メドゥサン・デュ・モンド(MdM、世界の医療団)がワークショップを行います。チェチェン現地の子どもたちが描いた絵と、日本の子どもたちによるコラボレーションです。こうご期待。
内容:子どもたちのためのワークショップ(絵画)大人も参加可能
日時:2002年10月12日(土)12時〜16時くらいまで
会場:芝公園/みなと区民まつり
港社会福祉協議会PRコーナー内
交通:都営三田線御成門駅、都営大江戸線・大門駅、JR浜松町駅
催行:メドゥサン・デュ・モンド ジャポン(MdM/世界の医療団)
参加費:無料
連絡先:tel :03-3585-6436 fax : 03-3585-1134
e-mail: mdmjap2@gol.com
<主催者より>数年前、私たちは、難民キャンプで暮らすチェチェンの子どもたちに、「あなたの住んでいた町や村の絵を描いて」と頼みました。破壊された家。戦車。死体。戦争しかしらない子どもたちが描きあげたのは、彼らや彼らの家族を襲ったチェチェン戦争の一場面ばかりでした。チェチェン戦争は今も続いています。(中略)ワークショップへの参加を通じて、戦争や暴力が子どもたちの心に及ぼす影響や、紛争下における国際NGOの役割への理解を深めていただければ幸甚です。
詳細:http://www9.ocn.ne.jp/~kafkas/event/20021018.htm
アムネスティ・インターナショナル日本による、チェチェン問題への取り組みが開始されました。初回は有識者を招いての講演会です。ぜひご参加ください。
主催:アムネスティ・インターナショナル日本
講演者:常岡浩介氏(ジャーナリスト)/
徳永晴美氏(上智大学教授)
日時:10月18日(金)
午後7時30分〜9時30分(7時開場)
会場:東京芸術劇場
5階大会議室
(定員100名)
交通:JR池袋駅西口より徒歩3分。最寄出口は2a、B1、2b。
所在地:東京都豊島区西池袋1-8-1
TEL・03-5391-2111
資料代:一般・1000円
学生・700円
連絡先:(社)アムネスティ・インターナショナル日本
担当:川上TEL:03-3518-6777
E-mail:info@amnesty.or.jp
<主催者より>
◆なぜチェチェン問題なのか
1991年以来、ロシア連邦からの独立を求める武装勢力と連邦軍との間で紛争が続いていますが、その影で一般市民が多大な被害を受けています。ロシア軍は女性や子どもを含む何千人ものチェチェン市民を拘留・拷問・殺害してきましたが、それらが調査・起訴されたることは稀で、NGOやジャーナリストの自由な活動も政府によって妨害され....
続きはこちら:
http://www9.ocn.ne.jp/~kafkas/event/20021018.htm
9月30日、チェチェンの反戦活動家で、国民連合の議長であるリョーマ・シャハムザエフ氏が、イングーシ共和国のナズランで逮捕された。容疑は不明。同氏はもっともアクティブな活動家の一人で、チェチェン大統領とチェチェン共和国議会議員への法的保護を要求して無期限のハンストに入っているスラムベク・タシタミロフ氏への支援を表明していた。この断食については、チェチェン反戦会議のサラムベク・マイゴフ議長およびイワン・ルイブキン元安全保障会議書記も支持を表明している。ラジオ・リバティーが報じた。
http://www.rferl.org/newsline/2002/10/011002.asp
9月25日付けのプリマ・ニュースによるインタビューの中で、チェチェンのアフメド・ザカーエフ副首相/大統領特別代表は「われわれは、中断されているロシアを代表する党派との和平交渉に戻る準備がある」と語り、現在のイワン・ルイブキン元安全保障会議書記との和平交渉を一時的に打ち切る考えを示唆した。
これは、前日24日付けのノーヴィエ・イズベスチア紙に掲載された、「移行期において、チェチェンに大統領直轄統治を導入することでチェチェン側の合意が得られた」とのイワン・ルイブキン氏の発言に反発したものと見られる。
ルイブキン氏のコメントについて同副首相は、「これまでの交渉でチェチェンの地位についての議論はなされていない」とした上で、「チェチェン独立そのものが最終目標なのではなく、必要なのはあくまでチェチェン人の安全保障なのだ。---恐縮ながらイワン・ペトローヴィッチ(ルイブキンを目上とみなす敬称)は、われわれの対話について明確に説明しているとは言えない」と語った。
過去のロシアとチェチェンの交渉は1997年の3月12日調印された平和基本合意があるが、合意にいたるまで事務レベル協議が1年間続いた結果だった。ザカーエフ副首相は、今後の交渉の指示をマスハードフに仰いでいるという。
