チェチェン総合情報

チェチェンニュース Vol.03 No.31 2003.08.19

発行部数:974部

■2003.08.15 失われた教育の場をとりもどすために

現在発売中の「婦人の友」9月号に、チェチェンの子どもを支援する会の鍋元 さんの記事が掲載されています。ぜひお買い求め下さい。また、下斗米伸夫氏 の記事はチェチェン問題を詳細に解説しているので、意見交換のよい材料にな ると思います。

●戦争と子どもたち

失われた教育の場を/鍋元トミヨ
イラク・戦争の爪痕/アグネス・チャン

●いま世界で

チェチェン紛争の現在/下斗米伸夫

「婦人の友」:
http://www.fujinnotomo.co.jp/magazine/fujinnotomo/fujinnotomo.html

チェチェンの子どもを支援する会:
http://www7.plala.or.jp/deti-chechni

■2003.08.19 後を引かない狂気

2000年3月に、ロシア軍のユーリー・ブダーノフ大佐は、チェチェンの少 女エリザ・クンガーエヴァ(18歳)を拘束した後、自分のテントで輪姦して 絞殺し、軍警察に逮捕されました。この事件について、2002年の5月の時 点で、ロシアの雑誌ノーヴォエ・ブレーミヤに掲載された記事を再掲載。どん ないきさつがあったか、よく憶えておこうと思います。

この7月27日に、ブダーノフ大佐は10年の刑を言い渡されたのですが、8 月に入ってからのロシアでの報道によれば、国防省筋のある人物は、この刑期 が、プーチン大統領と軍の間に事前に取り交わされた合意に反するものだと話 しました。

もともとプーチンは軍に対して、ブダーノフ大佐の心神喪失という申告を認め て、最終的には地方の精神病院に送り、ほとぼりが冷めた頃に釈放すると内示 していたようです。 軍と政府の綱引きによって決まっているブダーノフの有罪 なので、いったんは刑が決まったにしても、今後の動きに要注意です。

後を引かない狂気:
http://www9.ocn.ne.jp/~kafkas/archives/20020526nv.htm

■2003.08.18 友達増えました

最近知り合った人々をリンクに追加:
http://www9.ocn.ne.jp/~kafkas/link/index.htm#friends

■2003.08.17 チェチェンとその周辺のアピール

7月31日の寺沢上人のお話を聞く集いの際の会場からのアピールをご紹介し ます。チェチェンについては、アムネスティ。チェチェンとよく似た状況が展 開されているアチェの問題を追及しているニンジャ。爽やかな企業イメージと は裏腹に、労働者の殺害など苛酷な人権抑圧をしているコカコーラ社製品の不 買運動については、益岡賢さんのレポートでした。

チェチェンとその周辺のアピール:
http://www9.ocn.ne.jp/~kafkas/notice/20030731others.htm

■2003.08.15 アンテナ張ってます

チェチェンに関する情報源の更新状況が一目でわかるようにアンテナを作りま した。ブックマークすると便利と思います。当分日本語/英語の情報源につい てフォローします。

アンテナ: 
http://a.hatena.ne.jp/ootomi/simple

■2003.08.12 バサーエフ、モズドク自爆攻撃の責任を認める

6月に北オセチアのモズドクでバスが爆破された事件について、バサーエフが 関与を認めた模様。だいたい予想通りの展開。つぎつぎ事件は起こるものの、 パターンはそう多くなく、今のところは同じことの繰り返しです。8月1日の 軍病院爆破事件ではありませんので注意。どうしてこう紛らわしいタイミング なのか? わざとなのかも知れません。

バサーエフ、モズドク自爆攻撃の責任を認める:
http://www9.ocn.ne.jp/~kafkas/notice/20030808rferl.htm

■2003.08.09 国連のテロ支援リスト入り?

チェチェン独立派のバサーエフ司令官の国連安全保障理事会のテロ支援リスト 入りというニュースを踏まえ、一般メディアには載らないであろう情報を提供 します。テロ支援リストについては、2月に同様の事件がありました。また、 これまでも指摘していますが、ロシア側にテロリストと名指しされているシャ ミーリ・バサーエフは、実はロシア側に育てられてきたという背景があります。

バサーエフについて:
http://www9.ocn.ne.jp/~kafkas/basic/biograph.htm#basayev

■2003.08.02 「チェチェンのテロ」の図式

チェチェン近隣のモズドクで爆破事件がありました。かなりの犠牲が出そうで す。チェチェン人の仕業かどうかわかりませんが、ロシア側は早くもそう発表。 こういう事件については「モスクワ劇場占拠事件はロシアの挑発だった」にて 論考しました。

SUICIDE BOMBER KILLS 50 IN NORTH OSSETIA...(RFE/RL 4 August 2003):
http://www.rferl.org/newsline/2003/08/040803.asp

「チェチェンのテロ」の図式:
http://www9.ocn.ne.jp/~kafkas/archives/20030508cn.htm

■2003.08.02 チェチェン人とロシア人は共存できるはず

読者討論への投書。今、ロシアでは一面的な報道が強まるとともに、チェチェ ン人憎しの感情が広がっている。けれど、モスクワ留学時代の経験から、ロシ ア人・チェチェン人の共生は可能だと信じている。実際の見聞に基づいた貴重 な意見。

チェチェン人とロシア人は共存できるはず
http://www9.ocn.ne.jp/~kafkas/readers/index.htm#007

■2003.07.31 寺沢潤世上人のお話を聞く集い

おかげさまで、盛況のうちに終わりました。参加してくださったみなさん、あ りがとうございました。

■2003.07.25 チェチェン戦術航空図

もしもアメリカがソビエトと戦争をしていたら、こういうものが必要になった にちがいありません。テキサス大学図書館にあるチェチェンと周辺地域の地図 のインデックスを作りました。この地図はCIAと米軍の資料で、版が古くなった ので無料公開したのだと思います。資料作りなどに必須の地図が多数あります。

チェチェン地図:
http://www9.ocn.ne.jp/~kafkas/map/index.htm