議席(2006年12月20日現在:時事通信社調べ)

** 136議席/242議席(2006年11月2日現在:時事通信社調べ)

【追記】

ロシア語ができる方には、暗いニュースを明るく伝える「エコーモスクワ」の試聴をお勧めします。広場におばさんが出てきて、巻き尺をとりだして、一平米あたり何人の機動隊がいるかを数えていた話などが紹介されているそうです。TKさん、いつもありがとうございます。

[エコーモスクワ]
http://audio.rambler.ru/special/player.html?id=5953

「もう一つのロシア」のサイトはこちらからご覧いただけます。よろしければ、あなたのメッセージをお送りください。

[もう一つのロシア(英語)]
http://www.theotherrussia.ru/eng/

[もう一つのロシア(ロシア語)]
http://www.theotherrussia.ru/

「もう一つのロシア」へのメッセージはこちらから
press-centre@theotherrussia.ru

■チェチェン未来日記:「邪魔者は消せ(この半年のロシア)」

次は、林克明さんの「チェチェン未来日記」から「邪魔者は消せ(5)(この半年のロシア)」という記事を紹介します。ロシアの民主化と言論の自由化への流れを絶った原因の一つがチェチェン戦争であるということ、現在の日本がロシアの方向に突き進んでいるのではないかという危惧が語られています。

「邪魔者は消せ(この半年のロシア)」シリーズは、「チェチェン未来日記」のエントリーから直接ご覧ください。

http://www.actiblog.com/hayashi/
[チェチェン未来日記]

この記事は下記のサイトから写真入りで見ることができます。

http://www.actiblog.com/hayashi/34141
[チェチェン未来日記 4/25]

●邪魔者は消せ(5)(この半年のロシア)

ソ連の崩壊とともに、まがりなりにもロシアは民主化と言論の自由化に向かっていた。その流れを絶った原因のひとつがチェチェン戦争なのである。言論や報道の自由は戦争遂行の妨げとなるからだ。ロシア当局は、チェチェン問題にヒステリックな反応を示しており、この一連の文章冒頭に書いたように、私のような影響力のない無名のフリー記者の動向さえ探るほどである。

●報道の自由度、ロシアは世界147位

〇六年に「国境なき記者団」が発表した報道の自由ランキングでは、調査対象一六八カ国中、ロシアは一四七位。ここ数年のロシア国内のジャーナリストの活動は壊滅的な状況だと指摘されている。

ロシア・ジャーナリスト連盟によると、ソ連崩壊以降一五年間にロシアで殺されるか失踪した記者は二四六人。前述した今年3月に殺された記者を入れれば二四七人。国際ジャーナリスト同盟によれば、明らかに委嘱殺人と認められるものだけでも四二人に達する。

弾圧されるのは記者ばかりではない。先の女性記者が殺された〇六年一〇月には、アムネスティ・インターナショナルなどを含む国際NGOの8割が活動停止処分を受け、一一月にモスクワで開かれた集会では、四九〇〇人の参加者のうち五五九人が逮捕された。

また今年(二〇〇七年)4月には、モスクワとペテルブルグで反政府デモが企画されていたところ、治安警察や内務省軍が集会開場の広場を封鎖。大量の逮捕者を出している。

ロシアの言論表現活動の自由は壊滅的であり、もはや危険水域に達している。

●1万円ドロボーと10万円ドロボー

ここまで読んだ方は、ロシアはなんてひどい国だと思うだろう。確かに007のような現実があり、プーチン大統領による独裁は進んでいる。不思議なことにロシアの独裁や将軍様の弾圧体制には関心があるのに、足元の日本が独裁化・ファシズム化の状況には無関心の人が多い。

一万円を盗んだドロボーが百万円盗んだドロボーに対し、「あいつは百万円も盗んだとんでもない奴だ!」と叫ぶ。声を大にして叫び続けると、百万円ドロボーだけが悪くて、あたかも一万円ドロが悪くないかのように感じてしまう。日本の小泉・安倍政権は、さしずめ一万円ドロ、百万円盗んでいるロシアのプーチン政権ほど悪くはないが。

一〇年以上、チェチェンを通してロシアと日本を見る癖がついている私からすれば、日本はロシアの進む方向を目指しているとしか思えない。

これといった政治家としての実績もなかったプーチン氏が人気者になったのは、第二次チェチェン戦争を開始したためである。徹底的にチェチェン=悪というイメージを政権とマスコミが流し、反チェチェン感情を利用して戦争を支持するように仕向けた。

日本でも、実績はあまりない安倍信三氏が、マスコミの北朝鮮報道の洪水と国民の反北朝鮮感情に支えられてスターの座についた。

戦争・紛争好きなのも似ている。プーチン大統領は、チェチェン独立派の和平交渉にこれまで一切応じずに、和平交渉を呼びかけた相手をことごとく殺してきた。安倍首相も中国・南北朝鮮に対して強硬な姿勢を示すわりには外交ができていない。

●政権支配下に入った日露両国のマスコミ

報道弾圧も同じ。ロシアの三大テレビネットワークは政権下にあり、主要な新聞も政府系になっている。日本でも、とくに小泉時代には、大新聞とテレビは政権べったりで、小泉劇場なるものを作り出し、やれ滑った転んだ、やれ小泉チルドレンだ、などと持ち上げて大切なことは、あまり報道していない。

