チェチェン総合情報

チェチェンの戦争終結と和平交渉開始を必要と見なすジャーナリスト、社会活動家へのよびかけ

人権活動家(故)ヴィクトル・ポプコフのサイトより:http://viktorpopkov.narod.ru/appeal.htm(日付不詳)

 尊敬する同僚たち、意見を同じくする皆さん!

 チェチェン戦争はすでに4年目を迎えており、それは大砲や飛行機によって維持されているだけではありません。戦争を情報で支えているのは公式マスメディアです。 しかし、多くの民主主義的な出版社やジャーナリストもそれを意図したわけではないのに、この問題においてロシア政府の政策に荷担してしまっています。私たちは言葉を使って仕事をする人々にとって基本的なことを思い出して頂きたいのです。チェチェン戦争を含む戦争の報道についてです。 

 爆破、銃撃、連邦軍との武力衝突を「テロ活動」、これらの「テロ活動」をおこなっているチェチェン抵抗勢力の戦士たちを「強盗団」「テロリスト」、よくても「武装勢力」と呼ぶことでチェチェン戦争をテロリスズム、ギャング行為との戦いなのだと見せようとする官製のイデオロギーを伝えているのであり、 数百マンの視聴者、読者に誤った理解を植え付けているのです。確かに連邦軍がチェチェンで戦っている相手が強盗やテロリストだと言うのならチェチェン戦争は正当化されます、なぜなら、「強盗やテロリストたちと交渉など問題外だ」と何度となく宣言されているからです。野戦司令官やチェチェンレジスタンスの戦士たちの一部が 人々に対して、神にたいして、法にたいしてやましいところがあるという事実でさえも彼らに対して「強盗が出没」や「テロ活動」などと言い方を使うことを正当化することはできません。親ロシア派の行政府の役人に対する報復にはテロの要素があり、そのような犯罪は 連邦軍の行動のなかにいくらでもあります。 皆さんの業務がら、連邦軍の軍人たちによる一般市民に対する犯罪行為のこと、また、ロシア国内でよく知られている具体的な司令官たちが指導し、正当化している流血の「掃討作戦」については十分にご存じのはずです。 しかし、誰一人、こうした司令官たちを「強盗の頭目」とか「テロリスト」とは呼んでいません。

 「呼び名を修正する」ことを呼びかけると同時に、そのことによって、戦争を隠然と宣伝し、正当化するというダブルスタンダードを止めるよう呼びかけます。みなさんのプロ意識に期待をかけ、かつ戦争に反対している者たちのイデオロギーが統一されたものではないことを考慮して、チェチェンで起きている出来事について「こういう言葉遣いが正しいのだ」というような用語集をつくる権利が自分たちにあるとは考えておりません。しかし、このアピールによってチェチェンの状況についての公式、非公式の嘘の海の中でわずかな断片的な島となる真実の報道がこれまであったものは更に強化され、また新たにそうした報道が浮かんでくることを、そしてそれによって何年も続いているこの流血の終結を促すことができるよう期待するものです。

Ivan Sventsitskii Grani Ru
Yroslav Golovin Viktor Popkov 情報分析センター
Elena Sannnikova フリージャーナリスト 文学者
Ykov Krotov 文学、歴史、ジャーナリスト
Andrei Babitski Radio Svoboda
Khasin Raduev Radio Svoboda
Aleksandr Tkachenko 作家
Sergei Kovalev  連邦下院議員
Igor Ykovenko 文学博士
Elena Bonner サハロフ財団
Lev Ponomarev 全ロシア人権擁護運動
Yurii Samodurov アンドレイサハロフ博物館社会運動センター
Alla Yazykova 教授
Vladimir Korsunskii Grani. Ru.出版社
Otto Latsis  Novye Izvestiya
Anna Politkovskaya Novaya gazeta
Yuliya Yuzik Komsomoljskaya Pravda
Lipkhan Bazaeva  Sojuz zhenshin Kavkaza
Ruslan Badarov Chechennskii komitet Natsionaljnogo spaseniya
Zeinap Gashaeva Sopredsedatelj MMOO Ekho voiny
Imran Ezhiev, ロシア・チェチェン友好協会広報センター長
Ruslan Kutaev  ロシア・チェチェン友好協会共同議長
Mikhail Roschin 東洋学者
Irina Dementjeva フリージャーナリスト
Andrei Mironov, 人権擁護運動か
Lidiya Grafova 情報エージェンシー長、「文学新聞」論説員
Sergei Grigorjyants 「グラースノスチ」通信社
Oleg Panfilov ekstremaljnoi zhurnalistiki センター長
Aleksanndr Podrabinek PRIMA 通信社 社長?
Maljva Landa 人権運動か、 ヘルシンキグループ創設者
Paver Bashkirov  人権運動か
Aleksei Simonov グラースノスチ擁護財団 理事長
Stanislav Dmitrievskii Pravozaschita紙編集長、「ロシア・チェチェン友好協会」共同議長

あと二ページほどつづきますがそれはロシア語のサイトでご覧下さい。