http://www.jca.apc.org/tlessoor/chechennews/chn/0627event.htm (HTML版) 発行部数:1634部
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「子どもを厳しく『飼い慣らす』必要があることを国民にアピールして覚悟してもらう」
「『ここで時代が変わった』『変わらないと日本が滅びる』というようなことをアナウンスし、ショック療法を行う」
これは、「21世紀の日本を担う創造性の高い人材の育成を目指し、教育の基本に遡って幅広く今後の教育のあり方について検討する」ことを目的に、「有識者」によって運営された教育改革国民会議が、「子どもへの方策」という分科会で2000年にまとめた報告書の一部です。
本来なら子どもの可能性を最大限に引き出すために行われるべき教育が、いま、子どもたちの心身を管理・抑圧するためにどこまでも利用されようとしています。ここで反対の声を上げなければ、私たち自身が国家による教育への不当な支配を許したことになってしまうと思います。何より、未来の世代の人々が教育を受けることで個人として自立する、その権利を摘み取ることで、私たちは未来の世代に対して取り返しのつかない罪を犯してしまうことになるのではないでしょうか。
今回のニュースでは、教育基本法を中心に、緊急署名や抗議行動、イベント情報をお伝えします。繰り返し流している情報も多いのですが、今国会で会期延長がなければ、今週が法案の行方を決める最後の5日間になります。強行採決を止めるため、教育基本法案「改正」に、どうか反対の声を上げ続けてください。(邦枝律/チェチェンニュース)
教育基本法と教育基本法「改正」案の比較とその問題点については、「教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会」の資料や、益岡賢さんの「教育基本法改悪:言葉が殺されるときに」、チェチェンイベント情報「教育基本法強行採決に反対の声を届けてください!」をご覧ください。
(資料)現行の教育基本法と政府の教育基本法案の対照表
http://www.kyokiren.net/_recture/date060428.pdf
「教育基本法改悪:言葉が殺されるときに」
http://www.jca.apc.org/~kmasuoka/articles/masuoka061119.html
「教育基本法強行採決に反対の声を届けてください!」
http://www.jca.apc.org/tlessoor/chechennews/chn/0624event.htm
益岡賢さんのサイトから、教育基本法起草に関わった一人で、元東京大学総長の南原繁氏の言葉を引用します。短い中にも教育基本法の理念が簡明に謳われた文章です。
「教育基本法改悪:言葉が殺されるときに」
http://www.jca.apc.org/~kmasuoka/articles/masuoka061119.html
「新しく定められた教育理念に、いささかの誤りもない。今後、いかなる反動の嵐の時代が訪れようとも、何人も教育基本法の精神を根本的に書き換えることはできないであろう。なぜならば、それは真理であり、これを否定するのは歴史の流れをせき止めようとするに等しい。ことに教育者は、われわれの教育理念や主張について、もっと信頼と自信をもっていい。そして、それを守るためにこそ、われわれの団結があるのではなかったか。事はひとり教育者のみの問題ではない。学徒、父兄、ひろく国民大衆をふくめて、民族の興亡にかかわると同時に、世界人類の現下の運命につながる問題である。」
南原繁
教育基本法起草に関わった一人
元東京大学総長
教育基本法案の徹底審議を求める緊急署名サイトを紹介します。教育基本法に関する特別委員会や地方および中央公聴会において、参考人あるいは公述人として意見を述べた専門家が呼びかけ人になっています。(衆議院では、前日の教育基本法に関する特別委員会で、公述人5人のうち3人が「改正」に積極的あるいは消極的に反対したにもかかわらず、「改正」案が強行採決されました。)
署名の第一次集約は13日(水)午前10時。一人でも多くの方のご協力をお願いします。
「多くの市民の方々は、「何かおかしい」と思いながら、自分の声を国会に伝えることができず、もどかしさや、歯がゆさを感じていると思います。私たちは、この【アピール】を、多くの市民の方々が持っているはずのこのような思いを国会に届けるための媒介にしたいと考えました」
「教育基本法は教育に置ける根本法であり、憲法に準ずる大切な法律です。それを廃止して新法を制定しようとするならば、国民の意見を十分に聴き、それを国会審議に反映させるべきです。私たちが述べた意見は国民の意見の重要な構成要素だと確信しています。それについて、ほとんど議論がなされないままに法案が採決されるのは重大な問題であり、将来に禍根を残すことになります・・・」
署名はこちらから
http://www.fleic.dyndns.org/cgi-bin/appeal1206.cgi
呼びかけ人からのアピール文はこちら
http://www.fleic.dyndns.org/appeal1206/appeal1206.html
(1) 憲法・教育基本法改悪反対!抗議・要請・激励メールフォーム
http://www.hyogo-kokyoso.com/webmail/kyoikukihonho1.shtml
4日前にチェチェンイベント情報でお知らせしたときから、さらに2万通ものメールが全国から送られたようです。まだメッセージを送っていない方は、こちらから。
(2) 参議院 教育基本法特別委員会 名簿
http://www.kyokiren.net/_misc/san-toku1
もう少しお時間のある方は、電話とFAXでの呼びかけをお願いします。メールよりも確実に効果があります。
(3) 教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会
http://www.kyokiren.net/
12月14日(木)・15日(金)、午前9時から午後5時まで、参議院議員会館前で市民による座りこみが行われます。初めての方も一人で参加できるということなので、わずかな時間でも立ち寄れる方はぜひ。
○12/12 東京: 教育基本法の改悪をとめよう!12・12国会前集会
http://www.kyokiren.net/_action/061212
○12/13 東京: キャンドル・ヒューマン・チェーン
http://www.stop-ner.jp/0611citizen.html#06121301
○12/14 東京: 教育基本法の改悪をとめよう!12・14緊急国会前集会
http://www.kyokiren.net/_action/061214
共謀罪については、前回のニュースと同じ内容になってしまうのですが、以下のアクションを紹介します。
(1) Say "NO" to 共謀罪法案 サイバーアクション
http://www.greenpeace.or.jp/info/features/civil_liberty/cyberaction/
関係者にメールを一斉送信できる便利なサイトです。
(2) 衆議院 法務委員会 名簿
http://kyobo.syuriken.jp/iinkai.htm
委員長にFAX、電話を集中させるのが、もっとも効果的な方法です。自分の選挙区の議員がいる場合は、ぜひ訴えかけをお願いします。
(3) 保坂展人のどこどこ日記
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto
共謀罪法案と教育基本法の国会速報がご覧いただけます。
○12/13 東京: キャンドル・ヒューマン・チェーン
http://www.stop-ner.jp/0611citizen.html#06121301
○12/12 BSきょうの世界: 「ソビエト連邦崩壊から15年①崩壊予測の研究者が語る」
http://www.nhk.or.jp/kyounosekai/
○12/13 BSきょうの世界: 「ソビエト連邦崩壊から15年②ロシア 若者はいま」
http://www.nhk.or.jp/kyounosekai/
○12/14 BSきょうの世界: 「ソビエト連邦崩壊から15年③言論の自由は今」
http://www.nhk.or.jp/kyounosekai/
○12/16 東京: 研究報告「アゼルバイジャンのチェチェン難民」
http://www.jca.apc.org/tlessoor/chechennews/event/index.htm#061216
○12/22 NHKスペシャル: 「ロシア・蘇る大国 〜プーチン流資本主義改革〜」
http://www.nhk.or.jp/special/onair/061222.html
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▼ 編集人:邦枝律 発行人:大富亮
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