http://www.prima-news.ru/eng/news/news/2002/9/25/17008.html
9月30日、チェチェンにおける親ロシア政権のカディロフ行政長官は、現状の混乱下での大統領/議会選挙には「強く反対する」とし、「公正な選挙や憲法に対する国民投票は現状では不可能だ。対テロリズム作戦が終結するのを待たなければならない」と記者に語った。また、「人々が生き延びることと食料を捜すことに汲々としているのに投票を呼びかけるなど非常識だ」とも語り、選挙についての否定的な見解を強調した。以上 gazeta.ru による。親ロシア政権は昨年からチェチェン共和国の「新憲法案」を作成し、近々の選挙を予告するなど、権力基盤の確立を目指していたが、政権内部の足並みには乱れがあった。今回の行政長官の発言により、先行きは一層不透明になった。(大富亮)
http://www.gazeta.ru/intnews.shtml?203925
9月26日から29日にかけ、イングーシ共和国のガラシキ村において、ロシア軍とチェチェン側部隊が戦闘し、野戦司令官ルスラン・ゲラーエフが負傷したと報じられた。戦闘によってロシア軍はゲリラ70名以上を死亡させたとの報道もあったが、未確認。結論から言うとこの戦闘は、グルジアのパンキシ渓谷にいたゲラーエフ部隊をイングーシ経由で帰還させるため、チェチェン領内から支援部隊が出撃し、ロシアと交戦に至ったものと見られ、チェチェン側報道によるとゲラーエフはすでにチェチェン入りしている。
チェチェンプレス(チェチェン国営通信社)によると、ロシア軍はガラシキ村でゲラーエフ部隊を包囲したものの大損害を出し、ゲラーエフを取り逃がした。10月2日付けチェチェンプレスの記事 「いつになく健康」でA.メルヒエフは、「 ロシア軍が、イングーシで目に見えない幽霊に戦争を仕掛けている間にも、チェチェン抵抗運動の戦士たちは、ノジャイユルト地区などでロシア占領軍関係者のへの攻撃を成功裏に進めている」とし、アッレロヤから数Kmにある集落シャルホフベルグ付近などでロシア軍の人員・車両に損害を与えたという。
また、「ガラシキ村での戦闘に参加したチェチェン戦士を追撃すると称して、ロシア軍部隊が偽の戦闘活動を続け、将軍たちは数百名の武装勢力を殺害という報告を上げている」が、いつまでたってもガラシキ村で殺された4名の死体しか報道されてはいないと指摘している。さらに、チェチェン入りしたゲラーエフの所在については、「カディロフ(親ロシア行政長官)の住居から大して遠くないところに陣取っている」と挑発的に伝えている。負傷については、「彼はかってないほど元気だ」と、側近からチェチェンプレスに電話連絡があったという。
AFPは9月29日、マスハードフ大統領のスポークスマンであるマイエルベク・ヴァシャガエフ氏が、「日曜午後にゲラーエフ司令官と連絡が取れ、成功裡にイングーシからチェチェン入りした」と語ったと報じた。同氏によると、チェチェン側ゲリラ13人が死亡、ロシア兵50人が死亡したという。(渡辺千明)
http://www.chechenpress.com/news/10_2002/6_02_10.shtml
9月26日、イギリス人カメラマン、ジョン・スコット氏の遺体が、イングーシ共和国のチェチェンとの国境近くの戦場でチェチェン人の遺体にまぎれて発見された。モスクワのイギリス大使館は、カメラマンがロシア軍による作戦中に死亡したと発表。ロンドンに本拠を置くフロントラインテレビニュースも、ジョン・スコット氏である可能性が高いとの見方を明らかにしている。
ロシア政府のヤストルゼムスキー大統領報道官は、カメラマンの死亡について遺憾の意を表明しつつ、ジャーナリストがチェチェン紛争の影響を受ける地域で動くことの危険を強調した。「残念ながら、ジャーナリスト全員がわれわれの警告に注意を払うわけではない。彼は期限切れのビザでグルジアに不法滞在するだけでなく、違法にロシアとの国境を乗り越えてきたのだ」とインターファックスに語った。
http://www.gazeta.ru/2002/09/27/Britonkilled.shtml
9月27日、モスクワのCIS研究所 (CIS Institute) のコンスタンチン・ザツーリン所長は、ロシアのグルジアに対する先制攻撃について、強い反対意見を表明した。これによると、現在高まっている先制攻撃論は、「グルジア内の政治勢力を結束させるだけで、何の利益もない」とし、これに代えて「グルジアがテロリストを支援している」という現在の宣伝を継続し、グルジアがロシア軍のパンキシ渓谷への展開より、アブハジアや南オセチアの独立運動を恐れていることを利用し、これらを連邦中央が積極的に支援をすることが重要だと語った。以上、ラジオ・リバティーによる。ロシア侵略的政策が垣間見えた感がある。(大富亮)
