(予防原則を推進している医師より)
(用語の説明)
・オーバーパワー:決められたよりも強い電波を出すこと
私たち監査指導委員は、特にオーバーパワーに起因すると思われる電波障害の相談に対する対応に悩まされることがありました。実際に、送信機のところに出力計を接続しなければオーバーパワーの実証はできません。ところが、「電波防護指針」が旧郵政省から「法令」として公布されたので、これを対策に使えないかと思案していました。
実際に、電界強度を測定し、電波防護指針に違反した強さの場合、こちらでも報告が作れるようになりました。すると、正式なアマチュア無線が許可される出力は決まっていますし、アンテナの定数もほぼ決まっていますので、理論上の電界強度は計算できます。それと実際に測定したものと比較をすれば、オーバーパワーが推測されます。が、これはあくまでも推測に過ぎないです。しかし、防護指針違反はストレートに使用できます。まして、このホームページで取り上げている、健康障害を理由にすれば、民法709条を使って、かなり強力な対応がとれるのではないでしょうか。
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