発行部数:1622部
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北オセチア・ベスラン学校占拠事件の雑誌記事
イベント写真報告
イベント:「紛争と女性」写真展
イラク侵攻:米軍による大量殺害に抗議を
ベスラン事件から1月が過ぎ、月刊誌でチェチェン関係の記事が増えてきま した。それぞれに興味深いので、書店や図書館でご入手ください。
「死を賭して報じるチェチェンの悲劇/毒殺をまぬがれたロシア女性記者/覚悟の告発」
アンナ・ポリトコフスカヤ(ノーヴァヤ・ガゼータ紙論説委員)構成:林克明
<プーチン大統領が唱える「対テロ戦争」こそが犯行を生んだ——>チェ チェン取材を繰り返していたポリトコフスカヤ記者はついに特務機関に毒を 盛られたが生還した。紛争をロシア側から見つづける彼女は何を思うのか。
「プーチン・ファシズム/暗殺・不審死・謀略・・・/ロシアは再びKGBに支配された」
常岡浩介(ジャーナリスト)
ジャーナリストや政治家に相次ぐ不審死、特務機関の暗躍・・・第二次チェチェン戦争の仕組みの一端を垣間見せる。
「ロシアの911/北オセチア学校占拠事件とプーチンの国家総動員体制」
池上薫(ジャーナリスト)
<現下ロシアで起きていることは、ロシアとイスラーム原理主義過激派勢力との間の「グレート・ゲーム」である>と指摘。
「インタビュー/アフメド・ザカーエフ/ベスラン事件の衝撃とロシア・チェチェンの今後」
聞き手:常岡浩介(ジャーナリスト)山口花能(ジャーナリスト)/岡田一男(映像作家)
<プーチンとバサーエフは裏取引をしている>ロンドンに亡命中のチェチェン独立派スポークスマン、ザカーエフ文化相へのインタビュー。
「ロシア学校占拠事件が最悪の結末になった理由」
山口花能(ジャーナリスト)
<プーチンは何をしても許されると思っているが、それは間違いなのだ(ザカエフ文化相)>亡命チェチェン人のジャーナリスト、ザーラ・イマーエワ、マイルベク・タラモフ、ロシア学者の袴田茂樹へのインタビューなど。
「断て!暴力の連鎖/学校占拠事件の背景にあるチェチェンの怨念」
徳永晴美(上智大学教授)
戦争の原因としてチェチェンのテイプ(部族)社会に注目。プーチン政権が解決を模索しなければ、<パレスチナのように、今後50年以上、二世代以上にわたる闘いが続くことも覚悟しなければならない>と指摘。
「解説/チェチェンとは何か/カフカスはロシアの火薬庫」
編集部(伊藤千尋)地図あり
最近のチェチェン関係イベントです。ごらんください。(少し重いかも)
「金色の雲は宿った」上映大成功! (2004.10.02):
http://www.jca.apc.org/tlessoor/chechennews/activity/20041002higashinakano.htm
チェチェン留学生を支援する会 (2004.10.03):
http://www.jca.apc.org/tlessoor/chechennews/activity/20041003myogadani.htm
イラク、パレスチナ、チェチェン、グアテマラ、ボスニア、東ティモール、アフガニスタン、ウガンダ、紛争下で生きる女性たち
今回の写真展は、アムネスティ・インターナショナルの「ストップ!女性へ の暴力」国際キャンペーンの一環として、紛争の中でもとりわけ女性の姿に焦 点をあてています。8人のフォト・ジャーナリストが世界のあらゆる国・地域 で撮り続けた紛争下で生きる市井の人びと、とりわけ女性や少女たちを紹介 し、そこから見えてくる紛争の現実と真実、悲劇、苦悩、怒り、そして平和へ の願いを紹介します。
会場:UNギャラリー(東京・渋谷「UNハウス」1・2階)
詳しい案内はこちら
期間:2004年11月2日(火)〜18日(木)
10月7日、ファルージャの結婚式を米軍が襲撃、少なくとも11人を殺しまし た。花婿も殺されました。この情報については、「米軍からのウェディング・ プレゼント(怒)」に紹介されています。これに対する抗議の手紙文例と、抗 議先のアドレスがあります。よろしければ、パウエル国務長官とラムズフェル ド国防長官に送って下さい。また、回りの方々にも広めて下さい。文例は必要 に応じて変更してくださってかまいません。
米軍からのウェディング・プレゼント(怒):
http://teanotwar.blogtribe.org/entry-f3118e37c5ac64e10c979f02798867f7.html
抗議の手紙文例(このページの下の方に、米国国務省・国防総省のアドレスがあります):
http://humphrey.blogtribe.org/entry-0387b46be286e2b13899fe81bf1364a9.html
(大富亮/チェチェンニュース)
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