http://www.rferl.org/newsline/2002/09/300902.asp
9月27日、ロシア外務省はズラブ・アバシゼ/グルジア大使を召還し、グルジア側に対する抗議文書を手渡した。内容は非合法武装集団のロシア入りを見逃したことに対する抗議。この中でロシア側は、「国際社会の反テロの戦いへの非協力」を指摘した上、「武装集団への援助と癒着」があるとしてグルジア政府を非難している。この他に戦闘中に捕虜となったチェチェン兵の証言として「グルジア人もゲリラに参加している」という言説を援用し、グルジアがチェチェン側に立って実際に紛争に参加しているとして非難した。ラジオ・リバティーが報じた。
http://www.rferl.org/newsline/2002/09/300902.asp
9月25日、欧州評議会議員総会は、ロシアによるグルジアの内政干渉の中止を求める決議を採択した。この決議には、ロシアが行ってきたアブハジア共和国、南オセチアに対する支援(両地域ともグルジアからの分離独立を図っている)にも言及している。また、グルジア側にはテロ根絶に向け、各国との協力関係を維持するよう呼びかけ、これらの領土問題を実力で解決しようとする勢力に対して直接、間接の支援を行わないようにと釘をさした。ロシア議会のロゴージン外交委員長は、この決議は国連憲章で保障されたロシアの権利を無視していると非難した。ラジオリバティーが報じた。
http://www.rferl.org/newsline/2002/09/260902.asp
欧州評議会議員総会の今セッションの情報ページ:
http://www.coe.int/T/E/Communication_and_Research/Press/Events/2.-Parliamentary_Assembly_Sessions/2002-09_Autumn_session/
9月30日のグラスノスチ・メディアによると、ダゲスタン内務省の対テロ部長、アカベルディラフ・アキーロフ大佐が、マハチカラの商業地域で殺害された。パトカーで移動中、2台の自動車に分乗した犯人に銃撃されたもので、パトカーに同乗していた運転手も即死。犯人グループのうち3人は逮捕されたと報道された。
同日、ダゲスタンの都市マハチカラ近郊の「モズドク−カジマゴメッド」ガスパイプラインが爆発した。この結果、同共和国とアゼルバイジャンの400の町村へのガスの供給が停止。現場近くの警察の検問所から目撃した人物によると、TNT火薬の爆発音と思われる音響がしたといい、現地では故意の爆破事件である可能性が指摘されている。ダゲスタンでは最近爆破事件が相次いでおり、社会不安がおこりつつある。
News Bulletin Glasnost Media 30/09/2002
◆10月3日/南ロシア、ロストフ・ナ・ドナ:6月3日以降中断されていた、チェチェン人少女エリザ・クンガーエヴァの強姦絞殺容疑者、ユーリー・ブダーノフロシア軍大佐の法廷尋問が再開される。
◆10月3日/イングーシ共和国、スレプツォフスカヤ:会派「国民連合」のミーティングが開かれる。チェチェン侵攻に反対して9月24日からハンストに入った人権活動家、スラムベック・タシタミロフへのサポートをセットアップする目的。
◆10月6日〜7日/モルドバ、チシナウ:CISサミット開催
10月10日〜11日/ロシア、モスクワ:イギリス、トニー・ブレア首相モスクワ訪問。
◆10月12〜13日/チェチェン:2002年全ロシア国勢調査。ロシアでは9日〜16日に調査。
◆10月12日/東京:午後12時より、芝公園にてMdM(世界の医療団)によるワークショップ
◆10月18日/東京:午後7時より、アムネスティ・インターナショナル日本チェチェン問題講演会
◆10月21日/アメリカ、ワシントンDC:チェチェン平和アメリカ委員会、ジャッド卿(欧州評議会=ロシア議会合同作業グループの共同代表)を招待。
◆10月26日〜27日/グルジア共和国、トビリシ:第4回コーカサス民族協和・人権・地勢国際会議開催。くわしくはこちら: http://www.geocities.com/iacerhrg/Events/Events.html
プラハ・ウォッチドッグなどより作成:
http://www.watchdog.cz/index.php?action=coe&lang=1&i_year=2002&i_month=10