それどころか、総務大臣は放送法改悪をちらつかせて、テレビへの介入を拡大させようとしている。

プーチン大統領は、新聞の人事にまで介入し、有力紙「イズベスチヤ」編集長を解任した。一方、総理就任前の安倍氏は、従軍慰安婦問題を扱ったNHKに圧力をかけて番組を改竄させたり、雑誌を訴えたりしている。ご両人ともメディア規制が大好きである。

●日本でも言論表現活動の妨害が強まっている

要するに、ロシアはロシア帝国へ、日本は日本帝国に回帰している。

相談しただけで罪になる共謀罪の上程、自衛隊のイラク派兵反対のビラを配った人たちが逮捕・起訴・東京高裁で有罪判決。共産党のビラ配りで逮捕、公衆便所の反戦落書きで逮捕起訴有罪、密告法(いわゆるゲートキーパー法)を画策する政府・・。

さらには明白な憲法違反の自衛隊イラク派遣が強行され、自衛隊の海外派遣が本来任務とされた。

教育基本法改定で、表現は巧みだが、お国のためにつくすことが教育だとされしまった。もう日本は「昭和デモクラシー」時代とは違う国になってしまったのである。

一万円盗んでも国民の非難の声が沸き起こらないのに味を占めた自民公明連立政権は、二万円、三万円と行動が大胆になり、百万ドロのロシアに少しずつ近づいている。彼らは安心してやりたい放題できる。

だって、日本では百姓一揆も打ち壊しも起きないんだから。(終わり)

お知らせ

おとなしい日本人が反政府集会&デモ
4.28沖縄デー復活 安倍政権打倒行動
http://www.geocities.jp/okinawaday428/

■「カフカスの小さな国」を読もう!

書籍カバー:カフカスの小さな国

林克明さんの著書「カフカスの小さな国」が、インターネット書店Amazonで販売されています(Iさん情報ありがとうございます)。このニュースを書いている時点で6冊のユーズド商品があるので、今まで古本屋めぐりをされていた方は、ぜひこちらでお買い求めください。

「この紛争の全体像や本質に迫るには、多角的な視点が必要である。歴史から始まって石油利権の問題、ブラックマーケットを巡るマフィアの抗争、ロシアの権力闘争、世界レベルでの民族自決権の問題など、様々な視点からのアプローチがあるだろう」

「しかし、本書は、主に現在を生きるチェチェンの人々の視点から書かれている。なぜなら、この紛争に関する報道はロシア側から出されたものが殆どで、内容には事実誤認や意図的なねつ造も多かったからである。しかもそれは、ロシアの植民地化が始まった三〇〇年近く前から続いているのだ。だからこそ、これまで報じられることの少なかったチェチェンの人々の届かぬ叫びを私は伝えたいと思った・・・」(本書「あとがき」より)

[Amazon.co.jp]
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電子版はこちら。

[電子書店 パピレス]
http://www.papy.co.jp/act/books/1-19296/

■イベント情報

●4/25 東京: 映画『踊れ、グローズヌイ!』上映会
http://www.amnesty.or.jp/modules/wfsection/article.php?articleid=1041

●5/4 東京: メイシネマ祭'07(『踊れ、グローズヌイ!』上映)
http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20070409/1176098337

●5/20 長野: 『踊れ、グローズヌイ!』上映会
http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20070409/1176098336

●7/1 大阪: 『踊れ、グローズヌイ!』上映会
http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20070418/1176870879

●4/27 東京: 新しいアチェを目指して—和平・アチェ行政法・地方首長選挙
http://www.nindja.com/modules/eguide/event.php?eid=2

●4/30 東京: 働くな!生きろ!自由と生存のメーデー07
http://mayday2007.nobody.jp/

●5/10 東京: みみの会:岡村淳さん講演
http://d.hatena.ne.jp/miminokai/20070418#1176908775

●5/13 東京: 地球のなかま映画祭2007
http://momotomonet.seesaa.net/article/34594178.html

●5/13 東京: これでもか!?笑って読み解く大共謀集会
http://tochoho.jca.apc.org/evx/event20070513.html

■長期間のイベント情報

●12/1- 東京ほか: みえない雲
http://www.mienaikumo.jp/

●1/27- 東京ほか: グアンタナモ、僕達が見た真実
http://www.guantanamo.jp/

●3/10- 東京: パラダイス・ナウ
http://www.uplink.co.jp/paradisenow/

●4/21-27 東京: 映画「ナージャの村」
http://www.mmjp.or.jp/pole2/arekusei-naja.htm

●5/29-11/10 東京ほか: DAYS JAPAN フォトジャーナリズム写真展 「地球の上に生きる2007」
http://www.daysjapan.net/news/news2007/news200703_01.html

■編集後記

最近(たまに)国民投票法案の国会審議を傍聴しています。国会中継はインターネットからも見ることができますが、青少年のアクセスを規制しなくてよいのか?と思ってしまうほど、いかがわしい審議が堂々と行われています。7月の参院選ではぜひ彼らに落選していただき、安倍政権に再チャレンジをお願いしたいものですが…。(邦枝)


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