チェチェン総合情報

プーチン大統領への要請書メッセージ)送付にご協力くださいました皆様へ

 このたびは、突然の呼びかけにもかかわらず、プーチン大統領への要請書送付にご 協力くださいまして、まことにありがとうございました。

 2月18日に、次の要請書を、75名の連名で、郵便とFAXとメールで、ロシア 大使館あてに送付いたしました。

 また、2月20日〜22日、朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、産経新聞、東京新 聞、共同通信、時事通信社、NHK、テレビ朝日、TBS、フジテレビの各社あて に、この要請書を送付したことを伝え、あわせて、この問題についての公正な報道を 要請しました。また、2月22日には、小泉総理大臣と川口外務大臣にあてて、この 要請書の送付を伝え、私たちの要請事項を政府からもロシア政府に強く申し入れるよ う求める文書を郵送しました。

 現在のところ、日・ロ政府からも、マスコミからも、何の応答もありません。けれ ども、この要請が無意味であったとは思いません。今後とも、チェチェンの人々に対 する人権侵害に、また、この問題に対する日本政府やマスコミの姿勢に、私たちはき びしい監視の目を向けつづけていかなければならないと思います。また、より多くの 人に、チェチェンに起こっている事実を伝えていく努力をしなければならないと思い ます。

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 また、チェチェン人ジャーナリスト、ザーラ・イマーエワさん制作のビデオ、『子 どもの物語にあらず』は、ぜひご覧いただきたい作品です。入手方法等、またお伝え できたらと思います。

西塔文子


2004年2月18日

ロシア連邦大統領 ウラジーミル・プーチン様

要請書

 以下に署名した私たちは、2月8日モスクワで起きた地下鉄車内の爆発で多くの犠 牲者が出たことに対し、深く哀悼の意を表します。

 しかしながら、私たちは、この事件にチェチェン共和国大統領アスラン・マスハド フ氏が関わっているとされるあなたの見解には同意できないことをお伝えしなければ なりません。

 これまでのチェチェンの独立を求める動きの中で、アスラン・マスハードフ氏は一貫 して平和的解決を求め、チェチェン独立派内の過激勢力とは距離をとってきたこと を、私たちは知っています。 この爆発事件をマスハードフ氏と関連づけるあなたの声明には、チェチェン独立派をす べて「テロリスト」と国内外に印象付けようとするあなたの意図を見ないわけにはい きません。

 また、仮に独立派の中の多くの人々がテロリズムという手段を容認するようになって いるというのが事実であるとしても、その原因と責任はどこにあるのかをよくお考え いただきたいと思います。これまでのチェチェン独立派に対するあなたがたの対応 は、一貫して平和的対話を拒否するものでした。また、ロシア当局が、テロリストで あるかないか、独立派であるかないかにかかわらず、チェチェン人に対して、国際法 上許されない数多くの人権侵害や無差別虐殺を行なってきたことを、私たちははっき りと記憶しています。仮に独立派の中の多くの人々がテロリズムという手段を容認す るようになっているとすれば、その原因と責任は、チェチェン人として生まれれば生 存権さえも保障されないような生をチェチェン人に対して強いているあなたがたにあ ります。

 これ以上、チェチェン独立派との対話を拒否し、チェチェン人に対する無差別な攻 撃を加えることは、事態を悪化させるばかりであるとともに、人道法上許されない行 為であることをご自覚ください。

 私たちは、あなたに、以下のことを要請します。

1. チェチェン人に対する侵略と人権侵害をやめること。
2. チェチェン独立派をすべてテロリストと決め付ける情報操作をやめること。
3. 90年代以降発生した虐殺と人権侵害について、チェチェン側と共同して調査 を行ない、責任者を訴追すること。
4. チェチェン独立派との対話を行ない、紛争の平和的解決をはかること。

署名者:
西塔文子(Saito Fumiko) (連絡先:集約期間終了につき省略)

賛同者署名(72名):


署名者からプーチン大統領へのメッセージ(要請書とともに送りました)

以上